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映画感想『沈黙の艦隊』
◆あらすじ◆
日本近海で海上自衛隊の潜水艦が米国の原潜に衝突して沈没、艦長の海江田四郎を含む76名全員が死亡した、という衝撃のニュースが日本中を駆け巡る。しかし実際には乗員は全員無事で、日米政府が極秘に建造した高性能原潜“シーバット”に彼らを乗せるための偽装工作だった。こうして米艦隊所属のシーバットの艦長となった海江田だったが、積載された核ミサイルとともに突然の逃亡を図り、海江田を国家元首とする独立戦闘国家“やまと”を全世界に宣言するのだった。アメリカが太平洋艦隊を集結させてやまとの撃沈を目指す一方、日本はそれよりも先にやまとを捕獲すべく、深町洋艦長率いる海自潜水艦“たつなみ”をやまと追跡に向かわせるのだったが…。
原作未読。
見応えしかなかった!
こう言うの大好きだ!
潜水艦内の状況、始終情報量に溢れ全感覚が研ぎ澄まされた環境。
自分には無理だが堪らなく夢中にさせる。
冒頭の一コマ目から瞬きすら忘れてしまうような緊迫感と緊張感の連続。
大沢たかお演じる海江田の打つ一手一手に息を呑み、目が釘付け!! (◎_◎)
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海江田と深町(玉木宏)・・・お互いを知り過ぎるくらいに理解し信頼し、そして推する。
2人の過去に何があったのか?エピソードの挿し込みバランスやタイミングもGOOD!
まぁ“あの映画”の直後だと【王騎×昌平君】のBLにも見えてしまうがそれも個人的にはウェルカムだ(๑˙❥˙๑)
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とにかく潜水艦メインの艦隊ものとして画作りが素晴らしい!
艦肌を舐める様な迫力もだが俯瞰映像に映し出される米軍第7艦隊が描き出す隊形や推進による波形の美しさなど何処を観てもカッコイイ。
それだけでこの映画を観た価値が生まれると言っても過言ではない。
『シーバット』は程なく『独立国やまと』と姿を変えるわけだが
そこに至るまでの日米それぞれのお国らしさの表現が皮肉さえ含んでるようで愉快だ。
一向に何も決められない日本となんでも切り捨てて自国の権勢を誇示しようとするアメリカの対比。両者とも永久に変わらないんだろうなとため息が出るわ。
そんな最中、内閣官房長官・海原(江口洋介)の様な僅かでも核心を突いた発言や行動が表現されている所にこの作品の意味を感じる。まるで【世界そのものが成長せよ!】と言っている様だ。
きな臭い空気が地球上に充満する今まさに描かなければならない題材だし核保有、(核)戦争の是非を問う作品として続編への期待が高まる一作。
【これほど広大な海を前にして、どうして人間は争うのかー】
海江田の行きつく先を是非見たいものだ。
しかし大沢たかおと玉木宏のコントラストは何度見ても飽きないしもっともっと絡んでほしいと思うのは私だけだろうか?????????違うだろっ!ww
この2人で超大真面目な『おっさんずラブ』やって欲しいんだけどなぁ・・・。
依頼あったらやるでしょ?二人ともさ!!
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