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映画感想2024

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記事一覧

映画感想『デッドプール&ウルヴァリン』

原題「DEADPOOL & WOLVERINE」 オープニングからエンドロールの隅から隅まで楽しませてもらいましたꉂꉂ(ᵔᗜᵔ* )アハハʷʷʷ。 とにかくウルヴァリン復活が嬉しいじゃないのさ! ましてや色んなウルヴァリン見せてくれるしね(*^-^*) その上、制作会社の裏事情から相変わらずのエログロまでデップー節が所狭しと炸裂状態。 ディズニーそんな太っ腹だった?ww  こんな「カッモ~ン🎔」ポーズもありあり。 映画『グリース』の「You’re The One T

映画感想『キングダム 大将軍の帰還』

「オオキショウグ~~~~〜〜〜〜ン!!!!!!!」 一生ついて行きたくなるしな。 王騎将軍の魅力満載! 彼の生き様がた~っぷり詰まった内容で彼の本気が炸裂!! 今作は構成が非常に巧みで前半の飛信隊メインな描きで彼らの絆をより明確なものにする事でその後の王騎の言動と信の言動がリンクしていく過程がめちゃくちゃイイ! そして王騎の副官・騰のファルファルファル~~~!!!! 圧巻だよね。 個人的には王騎と騰のブロマンス伏線もっとあって欲しかったんだけどね~(笑) まっ、しょう

映画感想『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』

原題「西EXTRANA FORMA DE VIDA/英STRANGE WAY OF LIFE」 アルモドバル監督が言っていた様に『ブロークバック・マウンテン』への彼なりのアンサー映画なのだろう。 だって基本が『ブ山』なんだもん! 『ブロークバック・マウンテン』では多くの要素が絡み合い希望も自由も得られなかった2人への「自分なら希望を描く」と言わんばかりの彼らしい作品だ。 サンローランが設立した映画製作会社と組み衣装も同監督らしさが前面に出て相変わらずの色彩豊かな映像にな

映画感想『フェラーリ』

原題「FERRARI」 エンツォとラウラの夫婦が創業したフェラーリが経営難に落ち込んだ1957年の数ヶ月を描いた伝記物。 世に知られるフェラーリのイメージとは大分異なった背景だ。 愛人との子の認知問題も抱え公私共に頭を悩ますエンツォ・フェラーリ。 ことごとくマセラッティに勝利を奪われなかなかレースの覇者になれないフェラーリは次のレースに向けて策を練るうちドライバー達の命をも軽んじる言動を放つ。 そんな彼の冷酷とも思えるレース必勝へのこだわりを情熱からの執念や男のロマンと

映画感想『マッドマックス:フュリオサ』

原題「FURIOSA: A MAD MAX SAGA」 前作の荒涼感、疾走感をそのままにあの世界観をまた体感出来るのは楽しい。 冒頭の物語性がかなり重要と感じた。 前作との違いは描かれる期間と目的。 今作はフュリオサの復讐劇に従事した15年間のストーリーだ。 凄いのは子役からアニャに「いつ切り替わった?」な所。 いやぁ、結果分かるんだけど分からんかったわぁ。(何だそれ!) そしてアニャにハズレ無しだと再確認されられる。 前作のS・セロンが素晴らしかっただけにプレッシ

映画感想『関心領域』

原題「THE ZONE OF INTEREST」 ※タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉で、映画の中では強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描いていく。 【人間は自分に都合の悪い事から如何に目を反らせられるか】 そこはプール付きの屋敷、近くには水遊びの

映画感想『帰って来た あぶない刑事』

作品そのものは次世代を担う若い監督のファンサービスとも取れるがプロットの甘さを感じてしまうのは私だけか? 始終中途半端さが目立つ。 めっちゃニュージーランドスルーだし(笑) 彼等の探偵としての活動ぶりがもう少しあっても良くないですかね? まぁ、さすがにニュージーランドロケは無理でしょうけど… 例えば迷い猫探しとかね❣️ だって2人とも「ネコちゃんどこ行ったのぉ〜」「何処かなぁ?隠れてないで出ておいで〜」とか言いながらノウハウ無しの行き当たりばったりで探し出しちゃいそうだか

