見出し画像

大好きなクラブのためになにかしたい!「動く」サポーターのススメ

どうも、ゼロファジ(@Zerofagi)です。


今年はファジアーノ岡山、大勝負の年!そのガチ感が伝わっているのかここのところファジサポさんのアクティブな活動を目にする機会が増えて非常にうれしい!

結構アクションを起こすって勇気がいることじゃないですか?人目につくから批判とかされたらいやだし、ミスったら恥ずかしいし・・。2011年からこれまで主に情報発信という形で「動い」てきた私ゼロファジも、最初ブログをはじめるときはそりゃあもうドキドキしたもんです。

「大好きなクラブのためになにかしたい!けど、どうやったらいいんだろう?」そういう思いを心に秘めてるサポーターもたくさんいるはずです。せっかくサポートしたいな!という熱量があるのに、それが形にならないことは非常にもったいない。

そこで今回は、自分の思うサポーター観を明らかにしながら、能動的に「動く」サポーターにはどうやってなればいいのか?また、どう動けばいいのか?についてまとめてみました。

「動く」サポーターの世界は、”さらに”戦うサポーターの世界。

ぜひ、境界線を越えて「動く」サポーターの世界に足を踏み入れる仲間が増えることを願っています。

全文無料で公開しています。記事の内容がよかったら投げ銭、RTやいいね、スキをいただけたらうれしいです。いただいた投げ銭は、ありがたくスタグルとサッカー本に使わせていただきます。


サポーターとは基本的に受け身の存在である


まず最初に改めてサポーターってどういう存在なんだろう?ということを考えてみると、サポーターとは基本的には受け身の存在だと思うんですね。つまり、「動かない」サポーターの方が普通なんだってことです。

これはどういうことか?というと、サッカークラブはサッカーを中心としたエンタメおよびレジャーを売っている立場で、サポーターはそれを購入するお客さん。そういう関係性がクラブとサポーターのベースになっています。

たとえば、レストランにいって注文したあとにお客さんが厨房に行って自分の食べる料理を作るなんてことはないじゃないですか?お店が作ってくれるのを楽しみに待ちますよね。当たり前のことですがお客さんというのは商品やサービスが提供されるのを待つのが普通です。

クラブはサポーターに楽しんでもらうために試合を運営したり、スタグルを展開したり、マスコットやSNSやグッズなど様々な努力をしていきます。一方、サポーターはそれに応えるようにお金や時間をクラブのために使っていきます。クラブは楽しませる側で、サポーターは楽しむ側というわけです。こういう関係性の中でサポーターとして「もっとクラブをサポートしたい!」と思ったら、あなたはどうしますか?

「クラブにもっとお金を落とすようにグッズを買おうかな?」
「試合をもっと観に行こうかな?」
「クラブのイベントにもっと参加してみようかな?」こう考える人少なくないと思うんですね。

つまりこの文脈においては、「もっとサポートすること=もっといいお客さんになること」という発想にとどまるということです。

ファジサポさんはクラブへの信頼が厚いし、非常に献身的な人が多いのでJ2の中でもグッズ購入の実績のレベルが高いと聞いた事があります。観客動員もそうですがお客さんとして実に優秀なんですよ。クラブをサポートしたい!という熱量がそこにはあります。ほんとに素晴らしいことです。

しかし、クラブのためにできることって「いいお客さんになること」だけでしょうか?本当にもっと他にできることはないのでしょうか?

サッカークラブがより良い未来を歩むために取り組むべき課題は山のようにあります。完璧なクラブはありませんし、特に岡山のような後発地方クラブではJ1クラブに比べてみても足りないところはまだまだあるでしょう。クラブ単独で解決できる課題もあれば、サポーターの力なくしては達成できないこともたくさんあるはずです。

しかし、サポーターのすべきことは”いいお客さんになってあげること”という考え方にとらわれてしまうと、それ以外のことは「クラブがやるべきこと」になってしまう。サポーターは参加してお金落とすのが仕事、それ以外はクラブの仕事でしょ?といった具合に。

たとえば、集客を例に挙げてみましょう。どのクラブにとっても集客はめっちゃ重要な課題ですが、クラブが「スタジアムに友達を誘ってください!」とサポーターに声かけするするとき、心の中でモヤっとしたことはありませんか?「ん?それはクラブがやるべきことじゃないの?」って。

