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手話技能認定試験国語の予想問題

手話技能認定試験


国語予想問題


諺辞典



https://seiku.net/kotowaza/99_01.html


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言いたい事は明目言えいいたいことはあすいえ意味思ったことをその場ですぐ言わないで、よく考えたうえで言えば失敗することはないということ。腹をたてたり興奮したりしているとき、感情のままに言いたいことを言うと、後で悔やむことになるという戒め。類義語腹の立つ事は明日言え / 月日変われば気も変わる


言い出しこき出し笑い出しいいだしこきだしわらいだし意味最初に臭いと言い出した者、笑い出した者がおならをした犯人であるということ。転じて、噂などを人から聞いたと話している本人が、その噂を作り出して話していることが多いというたとえ。類義語言い出しのこき出し / 放り出しの嗅ぎ出し / 屁と火事は元から騒ぐ


言うは易く行うは難しいうはやすくおこなうはかたし意味口で言うのは簡単でだれにでもできるが、いざそれを実行するのは難しい。言うのとおこなうのは別であるということ。


家柄より芋茎いえがらよりいもがら意味落ちぶれて実力もないのに、旧家、門閥といった家柄を誇るのをあざけったことば。類義語家柄より食いがら / 芋茎は食えるが家柄は食えぬ


家に無くてならぬものは上がり框と女房いえになくてはならぬものはあがりかまちとにょうぼう意味家には必ず上がり框がついているように、主婦も家になければならない存在であるということ。類義語女と俎板はなければかなわぬ / 女房は家の大黒柱


家に女房なきは火のない炉のごとしいえににょうぼうなきはひのないろのごとし意味家に主婦がいないというのは、大事なものが欠けていることになり寂しい、ということ。類義語家に女房のなきは梁のなきと同じ


家に鼠国に盗人いえにねずみくににぬすびと意味規模の違いはあるものの、どんな社会にも悪さをする者がいるということ。


家貧しくて孝子顕るいえまずしくてこうしあらわる意味家が貧しいと親の苦労がよくわかるので、子供は家計を助けてよく働き、その親孝行が世間に知られるようになるということ。類義語国乱れて忠臣見る


家貧しくして良妻を思ういえまずしくてりょうさいをおもう意味貧しい境遇になると、それを何とか救ってくれるような、内助の功に優れた良妻が欲しくなるという意味。


家を道端に作れば三年成らずいえをみちばたにつくればさんねんならず意味道に面したところに家を作ろうとすると、他人の口出しが多くてなかなかできあがらない。他人の助言を信じていちいち聞いていると、何事も成し遂げられないということ。類義語船頭多くして船山に上る


怒りは敵と思えいかりはてきとおもえ意味怒ることは身を滅ばす敵と思って慎むことが大切だという戒め。類義語怒りは愚かな者の胸に宿る


怒れる拳笑顔に当たらずいかれるこぶしえがおにあたらず意味怒って振り上げた拳も、笑顔の相手には拍子抜けがして打ち下ろせないように、高圧的な態度で出てきた相手には、優しい態度で接するほうが効果があるという教え。類義語握れる拳笑める面に当たらず / 尾を振る犬は叩かれず / 袖の下に回る子は打たれぬ / 柔能よく剛を制す / 笑う顔に矢立たず


毬栗も内から割れるいがぐりもうちからわれる意味鋭いいがに覆われている栗は、熟せば自然にはじけて実が出てくる。女性も年ごろになると自然ときれいになり、色気づくということ。いがに刺されないためには自然に割れるのを待つのが賢明、という意味も含む。類義語陰裏の桃の木も時が来れば花咲く


毬栗も内から割れるいがぐりもうちからわれる意味鋭い毬で手もつけられない青い栗も熟してくると自然に割れて出てくるように、年ごろになるとひとりでに色気づくことのたとえ。類義語豌豆は日陰でもはじける / 陰裏の桃の木も時が来れば花咲く / 芝栗も時節が来ればはじける


生き馬の目を抜くいきうまのめをぬく意味生きている馬の目を抜き取るほどすばやいこと。また、ずるくて抜け目なく、油断のならないことのたとえ。類義語生き牛の目を抜く / 生き馬の目を抉る


行きがけの駄賃いきがけのだちん意味ある仕事をするついでに他の仕事をして、不当な利益を得ること。類義語往きがけの駄賃 / 朝駆がけの駄賃


生きている犬は死んだライオンに勝るいきているいぬはしんだらいおんにまさる意味どんな偉人な人でも死んでしまっては終わりだ。凡人でも生きているほうがいい、ということ。類義語生ける犬は死んだ虎に勝る


生きての恨み死しての嘆きいきてのうらみししてのなげき意味この世に生きている間は恨みとなり、死んだ後はあの世での嘆きとなるような大きな痛恨事のこと。


生きの臭きは主知らずいきのくさきはぬししらず意味自分の息の臭いのは本人はわからないように、自分の欠点には気がつかないものだというたとえ。類義語我が身の臭さ我知らず / 臭いもの身知らず / 人の七難より我が十難 / 我が糞は臭くなし


