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平塚でランナーの悩みを解決するジムを作ろうと考えた理由(1)

こんにちは。「ゼロベースランニング」という「ランニングによる怪我を改善する」そして「ランニングのパフォーマンスアップ」のためのメソッドを提唱している、高岡といいます。

主に「ゼロベースランニングラボラトリー」というオンラインサロンの運営や、ランニングコーチ、熊本国府高校陸上部長距離ブロックコーチ、鍼灸マッサージ師、そして会社の経営者として日々活動しています。

そんな僕は目下、神奈川県平塚市に「ランニングによる怪我を改善する」と「ランニングのパフォーマンスアップ」のための低酸素フィットネスジム
「ZEROBASE RUNNING BASE.」を、2月8日にオープンするための準備をしています。

実際に、もう物件も借りていて、11月から本格的に内装工事に入ります。

そこで、このnoteでは数回に渡って「なんでこんなコロナ禍真っ只中にランナーに特化したフィットネスジムを作るのか?」ということを綴っていきたいと思います。

もうすでにお気づきのことと思いますが、モロに宣伝のニオイを撒き散らしております。

そこはなんとか大目に見ていただきながら、僕がこのジムで成し遂げたいことを最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

ランニングによる怪我を撲滅したい

僕は中学3年の後半から大学卒業するまで、陸上競技、特に中長距離走に明け暮れていました。

僕の出身校である小川中学校、大牟田高校、そして帝京大学は、全国でもトップレベルの選手がいるチームでしたが、僕はいつも、ランニングによる怪我と「お友達」でした。

その辺りのお話は、このマガジンでもお話してますので、よろしければ。

中学時代はそうでもありませんでしたけど、高校時代の3年間は故障している時期の方が圧倒的に多かったし、帝京大学時代も、1年生の冬に右膝を大怪我したり(原因・症状名が未だにわかってないんですが・・・)、最終学年の箱根駅伝直前にふくらはぎを肉離れしてしまって、一世一代の晴れ舞台を棒に振ったりもしました。

しかし、怪我という「お友達」を持ってしまったばかりに、僕は必然的に人間の体のことについて興味を持ち始めます。

何で膝が痛くなるんだろう?

何でふくらはぎが肉離れしてしまうんだろう?

その疑問に対する答えは、どうやら鍼灸の学校に行けば見つけることができそうだという考えに至りました。

というのも。僕は中学時代から大学時代までずーっと、鍼灸治療院の先生にお世話になってきたんです。

鍼の先生って、すんげーんだなー!って、痛みを改善してもらう度に感動をいただいてました。

そうか。鍼灸師になるための勉強をすれば「何でそこが痛くなるのか?」の答えが見つかるかもしれない。

そして、僕みたいにランニングによる怪我で悩む人たちをサポートしたい。

そんなこんなで、大学卒業してそのまま(両親の猛烈な反対を猛ダッシュで振り切り)、神奈川衛生学園専門学校に入学。脳味噌フル回転で勉強し、無事に鍼灸マッサージ指圧師の資格をゲットしました(確実に人生で一番勉強した)。

そしてすぐに、古巣の帝京大学駅伝競走部にてトレーナーとして活動することに。

まだまだ新米鍼灸師でしかない僕を頼りにしてくれる学生たちの怪我を、どうにか改善してあげたい。ただ、治療の効果が出せる時もあれば、そうでない時ももちろんありました。

しかし、学生たちから頻繁にフィードバックをもらうことによって、治療効果を出せる頻度が上がってきたんですね。本当に、当時の学生たちには頭が上がりません。僕は彼らに育ててもらいました。

ただ・・・

治療をして痛みが改善しても、練習を再開すると、またすぐに同じ場所を痛めてしまう。

そんな学生が立て続けに治療を受けにきてくれた時期があったんです。

「治療をした後、普段は痛くないんですけど、走り出すと痛みが出るんです」

走り方を見直す必要がある

そんなとき、僕はひょんなきっかけで「BORN TO RUN 走るために生まれた」という本に出会いました。

学生から教えてもらったのか、ランナー仲間から教えてもらったのか忘れてしまいましたが、とにかく、この本に出会ったことで僕は、なんというか、モーセが海をすこーん割った後にできた道のようなものが、ハッキリと見えました。

