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綺麗も汚いも無い便利な道具の話

どうも。

先日、晩御飯を食べた後に家族皆で映画鑑賞をしたのですが、終わった時には僕以外の皆が寝ていて、完全に一人映画鑑賞になっていたzero-oneです。

我が家では、部屋を暗くしてリビングのテレビで、皆で映画鑑賞をする事がよくあります。

家族の皆はその事を「映画館をする」と言っています。

◎タケル様が良い問いをくれたのに

先日は『億男』という映画を見ました。
提案してきたのは妻です。

その映画をよく知らなかったので「何の映画だろう?なぜ観たいのかな?」と思いましたが、答えはすぐに解りました。

映画が始まると序盤で妻が「タケル様〜♡」とソファーの上で言っていたからです。
妻は主演の佐藤健が大好きなのです。
(喜んだ状態で寝落ちしていたので、さぞ幸せだったと思います)

触り程度はそんな映画がある事を知っていましたが、どんな映画か深くは知りませんでした。

予告もまともに観ておらず、どんな内容かも解らず観たのですが結論面白かったです。

一緒に観た子供達はどう感じたかな?と思い感想を聞きたかったのですが、全員寝落ち・・・
1人で余韻に浸るしかありません。

で、一応翌日「どこまで観た?どうだった?」と子供達に聞きましたが感想を聞けるレベルではありませんでした(笑)

この映画では「お金とは?」という事が問われています。

とても良い問いです。

せっかく妻の大好きなタケル様が良い問いをくれたのに全員寝落ちです・・・

子供達にも最後まで観てもらい、色々と感じてもらって感想を聞きたかったのですが睡魔に負けてしまい何かを感じる所ではなかったようです。

ですので、今回はこの「お金とは?」について書かせてもらいます。

◎超便利な道具

お金について話をするとなると、子供達は「なんかいやらしい」「良くない事」「汚い」「下品」などと感じてしまいそうです。

確かにテレビや映画、ニュースなど多くの場面でお金にまつわる汚い悪事などが多々描かれていますのでそう感じてしまう気持ちも解らなくは無いのですが、それは単純に先入観です。

お金自体には、綺麗も汚いもありません。

じゃあ「お金とは?」について先に結論を述べると、それは『超便利な道具』です。

価値を計る事ができ
何かと交換する事ができ
保管する事ができる  
超便利な道具

これがお金です。

で、そんな道具に過ぎないお金自体に、そもそも綺麗も汚いもありません。

そのお金の使い方や得る手段などに、場合によっては綺麗や汚いがある。
で、その結果何か勘違いして『お金=汚い』とかなってしまっている。

まずはその勘違いを無くさなければいけません。

例えば、包丁という道具。
この道具にしかすぎない包丁で、とっても美味しいご飯を作る事もできれば、人を傷つけることもできます。これは、使い方の問題です。

お金もこれと一緒です。
お金も包丁と一緒で道具なのです。

で、その使い方に良い悪いがあったりする。その道具自体が良い悪いのではない。
まずはその事を整理して理解してください。

◎お金の無い世の中

「お金が原因で揉め事や事件が起きたりしている。お金なんかこの世から無くなればいい!」こんなセリフを世界のどこかで誰かが叫んだりしているかもしれません。

またはそう感じた事もあるかもしれません。

揉め事や事件を起こした『人』に問題があって、お金には何の罪も無いのに・・・

じゃあせっかくなので、例えばお金がこの世から無くなったと想像してみましょう。

晩ご飯の材料を買いにスーパーへ。
お肉やお野菜はどうやって売ってもらいますか?
持っている何かと物々交換?

じゃあ、自分の職業がお魚屋さんだったとして、例えば住んでいる家の家賃は魚で払いますか?
しかしその魚、時間経つと腐っちゃいますけど?

こんな感じで、ちょっと考えただけでもお金が無いとなると超不便です。

こんなに不便だと、一度お金という存在をこの世から無くしたとしても、その内また皆お金的な何かしらの物(道具)を利用する事になりそうです。

また、お金が無くなった事でお金という物を盗んだりお金という物を奪ったりする人がいなくなったとしても、魚や野菜、その他価値ある物が盗まれたり、それらを巡った争いごとが起きる事はなくならないでしょう。

悪い事件や争いごとが起きる原因は、そもそもそれを起こす『人』そのものの行動にあるからです。

お金という物自体には何の罪もない。綺麗も汚いもないのです。

◎お金の歴史

歴史を振り返ると、大昔は本当にそんな世の中でした。
お金という物は存在せず、物々交換で物のやり取りをしていました。
また、お金が無くとも何かしらの争いごとは起きていました。

とても不便なので、日々の生活では物のやり取りをするのに、腐らず保管でき持ち運びができる物に一旦交換しようとなります。

中国ではその交換する道具に貝が使われました。
綺麗な貝なら皆が欲しがるから価値があるだろうという理由です。

なので、現在でもお金に関わる漢字には貝という文字が入っています。
買う。財産。販売。購入。などなど

日本では、交換する道具に稲や布が使われました。
どちらも、必要な物なので価値があると考えられたからです。

昔は稲(イネ)という言葉を「ネ」と言っていました。
その「ネ」が、値段の「ネ」の語源になっていると言われています。

また紙幣の幣という字は布という意味です。

そして時代は進み、交換する道具はもっと価値が確かなものに変わっていきます。
それが金、銀、銅などです。

価値があり、腐らず便利な道具として活躍しましたが、問題点がありました。
その問題点は「重たい」です。

例えば高価な買い物をするとなると、大量の金属類を持ち運ぶ必要があり大変です。
また、そんな貴重で重たい物を日々持ち歩くのも大変。

そこで、お金持ちで信用のある人がお金を『預かる』という事をやり出しました。

預かった人は預かる代わりに、「確かに預かりました」と預かり証を発行する。
預けた人は、またこの預かり証を預けた所へ持って行けば、預けた金銀銅を戻してもらえる。
まるで現代のATMみたいな感じですね。