生き身は死に身いきみはしにみ意味この世に生きている者は必ず死ぬ、いつ死ぬかわからないという生者必滅の教え。

衣錦の栄いきんのえい意味高価な錦の衣服を着て帰郷する意味から、立身出世して富貴の身となり、晴れがましい姿で故郷に帰ること。類義語故郷に錦を飾る


行く行くの長居りいくいくのながおり意味「もう帰る」「すぐ帰る」と口で言いながらいつまでも話し込んで長居するということ。類義語行く行くの長居


戦見て矢を矧ぐいくさみてやをはぐ意味戦いが始まってから矢を作るということ。何か事が起こってから慌てて対策を練る愚かさをいったもの。類義語泥棒を見て縄を綯う


生簀の鯉いけすのこい意味料理されるために生簀に飼われている鯉のように、死ぬべく運命が決まっていることのたとえ。類義語屠所の羊 / 牲に赴く羊


意見と餅はつくほど練れるいけんともちはつくほどねれる意味餅はつけばつくほど練れて粘りのあるよい餅になる。他人の意見もつき従えば従うほど、利があるということ。類義語意見と餅はつくが良い


諍い果てての乳切り木いさかいはててのちぎりぎ意味間に合わないこと、時期に遅れることのたとえ。類義語争い果てての乳切り木 / 生まれた後の早め薬 / 六日の菖蒲十日の菊


砂長じて巖となるいさごちょうじていわおとなる意味砂または小さな石が大きな石に成長するということ。そのように信じられていたため、非常に長い期間命を保つ、長く久しく栄える祝いの言葉として使われた。取るに足りないものでも、たくさん集まれば大きな価値のあるものになるたとえ。類義語塵も積もれば山となる


いざ鎌倉いざかまくら意味一大事が起きた場合をいう言葉。鎌倉に幕府があった時代、大事が起きれば全国の武土が我先に馳せ参じたというところから使われた。


石臼を箸に刺すいしうすをはしにさす意味石臼を箸で突き刺すのは無理なことから、どうしてもできないことのたとえ。無理を言うこと。類義語石臼を田楽


石が流れて木の葉が沈むいしがながれてこのはがしずむ意味道理に反すること、世の中のありさまが理不尽であることのたとえ。


石に漱ぎ流れに枕すいしにくちすすぎながれにまくらす意味間違えてさかさまのことを言うこと。負け惜しみが強くて、自分の間違いに屁理屈をつけて正当化すること。晋の孫楚が「石に枕し、流れに漱ぐ」と言うべきところを間違えて、言い繕うために「石に漱ぐのは歯を磨くため、流れに枕するのは耳を洗うため」とこじつけた故事による。


石に立つ矢いしにたつや意味心を込めてやれば、どんなことでもできるというたとえ。中国漢の李広が草むらの石を虎だと思い込んで弓を射たら矢が突き刺さったという故事による。類義語一念天に通ず / 思う念力岩をも通す / 精神一到何事か成らざらん / 念力岩をも通す


石に布団は着せられぬいしにふとんはきせられぬ意味親が死んでからでは孝養はつくせないから、生きているうちに孝行せよとの教え。類義語墓に布団は着せられず / 孝行のしたい時分に親はなし / 風樹の歎


石の上にも三年いしのうえにもさんねん意味冷たい石の上でも三年座っていれば暖かくなるように、つらいことでも辛抱して努力すれば必ず報われるという教え。類義語茨の中にも三年の辛抱 / 火の中にも三年 / 辛抱する木に金がなる


石橋を叩いて渡るいしばしをたたいてわたる意味堅固な石橘ですら叩いてその安全を確かめてから渡るように、用心のうえにも用心を重ねるたとえ。慎重すぎる人を皮肉って用いることも多く、さらに「石橋を叩いても渡らない」などという。類義語念には念を入れよ / 石橋に鉄の杖 / 浅い川も深く渡れ / 転ばぬ先の杖対義語危ない橋を渡る / 虎穴に入らずんば虎子を得ず


石部金吉いしべきんきち意味「石」も「金」も堅い物の代名詞。それらを人の姓と名にそれぞれ入れた擬人名。人の心の動き、感情の機微にうとい人や、何事につけ融通のきかない人に当てつけて用いる。とりわけ、恋する男女の間の心情を解することのできない堅物に当てはまる。


医者が取るか坊主が取るかいしゃがとるかぼうずがとるか意味病人は、生きていれば医者の世話になり、死ねば坊さんの世話になることになるが、そのどちらともつかず生死の境をさまよっている重病人のこと。類義語医者が取らにゃ坊主が取る / 医者が手を離すと坊主の手に渡る


医者寒からず儒者寒しいしゃさむからずじゅしゃさむし意味病気を治す医者は、謝礼が多く生活が豊かであるが、学問を教える学者は、謝礼がわずかでいつも貧乏であるということ。類義語儒者貧乏医者福徳 / 軍者ひだるし儒者寒し


医者上手にかかり下手いしゃじょうずにかかりべた意味どんな名医の言うことでも、患者が信頼して従わなければ病気は治らないということ。そこから、相手を信用しなければ物事はうまくいかないというたとえ。類義語医を信ぜざれば病癒えず


