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ブレストレーニング:トロンボーン復活の為のレッスン(2)

トレーニングを続けた結果

口を壊して楽器がまともに吹けなくりレッスンを受講。
初めてのレッスンで受けた『ブレストレーニング』を1ヵ月頑張りました。

https://note.com/zephyrtb/n/ndf4848181438

常に不安だった時期とは違い「これをやれば良いんだ」と
分かるだけでも気持ちが全然違います。

相変わらず音の出だしに不安が残り頭から音が出る事はありません。
そのため、2回目は前回の注意事項が守れているかチェックを行います。

チューニングのB♭~下のB♭までの4拍ロングトーン。
譜例(1)の様に、4拍吹いて、4拍休んで…でチェックを行います。

譜例(1)

息の吸い方は大丈夫?


音は相変わらず、頭から出たり出なかったり…という状態でした。
それを聞いた先生は、以下の内容を話しました。

「息の吸い方がバラバラになってしまっているので、毎回音の出し方が変わってしまっている。音を出すときに意識しても手遅れなので、ブレスのとる位置を揃えてみてごらん。」

先生曰く、ブレスのテンポ感が取りにくいように、ロングトーン間はわざと1小節空けているんだよ。との事。その通りで、音を出すこと自体に不安を感じ頭から音が出せない状態が続いたため、「イチ、ニ、サン、ブレス」と誰もがやっている事も忘れてしまっていました。

この後、度々指導される「音を出す前に勝負は決まっている」に初めて触れた瞬間でした。まずは、1小節の休みの中で決まったブレスが取れるように何度も練習します。

ウォームアップ:レミントンロングトーン

慣れてきたら、次は本格的なロングトーンの練習に入ります。
いわゆる、「レミントンロングトーン」ですね。譜例(2)のイメージです。

譜例(2)

ただし、あくまで現段階では「ブレストレーニング」用であり、ポイントは以下の通りです。
 ・メトロノームを必ず使用すること。
 ・出だしの4部休符では1拍分しっかりブレスを取る。
  そのまま、息を止めずに次の音を出す。
 ・音間のブレスマーク(v)では、「16分休符」で素早く息を吸う。
  そのまま、息を止めずに次の音を出す。
  (音が出なくても良い。焦らない)
 ・音色と音程は気にしてはダメ。

『音色と音程を気にしない』は意識しないと難しいです。が、このトレーニングの根幹部分であり非常に重要な考え方になります。

例えば、響きの少ない場所でロングトーンをした場合、普段の響きある音が出ていないのがわかるため、奏者は響きを作り出すために口や息で音をまとめようとしてしまいがちです。

それは、演奏上においては必ずしも悪いことではありません。
しかし、私の様に音がでたり外したり、日によって調子が良かったり悪かったり…と奏法が全く安定しない場合は悪影響しかありません。まず、正しい口の状態に持っていく(ウォームアップ)を行ったうえで、場所、響き、音色を調整していく必要があります。

先生は、良く「楽器を吹く息の使い方は私生活とは全く違う。楽器を吹く息の使い方を呼び覚ましてから楽器が鳴る状態を作ることが重要。それをウォームアップと呼ぶんだよ」と常に言っていました。この教えはとても深く、特に、毎日楽器を吹けないような社会人にとって、調子を崩さないようにするための必須知識・技術だと思います。




 






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