J2 第7節岡山vsいわきレビュー
どうも、ゼロファジです。
ファジサポ談話室。この番組はサポーターによるサポーターのためのファジアーノ岡山応援プログラムです。
今回はホームいわき戦のレビューですね。
甲府戦からこれまでなかなか思うように結果が出ない中で迎えた試合でしたが、このいわき戦も1-1のドローということで3試合勝ちなしということになりました。
試合の流れ
簡単に流れとしては、前半10分にカウンターからいわきが先制。
その後は岡山が主にボールを持ち、いわきは固い守備からカウンターを狙っていく構図でゲームがすすみます。
岡山は前後半通じていくつか決定機を作れていたので、どこかで決めていれば?という試合ではありましたが、全体的に岡山もいわきもチャンスは少なめの試合だったかなと思います。
後半、岡山は70分以降はルカオを投入して、前線にロングボールを蹴って中盤を省略したサッカーを展開し始めます。それまで岡山の平面でのパスワークをうまく封じていたいわきですが、岡山の圧力に押され、後半の後半はほぼ岡山ペース。
試合終了間際に木村太哉がPKを獲得し、ソロモンが決めて同点。そのままドローで決着と。こういうゲームでしたね。
いわきFCの印象
はじめての対戦となったいわきFCですが、噂通りタフでスタミナ豊富なフィジカル重視のチームでしたね。フォーメーションは442で、とくに守備におけるハードワーク、献身性の高さは目を見張るものがありました。
走力・筋力をベースに、難しいことはすっぱり諦めて彼らの得意な体のぶつけ合い、バトルで勝負しやすいサッカーをしてくるなという印象です。相馬さんのときの町田なんかはいわきに近いイメージかなあと。
ひととひとの距離はコンパクトに密集させ、セカンドボールは筋肉と人海戦術で圧倒する。ボールを奪ったら迷わず前に展開して、ダメ元でいいからやりきる、と。こんなイメージのチームだったかなと。
3421で臨んだゲーム
この試合で岡山は3421を採用してました。はじめて3バックスタートだったんですが、ボールを運ぶところの課題。そこについて回答が出せたか?というと厳しい内容だったなあと思いましたね。
3バックにしたことで、サイドを広く使ってボールを運んでいくことはある程度できていたので収穫はなくはないと思いますけども、これで今後もいけそうだな!という手応えをつかむまでは至らず、と。そんな感じがしましたね。
具体的にはやはり、監督のインタビューでもありましたが、インサイドにパスをつけるシーンがやっぱ少ないんですよね。なので、相手の外外を回す展開になりがちで、たぶんいわきも守りやすかったろうなと。いわきは明らか対3バックの守り方に習熟していて、とても手慣れていました。先制したこともあり、かなりの時間心理的に優位に試合を進めることができたんじゃないかな?と思います。
とはいえ、インサイドにパスをつけるにはダブルボランチと2シャドーの人選がキモだと思うんですよね。そういう意味では右のシャドーにイグォンを置いたのは厳しかったかなあと。彼はそういうプレーに向いてるタイプじゃないですからね。たぶん違う役割を期待されていたんだと思いますが。
この試合は仙波もムークも、坂本一彩もいないゲームだったのでトップ下適性の選手は田中雄大しか他に選択肢がないような状態だったので、イグォンで行って途中から田中雄大にというアイデアだったのかなあと。まあ、このあたりはね、開幕からずっと悩まされてるキャスティングの幅の狭さが少し影響したかなあと思います。
今後どうなるかはわかりませんが、3バックでいくならば3バックでボールを運ぶ。3バックで前からプレスする。の両面を考えないといけないと思います。いわきは、ボールを繋がないのでこの試合では岡山の3バックでのプレッシングの具合を見ることはほとんどできませんでしたから、この辺りはまた次節以降機会があれば、というところじゃないかなと思います。
よかった探し
この試合ではチームとしての機能はうーんというところでしたけど、いくつかポジティブなポイントもあった試合だったなあと思います。
まず、最初に佐野航大すげーなという話。
この試合最後に追い上げてなんとかドローにしたったいう展開だったわけですが、佐野航大が最後の勢いを最初からやらなきゃ!って言ってたんですよね。これすごいなと思ったんですけど、確かに彼前半から飛ばしまくってたんですよ。守備でも場合によっては逆サイドまで足を伸ばしたり、あとソロモンのポスト叩いたシュートのラストパスね。あれ、佐野航大は本来左のシャドーなんで右にはいないはずなんですけど、自分でなんとかしなきゃ!と思って右にスライドしてたんだと思うんですよね。
どう見ても右サイドはいわきの守備にやられてて、イグォンのキャラあってトップ下不在みたいな感じでしたから。勝たせるために自分で考えて実行する。そういうプレーだったかなと思います。
それから、左サイドでいえば高木友也がとても良かったですね。触れば1点みたいのクロスも見せていたし、ドリブルで打開してチャンスメイクと、もともと好きなタイプですけどこの試合でもっと好きになりました。また、彼は鈴木喜丈とプレーの息が合うんですよね。鈴木喜丈のパスで裏を取りかけたシーンが2つほどあったので、このコンビはいつか点に絡みそうだなと思います。
次に、ルカオ。とてもよかった!