医者と味噌は古いほど良いいしゃとみそはふるいほどよい意味医者は経験を積むほど信頼がおけるようになるし、味噌は年月をかけて熟成するほど味がよくなるということ。類義語医者と坊主は年寄りが良い


医者の薬も匙加減いしゃのくすりもさじかげん意味医者がどんなに良い薬を使おうとも、分量が正しくなければ効き目はない。つまり、匙加減が大切だということから、何事も適度が大切だという戒め。


医者の不養生いしゃのふようじょう意味医者は他人には養生の大切さを説くが、自分は案外不養生だという意味で、立派なことを言いながら実行が伴わないたとえ。類義語紺屋の白袴 / 大工の掘っ立て


衣食足りて礼節を知るいしょくたりてれいせつをしる意味人間は生活に困ることがなくなって初めて、礼儀や節度を気にかけ重んじるようになるということ。類義語栄辱を知る / 身心は徳の余り


意地張るより頼張れいじはるよりほおばれ意味意地を張って食べずにいるよりは、たとえ卑しく思われても食べたほうが勝ちということ。


いすかの嘴いすかのはし意味いすかはスズメ科の鳥で、くちばしの先が上下食い違っているのが特徴。ものごとが食い違って思いどおりにならないことのたとえ。


出雲の神の縁結びいずものかみのえんむすび意味結婚は出雲大社の神さまが男女を結びつけることであり、人間の意志を超えたものであるという意味。類義語合縁奇縁 / 縁は異なもの


出雲の神より恵比寿の紙いずものかみよりえびすのかみ意味色恋よりも、金に恵まれたほうがよいということ。「出雲の神」は、出雲大社の神で縁紙びの神様。「恵比寿の紙」は、福の神の「恵比寿の神」を「紙」にかけたもので、紙幣を意味する。類義語色気より食い気。


何れ菖蒲いずれあやめ意味どれがあやめかわからない。どれも優れていて選択に困ることをいう。ぬえ退治の褒美として源頼政が菖蒲前という美女を賜ることになったとき、十二人の美女の中から見つけ出すように言われ、選びかねて詠んだ「五月雨に沢べのまこも水たえていづれあやめと引きぞわづらふ」という歌による。類義語菖蒲と杜若 / 何れ菖蒲か杜若


居候の三杯目いそうろうのさんばいめ意味他人の世話になって食わせてもらっている者は、食事の際も遠慮して、三杯目のお代わりは気兼ねしながらそっと出すということ。類義語居候三杯目にはそっと出し


急がば回れいそがばまわれ意味急ぐときは、危険がある近道を通りたくなるのが人情だが、そんなときこそ回り道でも安全な道を選んだほうが結局は早く着くものだということ。急ぐ仕事はかえって着実にていねいにせよとの教え。類義語近道は遠道 / 遠道は近道 / 回るは早道 / 走れば躓く / 急せいては事を仕損じる / 急がば高火 / ゆっくり急げ対義語巧遅は拙速に如かず


磯際で船を破るいそぎわでふねをやぶる意味せっかく波打ち際まで船を乗り着けながら、上陸しないうちに船を壊してしまうということで、物事を行っていて達成直前に失敗するたとえ。また、達成直前は気のゆるみから失敗しやすいということ。類義語草履はき際で仕損じる


急ぐな休むないそぐなやすむな意味仕事の成果を早く見たいと焦ると、つい手落ちがあったり、疲れすぎたりする。また、苦労をいとって休んでいたのでは仕事は終わらない。大きな仕事を成し遂げるための心得といえるもの。


磯の鮑の片思いいそのあわびのかたおもい意味鮑は片貝(一枚貝)であることから、片思いにかけて、相手を思うだけで相手は何とも思ってくれないたとえ。類義語鮑の貝の片思い


痛い上の針いたいうえのはり意味痛い所にさらに針を刺す意で、悪い出来事が重なるたとえ。類義語痛む上に塩を塗る / 泣き面に蜂 / 踏んだり蹴けったり / 弱り目に崇り目


痛くもない腹を探られるいたくもないはらをさぐられる意味腹痛を起こしたわけでもないのに、痛いところはここかあそこかと腹を探られるということ。やましいところもないのに、邪推されていらぬ疑いをかけられるたとえ。


鼬の最後っ屈いたちのさいごっぺ意味いたちは危険が迫ると尻から悪臭を放って敵をひるませる。このことから、進退きわまったときに非常手段に訴えることをいう。最後になって醜態を演じるという意味もある。


鼬のなき間の貂誇りいたちのなきまのてんぼこり意味いたちはてんの強敵である。いたちがいない間だけてんが威張るということ。自分より強い者のいない間に大威張りするたとえ。そういう人間を嘲笑する言葉でもある。類義語鳥なき里の蝙蝠


痛む上に塩を塗るいたむうえにしおをぬる意味痛い傷口の上に塩を塗ると、いっそう痛みが激しくなることから、悪いことが起きているところへさらに悪いことが重なるたとえ。類義語傷口に塩 / 痛い上の針 / 泣き面に蜂 / 踏んだり蹴けったり / 弱り目に崇り目


