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カオスマッチング[5]

[5、話が通じると思って侮るなかれ]
話が通じない、自動返信ばっかしてくる業者とか、風俗の営業と思しき外国人とか、日本人でも所謂パパ活とか金銭目的とかそんな連中ばっかからメール来るから、あの手のサイトはまともな話し相手を見つけることすら困難。

だけど、極稀に、普通の人に出会えることもある。
メールが来てたから、また業者かと思って返事すると、めっちゃ普通の返事が返ってきてびっくりするとかね。
登録してるアプリにもよるかもだし、自分の年齢にもよるかもだけど、返事をくれる人の大半が実は主婦だ。

考え方は人それぞれだし、何を思ってマッチングアプリに登録してるのかは知らないけど、それが良いとか悪いとかではなくて、家庭の中にも色々あり、なんとなく癒しというか息抜きする場所が欲しいのかもしれないな。

そんな主婦層の中で、たまに、いきなりLINE聞いてくる人もいる。
だけど、そういう人はもうすでに何人もLINEする相手がいて、暇つぶしや寂しさを埋めるためや、私モテてる!みたいな自己肯定感を高めるための相手を探してる場合が多い。

マッチングアプリはほんとに闇が深いんだ。

闇深いと言えば、ちゃんと話が通じた人の中に、とある独身女性がいた。
年齢は30代前半。
職業は無職。
話を聞けば、精神疾患を患い仕事を辞めて作業所に通っているという。
本人は必死で隠している様子だったが、そんな自分に小遣いをくれる男を探してるのをひしひしと感じた。
高校を出てから10年間引きこもり生活して、20代後半でやっとアルバイトを始めたんだとか。
話が通じたのはいいが、話せば話すほど、とても30代とは思えぬ思考力の幼さを感じて、俺はちょっと引き気味だった。

ただ、俺も昔、大鬱を患って死にかけたことがあるから、彼女の病気の辛さがわからない訳でもないので、一度だけ飯を奢ってやった。
飯を奢った以外に何もない。
ほんとにそれだけ。
だが、それがそもそもの間違いだった。
そこから、ことある度に『肉が食いたいから奢れ』と連絡が来る、あげくに『お金ちょーだい』と来たもんだ。
何故、俺が、たった一度、飯を一緒に食っただけの女に金を払わないといけないんだ、馬鹿らしい。
なので俺は彼女をブロックした。
彼女は所謂、地雷だったのだ。

3つのマッチングアプリに登録をして様子を見ているが、こんな感じで、本当の意味でまともな相手に出会うことすらできないんだなと、しみじみ思っている。

ちゃんと友達になれるまともな相手が見つかったら、検証を辞めようと思っているんだが、それはもしかすると、めちゃくちゃ難易度の高いことなのかもしれないな…

マッチングアプリ…まじカオス。

[ToBeContinue]



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