新しい人が増えたらプラスになるわけだからサポーターがやったって一向にかまわないはずですよね?しかし、「サポーターの仕事はいいお客さんになること」という考え方に引っ張られて「待ち」の姿勢でいると、これが解決すべき自分の課題として感じにくいんですね。これが大多数の「動かない」サポーターのあり方じゃないかなと考えています。

誤解のないように強調しておきますが、「動かない」サポーターが悪いという話では断じてありません。

好きなもの、興味のあることにハマっていくとどんどんほっておけなくて自分ごとになっていくことがあります。自分ごとになると自分から良くしたいという「欲」が出てきます。そして、その欲を満足させるために「行動」したくなってくる。クラブのために何かしたい!とウズウズしている人はそういう状態にあるんじゃないか?と思います。

これまで多くのファジサポさんはその思いを「いいお客さんになる」という形で実現してきました。しかし、Jリーグに上がって10年以上が経っています。その間、クラブでは解決できないけど、サポーターなら解決できる課題はずーーっと手つかずのままなんですよ。

そろそろ境界線を越えて「動かない」サポーターの集団から、「動く」サポーターの世界へと足を踏み入れるひとがどんどん現れてもいいころじゃないかな?と思うのです。サポーターにはもっと可能性がある。


「動く」サポーターになるために一番おススメしたいこと


いやーーー前置き長くなってすまんやでーーー!


ということで、ここからはどうやって「動く」サポーターになればいいのか?具体的にどういうことを心がけていけばいいのか?というお話に入っていきたいと思います。

これまでの自分の経験から一番おススメしたいのは、

クラブのために「動く」サポーターになりたい!人は、ほかのサポーターを楽しませるようなアクションを起こしてみようということです。

サポーターを楽しませるという課題は本来クラブが担っているものです。しかし、先ほどの話でもあったように全部が全部クラブができるわけじゃないんですよね。したがって、サポーターが自前で「楽しい」を作れる余地はめちゃくちゃたくさんあるんですよ。

具体的にこれがおススメ!というやり方を3つ紹介します。

1.出し物(コンテンツ)を作る
2.場(舞台)を作る
3.「動く」サポーターのサポーターになる

まず、1の方から説明していきますね。これは、他のサポーターに楽しんでもらえるような出し物(コンテンツ)を作ろう!ということです。出し物といっても中身はなんでもあり。

いま読んでいただいてるこのゼロファジの記事も「読み物」というコンテンツです。ほかには、YouTubeやTikTokなんかは「動画」というコンテンツ。あるいはツイキャス、YouTubelive、インスタライブなんかは「放送」というコンテンツです。他にも絵を描いてみるとか、写真と撮ってみるとか、切り口はたくさんあります。あー、あと、ぜひ読んでみたいのがマンガね!

次に2。こちらは他のサポーターに楽しんでもらえる場(コミュニティ)を作ってみよう!ということです。

ファジアーノ岡山を語る部屋

これは自分が管理しているLINEのオープンチャット『ファジアーノ岡山を語る部屋』というコミュニティです。匿名掲示板以外にファジサポさんが情報や意見を交換できる場が欲しいなと思って運営しているんですが、ありがたいことに好評いただいて順調に参加人数が増えております。ちなみに、J2クラブサポーターの運営するオープンチャットの規模としてはNO.1の336名が参加中。

ファジアーノ岡山を日本一サッカーを楽しんでるサポーターのいるクラブにしよう!という目標のもと、メンバーさんに楽しんでもらっています。

あと、1でも触れましたがTwitterのスペースやツイキャスなんかの放送も、人気が出てくると数十名の参加者が集う立派なコミュニティのような雰囲気を持ち始めますので、定番番組まで育て上げるとたぶんかなりのサポーターを楽しませることができるポテンシャルがあると思います。

この2つが、自分発信でサポーターを楽しませるおススメの「動き」方です。

とはいっても、「動き」たいけど自分発信で何かやるのはハードルが高いという方も少なくないと思います。そういう方におススメしたいのが、3の「動く」サポーターのサポーターになってあげてほしいということです。