一瓜実に二丸顔いちうりざねににまるがお意味女性の容貌に等級をつけていったもの。続けて「三平顔に四長顔、五まで下がった馬面顔」などとつけ加えることもあった。


一押し二金三男いちおしにかねさんおとこ

一か八かいちかばちか意味結果はどうあろうと、吉か凶か、運を天に任せて思い切ってやってみること。類義語乾坤一擲 / 伸るか反るか


一芸は道に通ずるいちげいはみちにつうずる意味一つの芸道について奥義を究めた者は他の分野にも通じる道理を身につけているということ。どのような芸でも、つきつめていけば単なる技術を超えた普遍的な「道」に到達するとの意。類義語一芸は百芸に通ず


一期一会いちごいちえ意味生涯にただ一度会うこと。また、一生に一度限りであること。


一合雑炊二合粥三合飯に四合団子五合牡丹餅六合粟餅いちごうぞうすいにごうかゆさんごうめしにしごうだんごごごうぼたもちろくごうあわもち意味一食に一人が食べられる量をいう。雑炊なら米一合で満腹だが、粥なら二合、飯なら、と続く。


一合取っても武士は武士いちごうとってもぶしはぶし意味たとえ禄高はごくわずかであっても、武士には武士としての誇りと本分があると、少禄の武士が気を吐くことば。類義語一輪咲いても花は花


一事が万事いちじがばんじ意味一事が万事を示している、一事を見れば他の万事を推測することができる、ということ。よくない部分を見て、他の部分も同じように悪いだろうと推察するときに使うことが多い。類義語一事を以て万端を知る


一日再び晨なり難しいちじつふたたびあしたなりがたし意味一日の間に朝は二度とこない意で、時間を大切にして勉学に励めという戒め。


一度はままよ二度はよしいちどはままよにどはよし意味最初に悪事に手を染めるときには、良心のとがめを感じながら、なるようになれ「ままよ」とばかり飛び込むが、二度目となると、もはやあたりまえになってしまうということ。悪事にはまり込む早さをいったもの。


一難去ってまた一難いちなんさってまたいちなん意味災難をようやく逃れたと思ったら、また別の災難に襲われる。次々と災難が襲ってくること。類義語虎口を逃れて竜穴に入る / 前門に虎を防ぎ後門に狼を進む


一に看病二に薬いちにかんびょうににくすり意味病気を治すのに最も必要なものは、心のこもった行き届いた看病であり、薬は次の要件であるということ。類義語薬より養生 / 一に養生二に介抱


一日暖めて十日冷やすいちにちあたためてとおかひやす意味植物を育てるときに、一日だけ日光にあてて暖め、十日間は逆に冷やしてしまうということ。これではもちろん植物の成長にはよくない。一日だけ勤勉に努め、あとの十日は怠ける、怠けるほうが多いというたとえ。一方で努力し、一方ではそれを破るたとえにもいう。類義語一日暴して十日寒す / 一暴十寒


一日逢わねば千秋いちにちあわねばせんしゅう意味一日会わないと千年も会っていないぐらいに長く感じる。男女間における思慕の情の切なるさまをいう。類義語逢いたいが情、見たいが病 / 逢いたい見たさは恋のとが


一日千秋の思いいちにちせんしゅうのおもい意味一日が千年もの長さに感じられるほど長いということ。未来の事柄を待ちこがれる気持ちの表現。類義語一日三秋


一日の計は朝にあり一年の計は元旦にありいちにちのけいはあさにありいちねんのけいはがんたんにあり意味一日をうまく過ごすには朝、一年をうまく過ごすには元旦にしっかりした計画を立てなければならない。何事も最初の計画が肝心であるということ。類義語一日の計は晨にあり一年の計は春にあり


一に褒められ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪ひくいちにほめられにににくまれさんにほれられしにかぜひく意味くしゃみの数による占い法。一回ならだれかがほめてくれている。二回なら憎まれている。三回なら惚れられている。そして四回なら風邪をひく前兆であるということ。


一念天に通ずいちねんてんにつうず意味やり遂げようとする堅い決意さえ持っていれば、その意志は天に通じて不可能と思われることでも実現できるということ。類義語石に立つ矢 / 精神一到何事か成らざらん


一の裏は六いちのうらはろく意味悪い事の後にはよい事があるというたとえで、悪い出来事に出会った人を励ますときに用いられる。類義語悪の裏は善 / いい後は悪い


一姫二太郎いちひめにたろう意味最初の子供は育てやすい女の子、次に男の子という順序で生むのが理想的であるということ。第一子に男子を望んでいた人に女子が生まれた際の慰めにも用いられる。類義語一姫二太郎三太郎対義語後前息子に中娘


一富士二鷹三茄子いちふじにたかさんなすび意味初夢に見るもので、縁起が一番よいのが富士山、二番目が鷹、三番目が茄子であるということ。


一文吝みの百知らずいちもんおしみのひゃくしらず意味目先のわずかな出費を惜しんで、後で大損をする愚に気づかぬたとえ。目先の損得だけを考えずに、将来の利益を考えて金を使うことを知らなければならないという教え。類義語一文吝みの百損 / 一文儲けの百遣い / 一文怖しみの百失い / 小利を貪り大利失う / 安物買いの銭失い / 損して得取れ


