見出し画像

【最終回】続5・会社を辞めて1年が経ちました。

前回はこちら。
初回はこちら。

子どもたちが主体性を持ち、「自分のことを自分で決める」ことができるよう私たちは動き出しました。

3つの取り組み

取り組んだことは3つあります。

  1. マイクラで交流する楽しい場所づくり『マイぱれ会』

  2. 「自分でやることを決める」オンライン自習室『もくもく会』

  3. 最初の一歩をカンタンにする講座の『見学』の奨励

マイぱれ

まず、マイクラで遊ぶ会です。現時点で私たちはマイクラを「プログラミングが学べるきっかけにしよう」などとは一切考えていません。教育事業をやっているとどうしても「学ばせたい欲」のようなものに駆られることがありますが、グッと堪えています。

何も、子どもたちが学ぶことってデジタルスキルだけじゃありませんよね。何気ない会話だったり、協力プレイをしたり。子どもたちで集まってマイクラをすることは、子どもたちの生活に重要な「人と気持ちよくコミュニケーションをとる」というスキルを養ってくれます。

子どもたちにとって【そらぱれは楽しい場所】となるようマイぱれ会は存在しており、楽しい遊びの時間で良いと割り切り、安心の空間づくりに集中しています。

もくもく会

もくもく会とは、オンラインで集合し各自でやることを決めて黙々と取り組む自習室です。

もくもく会を最初に提案してくれたのは、理事のAIマスター、トクツーさんです。もともと子ども向けの英会話スクールを経営されていた経験もあり、いかにして子どもたちの日常生活に寄り添うかをいつも考えてくれていました。

現在は【もくもく会プラン】を新しく設置するほど重要な取り組みとなりました。

もっと、もくもく会やって欲しいです。

子どもたちから熱烈オファー

あっという間に、もくもく会は子どもたちに大人気のイベントとなります。もくもく会は何故子どもたちの心を掴んだのでしょうか。

自分で決める・みんなでやる・だからできる

理由は3つあるのかなと思っています。

  1. 自分でテーマを決められる

  2. できないストレスが少ない

  3. みんながいるからがんばれる

「やらされてる感」ほどつまらないものはありません。大人も同じです。
自分で決めていいから、できなくて困ることも少なくなります。

一人ではやらないけど、みんながいるとがんばれちゃう。不思議だけど、やってみると大人も感じられる心理です。

お絵描きをする子、本を読む子、宿題をやる子。それぞれが一堂に会する空間を目にして、

子どもたちでも、これだけ集中する力をもっているんだな・・・

びっくり

と、なんだかこちらが勇気づけられました。

それ以降、個別面談などで子どもたちを誘うときは、まず【もくもく会】に呼ぶようにしました。パソコンの前に来るという一見簡単そうなことを、なるべく子どもの意思で行い、慣れていくことがとても重要なのです。

今、このもくもく会は自治体の注目も集めています。習い事の域を超え、子どもや家庭の日常に必要な学びの在り方だからだと思います。

「これだ」という確かな感触がありました。

私たちはもくもく会の重要度を引き上げ、主体性を育み子どもたちの学ぶ姿勢をつくる重要な活動であるとの位置づけを、チームで再確認ました。

そらぱれが自分たちの遊び場、学び場であると本人たちが心から感じられるように。

見学の魔法

最後に、見学の奨励についてです。これは私たちもビックリ。「見学」は魔法の言葉でした。

正直いうと「見学」は自然発生的なものでどこから始まったのか私もよく覚えていません。たしか理事のめぐさんが「講座を見学する」という選択肢を生徒やスタッフにも提示したところから始まったプチ文化です。

年齢的に参加が難しそうなデジタルツールでも、Zoomの名前に【見学】とつけて参加して良いですよー!と明言しました。

親も子も見学ならちょっと安心。
パソコンやマウス操作に慣れていない、あるいはデジタルツールに自信がないという場合でも、まずは見学でいいんだと軽い気持ちで講座の様子を見に来ることができます。

面白いことに、見学に来たら「やっぱり、やりたくなった」というケースも稀ではありません。うん、これは気持ちが分かる。あの空間に居たらやりたくなるよね。

見学で「参加している」

別のある日、たしかあれはUnity講座だったと思います。小学生の子どもたちが習得するのは難しい、プロでも使うUnityです。講師のオタコン先生がごりっごりにプログラムを書く授業をしました。

難易度の高いUnity。毎回オタコン先生は授業の前準備をして子どもたちに成功体験を持ってもらう工夫をしてきました。今回も例に漏れず準備は万全。

しかしここで、挫折者が続出します。と同時に今まで見たことのない奇跡を目の当たりにします。

途中で断念した生徒はみな【見学】になり、必死に食らいつく残りの生徒を応援し始めたのです。結局、50分の授業をみんなで走り切りました。途中でついていけなくなっても全員が最後まで説明を聞いていること、最後に拍手喝采で仲間を讃えていることに驚きました。

これができたのは「見学」というシステムと授業の間、生徒を励まし盛り立ててくれている授業サポーター(講師以外の補佐スタッフ)のおかげです。

再出発

こうして、子どもたちと今を走り続けています。中にいると毎日見ているので忘れてしまいますが、今いるそらぱれ生は入会当時から比べて物凄い成長を遂げています。

もくもく会のシステムは世の中にあるようでありません。メタバースでアバターを使って開催されている自習室はありますが、顔を突き合わせて集合する小中学生のための場所はどこにもありません。大事なのは知っている人がそこにいるという安心感とわずかなプレッシャーなのです。

もくもく会に参加してみませんか?

もくもく会に月550円(税込)で参加できるプランを作りました。

子どもが自分の意思で学習する環境づくり、大事ですね。

もしそう思って下さっていたら、お友だちをお誘いの上、もくもく学びにいらしてください。
全ての始まりは子どもたちの主体的な姿勢です。それは、もくもく会でつくることができます。

もくもく会詳細ページ


最後に

このnoteをここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。この一年やってきたことは山のようにありますが、このnoteからも分かる通り、そのほとんどはそらぱれに注いだ一年となりました。子どもたちと走る日々はとても難しく、心から愉しい時間です。これからもご家庭の期待と、子どもたちの「やりたい」気持ちに全力で応えていきます。

一年の振り返り他にも沢山あります。

そらぱれにおいては、探究コースのこと
その他も、
フォートナイトコミュニティでの賞金制大会
2つの大学での3DCG講義
eスポーツイベントやゲームイベント
北海道札幌市との取り組み
神奈川県葉山町との取り組み

…noteには書き切れませんね。残りは機会をつくってラジオで話します♪笑

追記:ラジオ録りました! こちら

あの日、会社をやめる恐怖に胃が痛くて泣いたりしていたけれど、ちゃんと前を向いてここまで来れて、周りで支えてくれている人たちに改めて感謝しています。

結果はまだまだですが、会社を辞めて教育のフィールドに挑戦して本当に良かったと思います。

ありがとうございました! 

ご参考
そらいろぱれっとHP


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?