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映画感想『おとなの事情 スマホをのぞいたら』

◆あらすじ◆
年に1回集まって友情を育んできた3組の夫婦とひとりの独身男性。今年も和やかに始まったパーティだったが、ひょんな成り行きから参加者のひとりが、それぞれのスマホに届くメールと電話のすべてを全員に公開する、というゲームを提案する。表向き、知られて困る秘密はないと言い張る一同は、誰も反対できぬままこの提案を受け入れることに。しかし誰もが絶対に知られてはいけない秘密を抱えていた。スマホに着信があるたびに緊張感が増していく一同。それでも所詮は他愛ないお遊びのはずだったが…。




このスクリプトはオリジナルと全く同じなのかな?
もう17か国位でリメイクされてるからほぼ一緒なんだろうけど・・・

個人的に『ゲイだからって男なら誰でもイイわけじゃない!お前らなんて全然好みじゃねぇから💢』っつー"代弁の一言"に泣いたわぁ。
ここ、泣くとこで間違いないかな?(笑)
アタシだけ鼻すすっててさ…
これ、本人が言っちゃあダメなのよね。
第三者に言わせてるところがスクリプトの上手さだと思う。

結果そのスクリプトの上手さで始終楽しめた。

エピソード展開の順番も重要で上手く流れを作ってるなぁって思った。
元々舞台劇なのかな?と思わせるワンシチュエーションコメディだが音響効果もあって軽いサスペンス色も出してる。
この人達が何の集まりなのか?とか見えない関係とか全く飽きさせないのが凄い。

それぞれの背景の説明も自然な台詞と映像で流れの中に溶け込んでる。

そして何故月蝕の日なのか?
『君子の過ちや、日月の食の如し。過つや人皆之を見る、更(あらた)むるや人皆之を仰ぐ。』
と言う子貢の言葉があって意味はザッと…
【人は過ちを犯してもそれを認め改めれば他者からもまた時の経過と共に以前と同様に接せられる】って言う様なことかな?
まさにこの劇じゃん!

まぁ、知られたくない事には色んな種類があるよね。

男女間の秘密の種類の違いとか結構解ってても面白かった。
あと家族間の秘密はなかなかキツイよなぁ・・・自分だけ知らないとか、ましてや母娘だったりすると同じ女同士だからなぁ・・・あの家は男女性が逆転してたんだろうね。父親の方が優しく母性があって母親は資産家って言うバックボーンがあって社会でのし上がって行くタイプ。その母親だと娘は辛そうだわ。
その夫婦を鈴木保奈美と益岡徹が巧く演じてた。特に鈴木保奈美は凄く良かったな。衣装とかかなりマッチしててその辺の演出効果も抜かりなかった。

それと個人的に見応えあるなぁって思ったのは常盤貴子と田口浩正演じた園山夫婦の素晴らしさ!
常盤貴子演じる園山薫がまぁ「居るよねぇ~」な雰囲気全面に醸し出してて、この人が観てて一番飽きなかった。決して普通の主婦位置を脱してないから彼女の立ち位置がいわゆる【一般的な層】を取り込める人材なんだよな。もうさ、あの集まりに下着付けてこないとか無いよね。でも世間知らずでストレス解消で火遊びしてる様な主婦は相手の軽い一言に乗っかるんだね・・・無いわぁ~。

で、その夫 園山零士がこれまたどこにでもいるようなうだつの上がらないお馬鹿な男だけど前述した様に三平ちゃんターンで大活躍よ!
まぁスマホ交換しちゃってる手前ああせざるを得ない所もあったかもだけどあのシーンは色々三平ちゃんの背景が一気に露見する複雑なシーンでそこにカフェオーナーの軽い本物の馬鹿男のアホ発言に本心でブチ切れた感あって嬉しかったなぁ。
ヘテロ男(馬鹿内臓)が今まで仲良くしてた相手がゲイだって判ったら結構な確率で「俺の事そういう目で見てたのか?」とか勘違いする奴。
いやいや、こっちも選ぶ権利あるから!的なね。どんだけ上から発言なんだよ!!ってね。
それをしっかり園山夫が代弁してくれたから泣いちまったよ。マジで泣けた。

あのシーン観られただけでもこの作品観る価値あったな。


なかなか人間の心理をついた内容だけどそもそもアタシはあの言い出しっぺみたいな女は大嫌いなんでアタシならそこ責めちゃうかもなぁとか思ったりね。
だって、自己満足の為に他人巻き込んでもし全夫婦離婚みたいになったらどうすんの?でしょ!
大嫌いあ~いうの。

あたしゃちっちぇえ女だよ。
それで結構!
巻き込み事故なんて願い下げだからね!
Ψ( ̄∀ ̄)Ψケケケ


てか、野崎のコンビーフそんなにしょっぱいっけ?・・・。



2021/01/22


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