一文銭で生爪はがずいちもんせんでなまづめはがす意味わずかな金でも出すのが嫌で、そのために我が身をそこなっても悔いはない、というけちんぼのたとえ。類義語一文銭を割って使う


一文持って峠越すいちもんもってとうげこす意味落ちぶれて国を逃げ出す、夜逃げをするという意味。


いちゃつきゃ踏つくいちゃつきゃへそつく意味男女がふざけてじゃれあっていると、しまいには本当に肉体関係を結ぶまでに至ってしまう。つまり、男女の仲は単にじゃれあって、ふざけることからでも深い関係になってしまう可能性があるということ。類義語手が入れば足も入る


一葉落ちて天下の秋を知るいちようおちててんかのあきをしる意味他の木より早く落葉する青桐の葉の一枚が落ちるのを見て、秋の気配を知るの意で、物事の僅かな兆しからその後に来る大勢を察知するたとえ。類義語一葉の秋 / 霜を履みて堅氷至る / 桐一葉


一陽来復いちようらいふく意味易では陰暦五月から「陰」の気が生じて「陽」が消えていくが、それが十月に極まり、十一月から「陽」が増えて「陰」が減りはじめる。従って、冬が去って春が来ることをいい、転じて苦難の時代を経て明るい前途が開ける意味に使う。


一輪咲いても花は花いちりんさいてもはなははな意味一輪だけ咲いた桜の花でも、木全体が満開の時と同じ桜の花だということ。小さくて目立たない存在であっても本質的には変わらないというたとえ。類義語一合取っても武士は武士


一を聞いて十を知るいちをきいてじゅうを知る意味わずかなことを聞いただけで全体を悟ること。理解が早く、洞察の鋭いたとえ。類義語一を以て万を察す / 一を知って二を知らず


一を知って二を知らずいちをしってにをしらず意味一つのことだけを知っていて他のことを知らない。見解が狭く、知識が浅く、応用力のないこと。類義語一を聞いて十を知る


一攫千金いっかくせんきん意味莫大な金を一度にやすやすと手に入れること。一仕事で巨利をつかむこと。類義語濡れ手で粟


一挙手一投足いっきょしゅいっとうそく意味一度だけ手をあげ、足を動かす意味で、こく些細な動作、振る舞いのこと。また、ちょっとした骨折り、わずかな労力のこと。類義語一挙一動


一挙両得いっきょりょうとく意味一つの事をすることによって、同時に二つの利益を得ること。類義語一石二鳥対義語彼方立てれば此方が立たぬ / 虻蜂取らず / 二兎を追う者は一兎をも得ず


一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆいっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ意味一匹の犬が影を見て、または何かにおびえてほえると、あたりの犬がその声につられてほえ出すということ。一人がいい加減なことを言い出すと、世間の人がそれを事実として広めてしまうこと。類義語一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う / 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う


一刻千金いっこくせんきん意味わずかな時間である一刻が千金にも値するということで、大切な時間や楽しい時間が過ぎ去るのを惜しむことば。


一将功成りて万骨枯るいっしょうこうなりてばんこつかる意味一人の将軍が輝かしい功名を上げる陰には、たくさんの兵士の犠牲がある。無名の犠牲者を忘れて、功績を指導者だけに帰することへの批判の言葉である。


一生添うとは男の習いいっしょうそうとはおとこのならい意味「一生涯夫婦として連れ添うから」と言うのは、男が女に言い寄って口説くときの決まり文句である。このように言えば、女は男が結婚してくれるものと信じ安心し気を許し、そしてすべてを許してくれるから。しかし、女がすべてを許した後、男が本当に女とそのまま連れ添うとは限らないという意味が含まれている。類義語美言信ならず


一生徳利こけても三分いっしょうどっくりこけてもさんぶ意味一升徳利は、転がって中身がこぼれても、もともと容量が大きいから、まだ中に三合くらいは残っているものだという意で、元手が大きければ、多少損をしても、すっかりなくなってしまうことはないというたとえ。類義語大鍋の底は撫でても三杯


一升徳利に二升は入らぬいっしょうどっくりににしょうははいらぬ意味一升と決まった入れ物にはどのようにしても一升しか入らないということ。ものには限度がある、なるようにしかならないというようなときのたとえ。類義語一升入る壷は一升 / 一升入る瓢は海へ行っても一升


一升の餅に五升の取り粉いっしょうのもちにごしょうのとりこ意味取り粉とは餅にまぶす米の粉。一升の餅をつくのに五升の取り粉が必要になるということ。小事であっても、それを果たすためにはめんどうなことがいろいろと出てくる。主となるものより、それに付随するもののほうが多くなるたとえ。類義語五両で帯買うて三両でくける


一寸先は闇いっすんささはやみ意味目の前が真っ暗で一寸先のことも見えない、行く手には何があるかわからないの意。未来のことはまったく予測できない、何が待ち受けているかわからないということ。予測できない不幸などに使う。