具体的にはコンテンツを拡散して多くの人に届ける中継役をやったり、コミュニティに参加して運営を助けてあげたり、というように。

地味だと思いますか?でもこれがなかったら「動く」サポーターの心はいとも簡単に折れてしまいます。

なぜか?というと、能動的に「動く」サポーターは基本的にマイノリティ(少数派)で、志を同じくする仲間が少ないことが多いです。したがって、自分のアクションを支持してくれるサポーターがいると大変心強いものなんですよ。そして、他人に楽しんでもらえるようなものを作るといってもそれなりに手間暇はかかります。それだけ大変な思いをして作った出し物や場が見向きもされなかったら?いつかやめてしまうことでしょう(この記事もめっちゃRTしてくれてええんやで!RTこそごほうびなんやで!)。

もちろん作り手の腕次第という部分もありますが、最初はみんなへたくそからスタートです。でも続けていくうちに上達していくものじゃないですか?せっかく能動的に「動い」てくれたアクションですかり温かく受け入れて大きく伸ばしてほしいなと思います。自分の場合、ファジサポさんのなかでもフォロワー数が多いほうなのでおもしろいアクションを見つけたら拡散するようにしています。こころのなかで(めっちゃがんばって・・)と思いながら。

作る側にとって最高にうれしい瞬間は、それが誰かに届いてよろこんでもらえてることを知った時です。だから、作り手には拡散か感想を届けてあげてほしい。それはサポーターにしかできない大事なことです。


「動く」サポーターが心がけておきたい3つのこと


では、次に「動く」サポーターが行動を起こしていくにあたって心がけておくといいなと思うポイントを3つ紹介しておきます。

1.自分が楽しんでいるか?
2.他人に楽しんでもらえているか?
3.自分の特徴を出せているか?

まず、1からいきましょう。出し物や場を作ったり、他のサポーターの「動き」に参加したりする際に「自分が楽しめているか?」ということを大事にしようということです。

人間楽しくないことを長く続けることはできないじゃないですか?ましてや、サポーターにとってサッカーは趣味です。仕事でもないのに楽しくないことを我慢して続けるのはちと無理がある。真面目な人ほどのめり込むので、ときおり「これ楽しめてんのかな?」と振り返ってみることが大事かなと思います。

次に2。これはさきほどから述べてきたようにあくまで「他人のサポーターを楽しませる」ことが大事だということです。

これ案外落とし穴なんですよ!特に若い人や熱量があふれそうに高い人。注意してほしいのが、あくまで楽しいかどうかは他人が決めるのであって自分じゃないということです。「自分はこれをやりたいんだ!」という思いが強すぎて、「これを見たひとはおもしろいと思うのか?」という視点がすっぽり抜け落ちちゃうんですね。そうすると、独りよがりなアクションになってしまってあんまりウケないし、なんだかつまんないな・・・みたいなことになったりする。断じて「なぜおれのおもしろさが伝わらないんだ!」とか思わないようにしましょう。

そして3。これは自分に合った形の「動き」方をやりましょうということです。自分の場合は文章を書くことと試合を観ることが好きだったので、結果的に分析系ブロガーという形でスタートしました。話すのが好きな人、人の話を聞くのがうまい人なら、ライブ配信でサポータートークをやるといいでしょうし、絵が得意な人は似顔絵なんかいいじゃないですか。それぞれ得意な分野は違うと思うので、自分に合ったやり方で行動するだけでいろんなバリエーションの「楽しさ」があふれることになるんじゃないかな?と思います。

そうだ、コラボなんかもいいよね!?
絵が描けるひととお話しを書ける人が組んだり。絶対おもしろそう!


自分のサポートがどう効くか?考えてみよう


先日、Twitterのスペースでゲートフラッグの作成を頑張ってるファジサポさんのスペースに参加させてもらったときのことです。話の中で、「ゲーフラ作ったことがどういうサポートになるのかはわからん」という話がちょろっと出ていて非常に興味深く聞かせてもらいました。

先程申し上げたとおり、クラブがより良い未来に進むために解決すべき課題は山のようにあります。その中で、サポーターが自前で担えることもあるんじゃね?というのがここまでのお話の流れでした。

では、次に自分のやり方を見つけて「こういうスタイルで頑張ってみよう」と思ったなら、自分のやっているサポートがどういう効き目があるだろう?と一度考えてみてほしいなと思うんですよ。ちと難易度は高いですけど。

手前味噌になりますが、自分の場合を例にお話していきます。2011年にブログを開設してからこれまで、自分は主に試合のマッチレビューやコラムのようなものを書いてきました。

あるとき考えてみたんです。マッチレビューをサポーターが自前で書くことは一体どういうサポートになるのだろう?と。

Jリーグの試合があった後は、専門誌や新聞、TVなどでその模様について報じられます。しかし、その内容はダイジェスト的なものがほとんどで実際に細かく試合のあらましに迫ったり、シーンを個別に解析していくようなスタイルは非常に稀です。それはなぜか?

