見出し画像

トレーニングやアップの「進め方」をアップデートする

トレーニングを全員が同じ速度で行うのは正義か?

ここ最近では、トレーニングの進行方法について考える機会が多い。

契約するチームが、トレーナーが現場に顔を出さずとも、提供した10種類以上のメニューを円滑に取り組める方法論についてだ。

これまでは、「選手全員が同じ速度で取り組むこと」に主眼を置き、5人のミニマムな集団においても、ビッグ・ダディ腰を抜かす100人規模の選手がいたとしても、各種目における個々のクオリティーは、それなりに揃う形態を取っていた。

タイムマネージメントは容易なのだが...

例えば、
トレーニングスキルの高いA選手と、
ソレにはチョットだけ劣るB選手と、
カラダが硬いだけでなく、動かし方が下手なC選手がいたとする。

この場合、全員が同じ速度で取り組めば、ペースは能力の低い選手に合わされ、本来ならば10種類のトレーニングを10分で終わるところが、15分以上の時間を要してしまう。

A選手が10分で終わり、B選手は遅れること13分で終わり、C選手は20分を要するケースが考えられる。

コレを均一にするためには、C選手の速度に合わせて行う必要があり、全員が同じだけの回数をこなすため、タイムマネージメントも容易に行うことができる。

「どれだけ遅くても、20分後から競技の練習を始められる」というワケだ。

A選手は、10分後に始められるのにも関わらずだ。

このマネジメント現象は、試合前のウォーミングアップも同じことが当てはまり、失敗が許されない「負けられない戦い」を優位に進めるには、この辺りは抑えておきたいところだ。

個々における身体性の違い

というのも、大会会場でよく目にするのは、キャプテンの合図や掛け声でメンバーが動くパターンで、誰もが一度は経験したことがあるヤツ。

そのため、全体のペースに加え一つひとつの種目に置いても、個々の能力に合ったスピードで進行されることは、ほぼほぼあり得ないと思うとこおろだ。

しつこく記すことになるのだが、
レベルの低い選手(身体性が低い)に合わすカタチになり、「もっと種目を増やした方が、カラダが動くのにな!」ってなヒトには、物足りないのは誰がどう見たって明らかなる事実。

果たして、試合前の選手を預かる身として、「個々の最高の状態」を作らずに、試合に望ませることは許されるのだろうか?

この自分自身に対する疑いの心に対して、答えを出さずにはいられず、現場での指導形態のアップデートに取り組む日々を送っている。
#疑念心

トレーニングにおける「自然の状態」とは

今日は、コレから佐賀北高校のトレーニングに勤しむワケだが、当然に選手個々の能力は異なり、定められた "回数" や "set" をこなすには、全員が同じ時間に終わることは皆無。

むしろ、同じ時間で行われるのは「不自然」に感じていて、バラつくのが「自然」の状態と考えているのだ。

そこで、「カラダ創り」というクリエイティブな世界に両足を突っ込んで生きている石川としては、「自然の状態を作るには?」が改善すべき課題と思うところだ。


【合わせて読みたい】


▶︎ 石川貴之が運営するオンラインサロンの「使い方」↓↓↓

▶︎ ゼロ・グラ理論はこちらから↓↓↓


いつも応援してくださる皆様に石川貴之は支えられています。「スキ」ボタンをポチっていただけると、さらに励みとなります。