一寸の光陰軽んずべからずいっすんのこういんかろんずべからず意味ちょっとの時間も無駄にしてはいけないという戒め。類義語少年老い易く学成り難し

一寸延びれば尋延びるいっすんのびればひろのびる意味さしあたっての苦労や困難を耐え忍んで切り抜ければ、それから先は楽になって万事うまくいくという意味。苦しんでいる人に前途の希望を持たせるときに使う。


一寸の虫にも五分の魂いっすんのむしにもごぶのたましい意味人はだれでも、その人なりの意地や考えをもっているものだから、どんなに小さい弱い者でも軽視できないことのたとえ。また、自分の意地などを示すときにいうことば。類義語蛞蝓にも角 / 粉糠にも根性 / 匹夫も志を奪うべからず / 痩せ腕にも骨 / 八つ子も癇癪


一石二鳥いっせきにちょう意味一つの石を投げて同時に、二羽の鳥を落とす意で、一つの事をして同時に二つの利を得ることのたとえ。類義語一挙両得対義語二兎を追う者は一兎をも得ず


一銭を笑うものは一銭に泣くいっせんをわらうものはいっせんになく意味たかが一銭、と金をおろそかにする者は、いずれその一銭がなくて泣くはめになるということ。たとえ少額であっても金銭は大事にしなくてはならない、という戒め。また、節約や貯蓄を勧める言葉。類義語一円を笑う者は一円に泣く


一朝一夕いっちょういっせき意味一朝か一晩、あるいは一朝と一晩という意味で、短い期間や日時のこと。


一刀両断いっとうりょうだん意味一太刀で真っ二つに断ち切る意味から、思い切りよく物事をずばりと解決するたとえ。決断のすみやかなさま。類義語快刀乱麻を断つ


一敗地に塗れるいっぱいちにまみれる意味一度の戦いで再起不能なほど徹底的に打ち負かされること。類義語一敗地に塗る


一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂ういっぴきのうまがくるえばせんびきのうまがくるう意味一人の行動が、他の人の行動を駆り立ててしまうこと。群衆は付和雷同しやすいことをたとえていう。類義語一匹狂えば千匹狂う / 一鶏鳴けば万鶏うたう / 一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ


鷸蚌の争いいつぼうのあらそい意味互いに利益を争っているうちに、第三者にまんまと利益を横取りされてしまうこと。類義語漁夫の利


いつまでもあると思うな親と金いつまでもあるとおもうなおやとかね意味親はいつまでも生きてめんどうを見てくれるものではないし、金も使えば使うだけ減っていく。独立と倹約を大切にせよと教えるもの。


いつも月夜に米の飯いつもつきよにこめのめし意味毎日が月夜で米の飯が食べられる暮らしが続けば申し分はないという、苦労のない気楽な生活のたとえ。類義語いつも月夜に常九月 / 負わず借らずに子三人


佚を以て労を待ついつをもってろうをまつ意味自分のほうはゆったりと構えていて、遠くから攻めて来る敵の疲れに乗じて迎え討つということ。これが有利に戦う方法であるということ。


いとしけりゃこそ、しとと打ていとしけりゃこそ、しととうて意味真剣に愛している相手だからこそ、相手がこちらの気持ちや期待を裏切るようなことをしでかした場合、非常に腹が立ち強く打たずにはいられない。また、真に愛しているからこそ、相手に本当によくなって欲しいという願いから、心から反省させるために強く打つということ。


田舎の学問より京の昼寝いなかのがくもんよりきょうのひるね意味田舎で一生懸命勉強するよりも、都で怠けているほうが、見聞を広め、知識を身につけることができるということ。


犬一代に狸一匹いぬいちだいにたぬきいっぴき意味犬は一生の間に、狸ほどの大きな獲物を捕るのは一度あるかなしだの意で、めったにないチャンス、珍しい辛運などのたとえ。類義語鍛冶屋一代の剣


戌亥の夕立と伯母御の牡丹餅は来ぬためし無しいぬいのゆうだちとおばごのぼたもちはこぬためしなし意味北西の方角で降りはじめた雨が必ず本降りとなってやって来ることを、伯母が姪や甥をかわいがることと対にしていったもの。類義語伯母の牡丹餅と乾夕立来ぬことはない


犬は三日飼えば三年恩を忘れぬいぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ意味人は三日問餌をやってかわいがるだけで三年もその恩を忘れない。犬でさえそうなのだから人間は恩を忘れないのが当然ということ。


犬も歩けば棒に当たるいぬもあるけばぼうにあたる意味①犬も歩けば棒で殴られる、という解釈で、何か事をすればそれだけ災難にも遭いやすい、という意味。②棒に行きあたるという解釈で、たとえ才能や運がなくても、何かをやっているうちに思いがけない幸運にめぐりあうことがあるという意味。


犬も朋輩鷹も朋輩いぬもほうばいたかもほうばい意味朋輩は主や師を同じくする仲間という意味。鷹狩りのときには、犬は下働きであり、鷹のほうがずっと格が上である。しかし、どちらも同じ主人に仕える仲間であるということ。役目や地位が違っても同僚としての義理があることをいう。


