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『新聞記者』
◆あらすじ◆
日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育った東都新聞社会部の若手記者・吉岡エリカは、記者会見でただ一人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされるばかりか、社内でも異端視されていた。そんなある日、社会部に大学新設計画に関する極秘情報が記された匿名FAXが届き、吉岡は上司の陣野から調査を任される。やがて内閣府の神崎という人物が浮上してくるが、その矢先、当の神崎が自殺してしまう。神崎の死に疑問を抱いた吉岡は、やがて同じようにかつての上司であった神崎の死に疑問を持つ内閣情報調査室(内調)の若手エリート、杉原拓海と巡り会うのだったが…。
多くの報道機関や芸能事務所までもが現政権への迎合を疑問視される中、ここまで正面切って現政権批判を描いてくれたらまぁアドレナリン噴き出るわ!
どう見てもこのモデルは実在のもの。
かと言って、ノンフィクションと言う範疇からは決してはみ出てない。
しかし、観始めて数分でのめり込んでしまうような面白さがある。
配役も凄く良かった。
田中哲司こういう役嵌るわ!
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或る程度解ってはいるもののその実態(いやそうかどうかは解らんが)を見せつけられる恐怖や嫌悪。
【正義や良心】と【組織への忠義や圧力】の板挟みになる過程で人間の感情の揺さぶられ具合がかなり良く演出されている。
何が怖いって【情報操作】がいかにして成されているかを描くシーン。
「パチンコの玉磨いてるのと訳が違うけどっ!!」ってツッコみたくなったわ!
(映画館のCM観た事ある人だけ解ればイイ)
あと脅しね。
最上級のパワハラ!!
ヘイトスピーチ増加の現実と重なって、あぁ、これに疑問を感じずにただただ自分の仕事としてやれる人間って今相当数いるんじゃないかな?って思ってしまう。
まるで囚われの身=囚人と変わらない。
いや、囚人の方がまだ明るい場所で働いているだけマシかもとまで思ってしまった。
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国を守るのと政治権力を守るのとは大違い、権力に屈しない姿勢と国民一人一人の良識に訴える濃い作品。
そしてあのエンディング・・・・・・・・。
溜め息しか出なかった。
でもこの映画に結末を付けてはイケナイ。
いや付けられないよな。
劇中座談会のメンツを見ればこの作品の信憑性も頷ける。
エンタメ性は一切無し!!
主演シム・ウンギョンのリアル感が凄い!
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どうやら当初日本の女優2〜3人に出演依頼かけたらしいけど干されると困るって事で断られたらしいね。だから桃李に賛辞が集まったってわけだ。
そして私は北村有起哉が大好きなのであ〜る。
食後の鑑賞にも関わらず眠気吹っ飛ぶ内容。
もう平和ボケは終わりを告げるのか?
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