使いやすいシステムはどのように作られるのか?
こんにちは。「ビジネスの速度でシステム開発する」をテーマにシステム受託開発を行っている株式会社ゼロイチハッカーの石垣です。
本日は、使いやすいシステムを作る上で、何に気を配らないといけないか?について書いてみたいと思います。
よくあるシステム開発の現場
システム開発は、密室で仕様が決まってしまうことが多いです。
きっと、ユーザはこう使うだろう
おそらく、これを求めているはず
私は、この方が使いやすいと思います。
…etc
密室の中では、みんな一生懸命に知恵を振り絞って、ユーザのことを考えているわけですが、ユーザのフィードバックなしに仕様を決めてしまうことが多いです。
ユーザ不在の結果
密室の中で想定したユーザの使い方は、本当に現場の使い方や要求に合っているでしょうか?ユーザは出来上がったものを見て、こう思うかもしれません。
使いにくい。
ボタンの位置が悪い。色合いが好きじゃない。
この機能の存在には、そもそも気がつかなかった。仕様がわかりにくい。
目的のページを見るのに、何回もクリックしなくちゃいけなくて、面倒くさい。
欲しい情報はこれじゃない。惜しい..!!
これなら、別のアプリでいいじゃん。
完成したあとに、こんな感想をもらったら落胆ですが、
もしも、こんなにも率直な感想を、下書きの時点でもらえるとしたら、どんなに有利でしょうか?
解決策:ユーザ中心のアプリ開発をしよう
まずは一気に作るのをやめて、なるべく早い段階からフィードバックをもらえる仕組みを整えましょう。
「ちゃんとしたもの」とか「ある程度できてから」と思っていると、作り込み過ぎてしまい、その時点でフィードバックをもらっても軌道修正ができないor高くつく場合があります。
ラフスケッチの時点では、好意的にモニターになってくれる友人や知人をユーザと見立てて、率直な意見をもらうと良いでしょう。
機能の押し売りをするのではなく、機能を引き出してもらおう
開発しているアプリや開発状況によりますが、早いものであれば週に2回くらい、ゆっくりペースであっても月に1度くらいはフィードバックを得たほうが良いのではないかと思います。
機能を、密室で考えてひねり出すよりも、求められているものを提供するほうが、ユーザに受け入れられる可能性は高くなります。
イメージ
高速道路を走るときに、ヘッドライトがない真っ暗闇の中、時速100キロで走るとしたらどうでしょうか?怖いと思います。壁に激突して死んでしまいますよね。
システム開発でも同じです。間違った方向に素早く開発しても「使いにくい」と思われて終わってしまいます。
顧客の声、ユーザの声は、ヘッドライトです。ユーザの声を頼りに進みましょう。
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