犬も他所負けいぬもよそまけ意味犬は自分の縄張りの外に出ると、おじけづいて思うように戦えない。犬もそうなのだから、人間ではなおさらである。自分の勢力圏の中では威勢がよくても、外へ出ると、元気がなくなることをいう。



猪も七代目には豕になるいのししもしちだいめにはいのこになる意味変わらないようでも、長い年月の間にはそれなりに変化していることのたとえ。


命あっての物種いのちあってのものだね意味物種とは物の根元となるもののこと。何事も命あってのこと、命がなくなればすべておしまい、ということ。類義語命が物種 / 死ぬ者貧乏 / 死んで花実が咲くものか / 身ありて奉公


命長ければ恥多しいのちながければはじおおし意味長年きをすると恥をかく機会も多い。早死にすればこんな目に遭わなくてすむのにと思うほどである。


命の洗濯いのちのせんたく意味衣類に付いた垢や汚れを洗い落とすように、思い切り楽しむことで日ごろの生活で積み重なった苦労を忘れてさばさばすること。類義語命の土用干し


井の中の蛙大海を知らずいのなかのかわずたいかいをしらず意味自分の狭い見識や知織にとらわれて、ほかに広い世界のあることを知らずに得々としているたとえ。狭量で世間知らずな人間を指していうことが多い。類義語夏の虫氷を笑う


茨垣を裸身で潜るいばらがきをはだかみでくぐる意味茨の垣根を裸で潜れば全身傷だらけになることから、極めて苦痛なことのたとえ。


韋編三度絶ついへんみたびたつ意味韋編とは皮ひもで竹の札をつづった中国の昔の書物。広く書物のことも指す。繰リ返し本を読む、熟読するたとえ。孔子が晩年に「易経」を好み、繰り返し読んだために皮ひもが三度も切れたという故事にもとづく。


居仏が立ち仏を使ういぼとけがたちぼとけをつかう意味居仏とは座像の仏のこと。座っている者が自分は立たずに、立っている者にあれこれと用事を頼むこと。類義語立っている者は親でも使え / 立ち仏が居仏を使う


今鳴いた烏がもう笑ういまないたからすがもうわらう意味今まで泣いていたと思ったら、もう機嫌を直して笑っているという、憎めない変わりようをいうたとえ。


今の情けは後の仇いまのなさけはのちのあだ意味一時の感情や安易な同情による手助けは、かえってためにならない。あとになって害になることがあるということ。


今参り二十日いままいりはつか意味今参りは新しく来た者、新参者の意。奉公人は来たばかりのときにはよく働くが、それも二十日ほどで、まもなく怠けるようになるということ。類義語今参り百日


芋の煮えたも御存じないいものにえたもごぞんじない意味芋が煮えたか煮えないかの判断ができないこと。世間知らずの若様や姫君の無知を笑う言葉。甘やかされて育った人間のたとえ。


いやいや三杯いやいやさんばい意味口では辞退するくせに、勧められるといくらでも飲み食いすること。口先ばかりの遠慮を笑うときに使うことば。


嫌じゃ嫌じゃは女の癖いやじゃいやじゃはおんなのくせ意味女というものは男に口説かれた時、内心いやでない場合でも、すぐに応じるのはみっともないと思うので、とりあえずはじめはいやだという癖がある。


厭と頭を縦に振るいやとかぶりをたてにふる意味口では「厭」と言いながら、頭を縦に振って内心では実は承諾しているという、年頃の女性の心理を巧みに表現したことば。類義語厭じゃ厭じゃは女の癖


いらつは恋の癖いらつはこいのくせ意味恋をしていると、次に恋人に会うまでの時間が非常に長く感じられて、いらいらしたり、あるいは、恋人に会いたくても思うように会えなかったりなどして、とかくいらいらすることが多い。


いらぬ物も三年経てば用に立ついらぬものもさんねんたてばようにたつ意味今は不用の物であっても、三年も取っておけば役に立つ機会がきっとあるという意味。性急に判断して物を捨てたりするものではないということ。類義語禍も三年経てば用に立つ


入日よければ明日天気いりひよければあすてんき意味夕日が美しければ翌日はよい天気になる。


入船に良い風出船に悪いいりふねによいかぜでふねにわるい意味港に入ってくる船にとっての順風は、出ていく船にとっては逆風で悪いということ。すべてによいことはない。一方の利は他方の不利であるというたとえ。類義語あちら立てればこちらが立たぬ / 入船の逆うは出船の順風 / 猫が肥えれば鰹節が痩せる


煎り豆と小娘は傍にあると手が出るいりまめとこむすめはそばにあるとてがでる意味煎り豆はあとを引く食べ物で、そばにあるうちは止められずについ手が出るものであり、小娘もそばにいると、その初々しさに引かれて、手を出し誘惑したくなるものだということ。類義語煎り豆と小娘は傍に置かれぬ

入るを量りて出ずるを為すいるをはかりていずるをなす意味収入をよく計算して、それに応じた支出をするということ。健全な経済の道を説いたもの。類義語入るを量りて出ずるを制す / 取り勘定より遣い勘定 / 布に応じて衣も裁て