ウケないからです。

作り手がそこまでサッカーの深い内容に首を突っ込んだものを作っても観る人が少なければ成り立ちません。

したがって、サポーターが目にする情報は薄めのものばかりということになってしまいます。それまで、サッカーにあまり親しんでこなかった後発地方クラブのサポーターが、このような薄い情報をもとにしてサッカーに詳しくなっていくのはとても難しいことです。独学してきたひとならこのへんヒシヒシと感じてくれると思います。

結局「何分のあのシーン。あれ何が起こってたんだろう?」という疑問は放置されたまま次に行くしかない。たくさんのひとが疑問を抱き、そのほとんどが解消されないまま、放置される。そうならざるを得ない現状があるのです。

では、クラブがこの課題に対してどういう対策が取れるか?自前で記事を書き、サポーターに発表しているクラブはいくつかあります。しかし、それとてかなりの手間です。出していい情報、出してはいけない情報と取り扱いにも注意が必要でしょう。


そう考えたときに、これは役に立てるかもしれないぞと思ったんです。サポーターであればTVや新聞に取り上げられないシーンをすくいあげたり、個別のシーンを取り上げて考えてみたり思いのままにできます。また、サッカー観戦初心者にとってもなるべく親しんでもらいやすい丁寧な解説スタイルを採用すれば、サッカーのおもしろさにもっと注目してもらえるかもしれない。

そう考えた末に、ゼロファジの芸風が出来上がった。実はこういう経緯があったんです。

大変ありがたいことに、自分のスタイルはファジサポに受け入れられて今に至ります。中にはスタジアムで記事について感謝のことばをかけていただくことがあったり、自分の記事を読んでスタジアムに来るようになりましたなんてありがたい声を聞かせてもらったり。僭越ながら自分の「動く」サポートにもいくらか効き目があったのかもしれません。

ゲーフラもおなじことです。いま作ってくれているサポーターさんたちにはそういう実感はないかもしれませんが、自分の目から見ればゲーフラを作ることは十分サポートになり得ます。なぜなら、スタジアムに彩りを与えて他のサポーターの目も楽しませてくれるからです。そしてそれはクラブがやるようなもんじゃない。あくまでサポーター発だからこそ意味のあるサポートです。

ここまでのお話で見てきたように、「動く」サポーターの活動がクラブが解決できない課題に効く場合も十分にあり得ます。

冒頭で「動く」サポーターの世界は、”さらに”戦うサポーターの世界と言いました。

いいお客さんになるという「動かない」サポートに加えて、「動く」サポートでクラブの課題を解決する。いわば二階建てのサポートができるサポーターがいるクラブ。そして、「動かない」サポートのみの一階建てのサポートにとどまるサポーターがいるクラブ。

はたしてより豊かな未来がまっているのはどちらのクラブだろうか?自分はそういうところで戦っているつもりでこれまでがんばってきました。

おそらく、こうした考えのもとにある程度まとまった人数で活動しているサポーターがいるクラブはかなり少ないと思います。



カラフルなサポーターの「動き」が集まる舞台としてのサッカークラブに


いやぁ、長くなっちゃいましたね。ここまで読んでくださってありがとうございます。

もし近い将来、「動く」サポーターがどんどん増えていったらどんな未来がやってくるだろう?と考えます。

それぞれが自分の好きなことや得意なことでほかのサポーターを楽しませる「動き」をしていくと、サッカークラブはそうした色とりどりのサポーターの「動き」が集まる磁場のようなものになるのかもしれません。

早く行きたければ一人で進め。
遠くまで行きたければ、みんなで進め。

というアフリカのことわざがあります。
ひとりだと目的地に早くいくことができるけど、遠くには行けない。しかし、たくさんの仲間がいれば時間がかかっても遠くまで到達することができる。

「動く」サポーターの活動が集まって、ファジアーノ岡山をJリーグの中で少しでも高いところまで押し上げていく。そんな素敵なサポーターにしかできない戦い方をしていく仲間を待っています。ともに戦いましょう。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?