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光と闇
「物事には必ず光と闇がある」
使い古された言葉。
けれど私はいつも、容易にそれを忘れてしまう。
ある人が言った。
「仕事で成功したいなら、そこに至るまでに汗臭い努力をしなくちゃいけない。成功した後も、自分の仕事に対して責任を負っていかなきゃならない。」
至極当然のことなのだけれど、私はまだまだ甘ちゃんで、それを受け入れることが出来ていなかった。
成功という光だけを夢見て、反対側に伸びる影に目を凝らそうとはしてこなかった。
影での努力をしてこなかった。
光が強ければ強いほど、影は深く、濃くなっていくことを知っているはずなのにね。
やりたいことがわからない。
進むべき道がわからない。
何から始めればいいかわからない。
そうやって動くことを放棄してきた日々。
そこは安定していて、気楽で、穏やかだった。
けれどいつも、心の隅に不安があった。
このまま何も変わらなかったら、
何も成長しなかったら、どうしよう。
だから私は去ることにしたのだ。
仮初の楽園を。
本当の楽園はそこにはない。
闇と向き合った先にあるのだ。
まだ、暗闇を見据えて前に進めるほど強くはない。
けれど、足元を見つめながらでも、一歩を踏み出すことはできる。
ゆっくりでもいい。
1センチでもいい。
毎日少しずつ、着実に、前に進んでいこう。
その努力は、必ず光を強くしてくれるから。
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