映画感想『猿の惑星/キングダム』

原題「Kingdom of the Planet of the Apes」 「この世界は猿のものではない!」 いやいや、人間のものでもないですけどね。 CMでめちゃ流れてるけど違和感あるわぁ。 その逆に終盤のノアの台詞が印象的だ。 そして台詞で言えば劇中に使われるウィリアム・H・メイシーの「壊してもまた築くぞ」と言う言葉が非常に皮肉に映るラストだった。 人類が造った近代都市が猿に支配された年月で草木に覆われた世界が映し出された時脳裏に過ったのはコロナ感染で人々が姿を消し

映画感想『ゴジラ×コング 新たなる帝国』

原題「GODZILLA X KONG: THE NEW EMPIRE」 モスラの女王っぷりったら素晴らしく美しかったわぁ!! あの鱗粉なら浴びてもイイ~~~位にはねww やっぱ世の中女で回ってるじゃん!なんて思ったりしてさッ!(≖ᴗ≖ )ww 結構見応えもあってコングとゴジラの戦いも見せつつそれぞれの【居場所】と言うテーマをきちんと見せてくれたのには感心した。 でもピラミッドあんなに壊したらバチ当たらんかね? 前作でコングちゃんは自分の故郷に帰ったけどその後の展開として

映画感想『異人たち』

原題「ALL OF US STRANGERS」 原作は未読。 ドラマは何作か見たがこの作家の本を読んでみたいと思った事も無いので全く傾向も解らない。 古い付き合いである自称“昭和のゲイ”の親友はこの作品を観て「身につまされた」と言っていた。 彼が何を以ってそう感じたのかは解ってるつもりだ。 LGBTQを主張する声も多い今の世代には今作で描かれるクローゼット的要素は理解されない部分もあるかも知れない。 確かに家族を含め誰にも話せずひっそりと自分の性を隠し生きる主人公アダム

映画感想『オッペンハイマー』

原題「OPPENHEIMER」 冒頭、アインシュタインとオッペンハイマーの印象的な“密談”シーン。 印象的なアングルでこの2人の会話に疑問を持たせる。 そしてこの物語を締め括る“事の発端”がまさしくこの会話シーンだったと明かすまるで探偵ものの様なネタのばらし方。 シナリオ構成としては実に自分の好きな作家さんの作り方と似ていて嫌いじゃない。 今作は『オッペンハイマーと言う人間と原爆開発』『ルイス・ストローズの企て』『ストローズの議会公聴会招集』と言う3つのテーマが織り込ま

映画感想『DOGMAN ドッグマン』

原題「DOGMAN」 絶望的な人生を犬たちに助けられ人間より犬を愛し犬と意思疎通する男の話。 そして宗教を絡ませた背景に児童虐待、身体障碍、保護犬、女装家とマイノリティに寄り添ったアンチヒーローものだ。 観る前はリュック・ベッソンぽく無いのでは?と思ったけど観終わったらしっかりリュック・ベッソンだった。 今回の主人公は下半身麻痺と言うハンデを持ちながらも創意工夫で立ち回りを見せ、何処か『レオン』や『ニキータ』『ANNA』に通ずるものがある。 犬達を使って懲悪する姿はどこ

映画感想『犯罪都市 NO WAY OUT』

原題「THE ROUNDUP: NO WAY OUT」 ジャジャーン!いやぁ、パワーアップしてたねぇソクト兄貴! もうこうなったら『ゴジラvsコングvsソクト兄貴』みたいな? いや1人アベンジャーズとも言えるか。 身体はハルクだし筋肉スーツビルトアップさせる鉄人だし飛び道具無しの接近戦はキャプテンだしね。 このシリーズの勧善懲悪はいつ見ても気持ちイイ! 今作はヤンチャだけど善良な警察 対 汚職刑事 対 日本ヤクザの構図なんだが未だに日本のヤクザが刃物振り回してるっていう設

映画感想『落下の解剖学』

原題「仏 ANATOMIE D'UNE CHUTE/英 ANATOMY OF A FALL」 前半で問題提起し後半の法廷劇で魅せる。 監督でもあるジュスティーヌ・トリエとアルチュール・アラリコンビの脚本がとにかく冴え渡ってる。 このお二人、実生活でもパートナーという事で前作から引き続きの共同脚本なんだそうな。 物証が無く状況証拠のみでの裁判だが様々な事実が出てくる中、妻が夫を殺したのか否か?と裁判の行方は大きく揺さぶられ、最後の最後まで緊張感に満ちた仕上がりは見事。 が