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この世で1番憎い季節の到来

夏が来た。
夏がこの世で1番憎い。

暑いのは勿論、目が開けれないほど眩しい。
夏の匂いも空気感も嫌いだ。
むわむわムシムシごわごわしている。

夏は蚊に噛まれて痒いが、別に蚊は悪くないので殺そうとは思わない。
ただひたすらに、痒みに耐え続けなければならない。

蝉の大合唱も耳と頭がおかしくなる。
けど蝉は悪くない。耐えなければならない。

きっと秋に蚊に噛まれても、秋に蝉の大合唱を聞いても、そこまで感情的にはならない気がする。
そう、つまり夏が全部悪いのだ。

それに四季の中でも、体感的に夏が1番長い気がする。
そんな夏の傲慢で、でしゃばりな所も大嫌いだ。

そもそも直接手を下せないのも卑怯である。
夏が具現化したらボコボコにしてやりたい。

けど夏があるからこそ、秋が来たときには泣きそうになるぐらい嬉しく感じるのだろう。

秋が具現化したら、エースの死に際のように抱きしめて泣きじゃくりながら"生きててくれてありがとう"と伝えたい。

秋はこの世で1番好きだ。
特に秋の匂いが。



そもそもカジュアルな服があまり似合わないし、テンション感からしても夏が似合わないタイプの人間である。

はだけた服装に、暑さに溶けて緩んだ自分の顔も嫌いだ。


だから少しでも長く長袖を着ていたい。
半袖になるということは、夏が来たことを認めてしまうから。

こんな屈辱的なことはないだろう。

私の中だけでも夏を少しでも短くしてやる。


そう思いながら先日までモックネックの長袖を着ていたが、流石に午前中にその格好だと死んでしまう。

なので本日より渋々半袖を着ることにしたが、せめてもの抵抗でカーディガンは羽織ってやる。

今年はいつまで長袖で居られるだろうか。


体力が本当にないので、既に立ちくらみが酷く、もう1ゲロしてしまった。
そんな2023年の夏が開幕した。

勝負だ夏。かかってこい。

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