色男金と力はなかりけりいろおとこかねとちからはなかりけり意味女にもてる美男子には、とかく金がなく腕力もないものだということ。類義語通人に銭なし


色気より食い気いろけよりくいけ意味色恋の欲よりも食欲の方が先であるということ。類義語花より団子


色事は銘々稼ぎいろごとはめいめいかせぎ意味恋を射止めることができるかできないかは、それぞれの腕次第である。したがって、ライバルに対して遠慮する必要もない。また、恋に失敗したからといって、惚れた相手やライバルのせいにするのは卑怯である。類義語恋はし勝ち


色好みの果ては怪しき者にとまるいろごのみのはてはあやしきものにとまる意味色々と多くの女をより好みすることを続けていると、その結果は、変なつまらない女と一緒になることになる。類義語選んで糟を掴む


色の白いは七難隠すいろのしろいはしちなんかくす意味色白の女性は少々の欠点や難点があっても美しく見えるものだという意。類義語髪の長いは七難隠す


色の世の中、苦の世界いろのよのなか、くのせかい意味世の中というのはその大半が色恋沙汰と人生苦とで成り立っている。それほど色恋が人の生活の中に占める割合は大きい。


色は思案の外いろはしあんのほか意味色恋の成り行きには、いろいろと常識で考えてみても、判断のつかないことがある。また、色恋は人の理性を狂わせ、意に反した思慮分別のない言動をとらせるものであるということ。類義語色は心の外 / 色は分別の外 / 恋は思案の外 / 恋は盲目 / 恋は闇 / 恋は曲者


鰯網で鯨捕るいわしあみでくじらとる意味鰯漁の網に鯨がかかったということから、偶然の幸運や意外な収穫のたとえ。また、鰯網で鯨が捕れるはずがないことから、あり得ないことのたとえ。


鰯で精進落ちいわしでしょうじんおち意味①魚肉を食べないという精進の禁戒を、鰯のようなつまらない魚を食べたために破ること。つまらぬことで努力を水の泡にすることのたとえ。②せっかくの精進明けのお祝いを鰯のような下等な魚でおこなうのはがっかりすることである。そのことから、長い間耐えてきた気持ちが報われないたとえ。


鰯の頭も信心からいわしのかしらもしんじんから意味節分の夜に鰯の頭をひいらぎの枝に刺して門口に置くと、悪鬼を追い払うことができるとされていた。このことから、鰯の頭のようなつまらないものでも、信仰する人にとってはひどくありがたいものだということ。信仰の力の不思議さをいう。また、わけのわからないものを頑固に信じ込んでいる人をからかう言葉。類義語白紙も信心から / 竹箒も五百羅漢


言わぬが花いわぬがはな意味花はよいもの、ゆかしいものの象徴。はっきりと口に出して言わないほうが、趣が深くてよいということ。はっきり言うと差し障りがあるから、言わないほうがよいという意味もある。


言わぬ事は聞こえぬいわぬことはきこえぬ意味前もって言っておかないと、人に理解させることはできないということ。あとで知らなかったと言われないように、念を押しておく意味。


言わぬは言うに勝るいわぬはいうにまさる意味口に出して言わないのは、その思いが言葉よりも深いのだ、という意味。黙っていたほうが、言葉で言うよりも雄弁にその気持ちを伝えることができる、ということ。沈黙を守るほうが効果的、安全という意味もある。類義語言わぬ言葉は言う百倍 / 鳴かぬ蛍が身を焦がす


言わねば腹脹るいわねばはらふくる意味言いたいことを気がねして言わずに我慢していると、そのために気がはれないで不満が腹の中にたまるものだということ。類義語思う事言わねば腹脹る / 物言わねば腹脹る対義語物言えば唇寒し秋の風


言わねば腹膨るいわねばはらふくる意味何か心に思っていることがあると、腹が膨れているようでどうにもならない気持ちがするということ。類義語思う事言わねば腹膨る / 思しき事言わねば腹膨る / 思い置きは腹の病 / 想いを包むは罪深し


謂れを聞けば有難やいわれをきけばありがたや意味わけがわからないで見たのではつまらないものでも、その由来を聞くと急にありがたみが増すということ。


夷を以て夷を制すいをもっていをせいす意味外国同士を敵対させ、一国の力で他国を劣さえることによって、自分の国は何もしないで利益と安全を図るという意味。


殷鑑遠からずいんかんとおからず意味殷の国民が鑑(手本)とするべきものは、遠くに求める必要はない。すぐ前の時代の夏の国の滅亡がよい戒めであるという意味。失敗の前例は身近にあるから、それを見て手本とせよ、ということ。殷も夏も中国古代王朝の名。


飲食男女は人の大欲いんしょくだんじょはひとのたいよく意味食欲と性欲は、人間にとって避けることのできない強い欲望である。
恋は曲者こいはくせもの意味恋の成り行きには、理性や常識では推し量ることのできない予測のつかないことが起こりうるものである。類義語恋は思案の外 / 色は思案の外 / 恋は闇 / 恋は盲目


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