コンディションもほぼ仕上がってきてるんじゃないでしょうかね。よく動けて、競れて、走れてましたよね。最後はソロモンとツインタワーになりましたけど、やっぱあのサイズに似つかわしくないスピードとキレがあって、あれ、初見だと「はやっ!」てビビるでしょうねきっと。もう十分戦力として計算できるので先発とかもどっかであるかな?と思っています。
それから、ケガで遅れていた河井・高橋のJ1経験者コンビ、それから堀田がようやくピッチに戻ってきたのは大きいですね。3人ともクオリティについては言うに及ばずだと思います。このチームは若いので、経験豊富な彼らが戻ってくることでよい変化を与えてほしいですね。正直やっとか、というところで。これでいろんなところに選手を置ける幅が出てくると思います。まだまだ戻れてない選手もいるので、もう少し我慢かなあと。チームは軌道に乗っているとはいえないですが、少しずつポジティブな要素が加わってきているなと思いました。
生粋のネガ人間でも無理なく前を向ける方法
この日熱が出てて試合後すぐに寝たのでしらなかったんですが、どうもかなりネガポジ戦争があったみたいで。全然知らなかったんですけど、まあ、優勝を狙って入ったシーズンなので、どうなってんのよ!?ってなるのもね、無理はない話だと思うんですよ。ネガティブなことをいう人ってSNSとかで鬼のように叩かれますけど、それもふつうに人間の持ってる感情なのでね。贔屓目で見ても、今時点のこのチームが優勝にふさわしい!とはなかなか言えないですからね。内容もそうだし、もちろん結果もね。
ただ、どうこう言ってもこのメンバー、この監督、このチームでやっていくしかないし、逃げ場はもうないんですよね。なんべんも言ってる通りね。
だから、覚悟を決める必要がある。
それはつまり、自分が思い描いたような夢のようなシナリオなんかそうそう実現しないぞ!と。現実に起こることを受け入れないといけないってことです。
もちろんサポーターなので、夢をみますよね、そりゃあ。期待してシーズンに入っているんだし。ところが、やっぱりそんな思った通りにはいってくれない。じゃあその時どうする?ってのが大事なのかなあと思っていて。
いや、もう、えーわ、しらんわ!と諦めてしまうか。それもアリだと思いますし、自分も元々ネガティブな人間なのでそういう投げやりな気持ちになる感じめちゃくちゃわかります。
でも、それって自分がこれ以上ガッカリしたくないって気持ちの裏返しだったりするんですよね。一切期待を持ってない人はガッカリすることもないので、ようはしーらね!ってなっても心の底ではまだ期待していたいって気持ちが残ってんですよね。
ただ、そういう状態でどうしたらいいのかがわからない。そんなポジティブになれ!って言われても、もともとそういう性格じゃねーし!ってなる。そういう人もいると思うんですよ。
どうしたらいいんだ?って話なんですけど、これ実際自分がやってることなんですけど、「ベストなシナリオを諦めて、次にいいシナリオに切り替える」ってやり方です。つまり、セカンドベストを持ってみるってこと。次善の策ね。
今だと、優勝するって言ってたのになんだよ!ってなるわけじゃないですか。「現時点で優勝しそうな可能性を感じさせてほしい」ってのがそのひとの中でベストなシナリオなんですよね。ところが、現実はそこからかけ離れてる。だからイライラするわけです。
なので、一旦ベストを諦めて、セカンドベストに切り替える。たとえば、
「PO圏内を見据えながら、力つけたら1位を狙ってほしい」みたいに、次に良さそうなシナリオに期待値を書き換えるんですね。ああ、もちろん優勝することは諦めませんよ?その過程ね。そこは最高のシナリオじゃなくてもいいや、と諦めてみるってことです。
これね、めちゃくちゃ気持ち切り替えやすいからオススメです。自分みたいな生粋ネガティブ人間でも効くのでたぶん他の人も効くと思うんだよな。
実は前節の千葉戦で自分もこっそりセカンドベストに切り替えたばっかりなんですよ。どう贔屓目に見てもとても優勝するチームの振る舞いじゃなかったですからね。だから相当ガッカリしたけど、現実を受け入れるためにちょっと期待するシナリオを書き換えたんです。
これやると何がいいのか?というと、現実を受け止めやすくなるんですよね。もう優勝!それ以外はダメ!って頭だと、現実が追っ付かなくなればなるほどシーズン追うのがしんどくなるんですよ。理想を追って、現実を追いたくなくなっちゃうから。
それだとうまくいかないたびに不満しか出てこなくて楽しくないんですよね。仮にちょっといいことがあったとしても、だから?それで?優勝できるわけ?みたいな気持ちになったりね。
なので、一旦第一希望はすっぱり諦めて次にいいシナリオに切り替えるといいと思います。そうすると必要以上にネガティブにとらわれにくくなるし、現実も受け止めやすくなりますからね。
元来ネガティブな思考をするひとってふつうにいると思うんですけど、ことサポーターになるとそういうひとって肩身が狭い思いをすることが多いんじゃないかなと思うんですよ。自分もそういうタイプですし。でも、みんながみんなそんなポジティブでサポート!みたいな路線でいけるわけないですからね。ネガティブだけどサポーターだよってひともたくさんいる。自分の中に生じるネガティブな思いってなかなか手強いですからね。飼い慣らせないんだよほんとに。でもこんなふうに工夫すればネガティブなひとであっても前向きにはなれます。
フランスの哲学者でアランというひとがいるんですが、この人が書いた幸福論という本の中に、こんな一節があるんですよ。
これを読んだとき自分が思ったのは、楽観主義つまりポジティブでいることは気分に左右されない気のもちようの技術なんだなということで。技術を磨けばネガティブな気持ちに流されずに、ちゃんと前が向けるんだということです。
もし、気持ちの切り替えがうまくいかないなと悩むネガティブマインド強めの方は試してみてください。
いやー、なんか余談がながくなっちゃったな。
それじゃあ、またね。
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