簡単に言えば、進むべき道が明確になったのです。

本の中身に関してはここでは触れませんが、この本を読んで僕は「僕たちってシューズの機能におんぶ抱っこになり過ぎていて、走り方が雑になってんじゃないのか?」ということに気付きました。

つまり、治療をして一時的に症状が軽くなった学生たちって、走り方から根本的に見直す必要があるんじゃないのか?ということですね。

ただ・・・

走り方を見直すためには「どんな走り方だと脚を痛めてしまうのか?」そして「どんな走り方だと脚の痛みが改善するのか?」を知っておく必要があります。

そのために僕は、すぐさま裸足で走りはじめました

シューズのクッションに頼らず、人体の構造をフル活用して走る。

裸足で走りながら「人間のランニング」を深掘りしはじめたわけですね。

しかし・・・

そうやって裸足で走りはじめて、2、3ヶ月くらいたった頃でしょうか。

職場の近くの川沿いをゆっくりジョギングしてたら、じわじわと右のふくらはぎが張り始めてきて、だんだん「これはなんかマズそう」という具合になってきたんです。

ふくらはぎの肉離れを3往復

走ろうとすると、ピリッとした痛みが走る。これはまさしく「肉離れ」じゃないか。

大学4年、最後の箱根駅伝を棒に振った、あの忌々しい痛み。

裸足で走れば、いつかはどこかに痛みが出るかもしれないと思ってはいたものの、実際に出て来られると、やっぱり気持ち良いものではありません。

そこからしばらく(2週間くらいかな?)休んで、ストレッチしても、ジャンプをしても痛みが出なくなったので、久々にジョギングしてみました。もちろん裸足で。

すると、しばらくして、今度はなんと・・・左のふくらはぎに、前回と同じような張りが出てきたじゃありませんか・・・。マイガッ。

全然状況が飲み込めないまま、とぼとぼ歩きながら家に戻りました。一体、何が良くないんだろう。

そんなこんなで、ここでも2週間くらい休んで、前回と同じように、ストレッチしてもジャンプをしても痛みが出ないことを確認して、前回よりもさらに慎重に、ゆーっくり走り始めました。

すると・・・

まさかまさか、今度はまた、右のふくらはぎに、以前と同様の張りが出てきたんです・・・

ということを、なんと、左右で3往復繰り返してしまいました。

もう、ふくらはぎの痛みもさることながら、メンタルがポッキリ折られました。

嘘みたいな話ですけど、本当の話です。この時は本当に「裸足で走るのは体に良くないのかも」と本気で考えるようになってました。

ただ・・・

諦めが悪いのだけが、僕の唯一の取り柄。

僕たち人間が裸足で走れないなんてことは、絶対にない。必ず、どこかに突破口があるはず。

そう自分自身を奮い立たせ、3往復目のふくらはぎの痛みが癒える頃、僕はある仮説を立ててみました。

「胸郭(胸のカゴ)」を大きく動かす

「胸郭を前に出す(胸を張る)動きを少し強調して走ってみたら、重心移動に変化が出て、それによってふくらはぎの負担が減るかもしれない」

脚を動かす意識をできるだけ外して、足が地面に着地するタイミングで、大袈裟に胸を前に出すようにしてみたんです。

はじめは恐る恐るでした。

また、4往復目の右ふくらはぎの痛みが待ってるんじゃないか?って。

でも、来ませんでした。

右のふくらはぎにも、左のふくらはぎにも、痛みが出なくなったんです。やっとのことで、ふくらはぎ肉離れの負のループから抜け出せました。

こんなにふくらはぎの肉離れを繰り返す人もなかなかいないんじゃないでしょうか?しかし僕はこの最悪の出来事から、最高の収穫を得ることができました。

この体験によって、ランニングで怪我をするランナーの多くは「胸郭」あるいは「胴体全体」を適切に動いておらず、重心移動に滞りがあるということがわかってきました。

つまり、紆余曲折しながらも裸足で走り続けることによって「どんな走り方だと脚を痛めてしまうのか?」そして「どんな走り方だと脚の痛みが改善するのか?」ということが、完全ではないにしろ、わかりはじめてきたわけですね。