買い物する時に、預かり屋に行って預けた金銀銅を戻してもらい、そして買い物へ。
こんな感じで物のやり取りが行われていきますが、ここで「何かめんどくさい!」となります。

この手に持っている持ち運びに便利な預かり証で欲しいものと交換できれば、イチイチ交換する手間が省けない?となります。

「この預かり証で金1枚貰えるから、この預かり証で金1枚分の米をくれ」という感じです。

なんとなく、現在のお金のようになって来ましたね。
めんどくさく不便だったのを便利にする為に、現在の超便利な道具『お金』が生まれたというのがなんとなく解ります。

実際、現在皆が使っているお金のお札、この正式な呼び名は日本銀行券です。
見るとしっかりと日本銀行券と書かれています。

そう、昔の預かり証みたいな物です。

日本国政府が価値を保証している券。
政府が保証しているから皆が安心して使える券なのです。

もしも政府が「価値を保証できない!」となるとそれこそホントただの紙切れです。

そして、実際に今またこのお金の歴史に変化が起きています。
テレビなどでも取り上げられているキャッシュレス化です。

「イチイチ日本銀行券にする必要無くない?」
「ICカードに入れてしまおう」「スマホに入れてしまおう」
となってきていますね。

もうこうなると、紙幣(お札)や硬貨(コイン)という現物は存在しません。
100とか1000とかの数値のみです。

近い未来は今よりもキャッシュレス化が進み、紙幣や硬貨などの現物は殆ど使わずデジタルによる数値のみのやりとりになっていそうです。
(僕も実際に可能な場合はほぼキャッシュレス決済しています)

こうなると、お金(紙幣や硬貨)は道具にしかすぎないという事がより実感できると思います。

お金は道具にすぎない。
で、その道具はめちゃくちゃ便利だった。
そして現在は更に便利な形に変わろうとしている。

決してお金自体は汚い物では無い。
使い方や得る手段などに汚い場合があるだけ、という事が解ってもらえましたか?

◎その道具についてしっかりと知る必要がある

そんな超便利な道具で皆が日々使っているお金ですが、そのお金の事について『理解していない』というのは、生きていく上でとても怖いですね。

ですので、しっかりとお金について知る必要があります。

それなのに皆が学びに通っている学校では、お金について学ぶ機会は殆どありません。
「3時間目はお金の授業をします」とか無いですもんね。

包丁の使い方は家庭科の授業で習うのに、お金の使い方は習わない。
なんか変です。

そして、多くの人がお金についてよく解らないまま大人になる。
何かよく解らない先入観で「お金=汚い」とか言っちゃっている人もいる。

「沢山お金を稼ぐ」とか聞くと汚いという印象を持つ人もいるかも知れませんが、それは単純に理解が足りていないという状態。

お金の事を知らないから。よく理解していないからです。

これから先の人生、生きていく上で必ずお金は関わってきます。
『お金が無い』という事で、辛い思いをしたり、夢を諦めなければならなくなったり、傷ついたり、助けたい人を助けられなかったり。こういった状況は実際に世の中で多々起きています。

そうならない為にも、お金という『超便利な道具』についてしっかりと理解し学ぶという事はとても大切な事です。

◎お金はあった方がいい?

例えば子供達に「沢山お金があった方がいい?」と聞かれた場合、僕の答えはYESです。
こう言うと「汚らわしい」とか「下品」とか言われちゃうかもしれませんが、迷い無くYES。

超便利な道具なのですから、無いよりあった方がいい。
多くの場面で無いと困りますし、あったら便利。
シンプルにこういった考えです。

例えば、ハサミやのり、ペンやノートなど日々使うものはあった方がいいですよね?
それと一緒。お金も日々使う道具なので絶対にあった方がいい。

では、お金は「無いよりあった方がいい」「少ないより多い方がいい」という事ですが、そのお金をできるだけ多く、満足いく量を得る為にはどうしたらいいのか?という問いが出て来ます。

企業してビジネスで一発当てるとか、とにかく働くとか、宝くじを当てるとか、色んな回答が出て来そうですがここでの結論は「多くの信用を得る」です。

お金という超便利な道具を沢山得る為には、沢山の信用を得てください。

『お金=信用』
こう考えると沢山持っている方がいいな~と思えそうです。

お金=信用?どういう事?
という所ですが、ここまでで十分長くなり子供達は集中力が切れる頃だと思うので今日はここまでにします。

つづきはまた次回。

とりあえず今日のまとめは
お金に綺麗も汚いも無い
超便利な道具にすぎない
その超便利な道具は少ないより多い方がいい
そしてその超便利な道具を多く得るには信用を得ろ
です。

ではまた。

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