僕の場合は胴体の動きを見直すことによってふくらはぎの肉離れを改善できたわけですけれども、これは何もふくらはぎの怪我だけに有効なのかというと、そういうわけではありません。

もちろん、足底の痛みやランナー膝、股関節の痛みなどに関しても同様です。胴体の動きを見直すことによって、たくさんのランナーが抱えている症状を改善できるはずです。

実際にそうやって、たくさんのランナーの症状が改善するのをサポートしてきました。

これは僕に与えられた「使命」

裸足で走り、試行錯誤することによって得られた経験を多くのランナーに伝えていくのは、僕に与えられた「使命」だと考えてます。

もしかしたらこのnoteを読んでいただいているあなたも、脚のどこかに痛みを抱えているランナーかもしれませんね。

まだまだ世の中にはたくさんの、脚の痛みを抱えているランナーがいるはずです。

僕は、そんな「怪我で悩んでいるランナー」を一人でも多く手助けしたい。僕にはそれができると思っていますし、やらなければいけない責務だと、勝手に背負い込んでます。。

ただ、僕は、僕一人しか存在していません。僕だけでやれることは限られています。

だからこそ、同じ価値観を持った鍼灸マッサージ師、柔道整復師、理学療法士といったセラピストのみなさん、そしてパーソナルトレーナーのみなさんとともに、ランナーをサポートしていきたい。

アフリカの諺に「早く行きたければ一人で進め、遠くへ行きたければみんなで進め」というのがあります。

僕は平塚でのこのジムを、平塚だけにとどめておくつもりはありません。全国のランナーのみなさんをサポートすることが僕の役目だと考えてますので、できる限り各地に作っていきたいと考えてます。

それを踏まえ、まずは僕が現在住んでいる平塚にてスタートし、チームのメンバーと一緒に仮説検証を速やかに繰り返しながら、ランナーをサポートするための最適なスキームを作っていきます。

(なのでもし、この施設に興味があるセラピストさん、パーソナルトレーナーのみなさんは、ぜひ下に記載しているアドレスまでメールくださいね)

そこで。

このジムでは、ランナーの怪我を改善するためのソリューションとして・・・

・ランナーの怪我の治療経験が豊富で、ランナーのお悩みに寄り添ってくれる、笑顔が絶えない鍼灸マッサージセラピストがいる治療院

・今抱えている怪我の原因が、ランニングモーションのどこにあるのかを発見し、修正してくれる、頼り甲斐のあるパーソナルトレーナーがいるトレーニング施設

・自身のランニングフォームのどこに修正点があるのか?を数値で可視化するためのモーションキャプチャシステム

・裸足でも走ることができるランニングマシンを備えた、高地トレーニング施設(標高2500m以上に相当)

このようなソリューションを準備しています。

ということで、このブログでは僕がなぜ「なんでこんなコロナ禍真っ只中にランナーに特化したフィットネスジムを作るのか?」についてお話してきました。

このコロナ禍において、運動不足を感じた方が手軽に始められる「ランニング」に興味を持ち、走り始めたという話をよく耳にします。

しかしせっかく始めたランニングで、膝が痛くなったりふくらはぎが痛くなったりして、結局走るのをやめてしまう・・・もしかしたらそんな方も多いんじゃないでしょうか?

ランニングってシンプルな運動だけに、奥が深くて、楽しみ方は多岐に渡ります。

しかも、僕たちの毎日の生活に「生きがい」をもたらしてくれるアクティビティだと考えてます。

たくさんのランナーが、脚の痛みを感じることなく、ランニングを満喫していただけるよう、僕はまず平塚という地で、このプロジェクトをブラッシュアップしていきます。

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、このプロジェクトで提供したいもう一つの価値である「ランナーのパフォーマンスアップを支援する」という文脈でお話していきます。また読んでいただけたら嬉しいです。

※このプロジェクトに興味を持っていただいた、セラピスト・パーソナルトレーナーの方へ!ぜひこちらまでメールください。
>>> showz@zerobaserunning.jp (高岡が全力の笑顔で返信します)

ちなみに・・・
1月10日現在、この「ZEROBASE RUNNING BASE.」のクラウドファンディングも実施中です!ご支援、よろしくお願いします!
詳細はこちらから>>> https://camp-fire.jp/projects/view/350192

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員