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映画感想『猿の惑星/キングダム』

原題「Kingdom of the Planet of the Apes」

◆あらすじ◆
300年後の地球。荒廃した世界で人類は退化し、高い知能と言語を得た猿たちが地球の新たな支配者となっていた。そして、その一部の野心的な猿たちが巨大な帝国(キングダム)を築こうとしていた。帝国の冷酷な独裁者であるプロキシマス・シーザーによって故郷の村を滅ぼされ、家族や友と離れ離れになってしまった若き猿ノアは、旅の途中で出会った年老いたオランウータンのラカから、猿と人間の共存についての昔話を聞かされ、ラカがノヴァと名付けた人間の女性と出会う。ノヴァは野生動物のような人間たちの中で誰よりも賢いとされ、プロキシマス・シーザーの一派から狙われていた。彼女と一緒に行動することになったノアだったが、プロキシマス・シーザーにとらわれ、ノヴァとともに彼の帝国へ連行されてしまう。


「この世界は猿のものではない!」
いやいや、人間のものでもないですけどね。
CMでめちゃ流れてるけど違和感あるわぁ。

その逆に終盤のノアの台詞が印象的だ。
そして台詞で言えば劇中に使われるウィリアム・H・メイシーの「壊してもまた築くぞ」と言う言葉が非常に皮肉に映るラストだった。

人類が造った近代都市が猿に支配された年月で草木に覆われた世界が映し出された時脳裏に過ったのはコロナ感染で人々が姿を消した街中だ。


人類は行き過ぎた文明と引き換えにした重大で大切な何かを改めて謙虚に見つめ直さなきゃイケナイのでは?

もう引き返せないし取り戻せもしないのかもだが…。

最期は天変地異で全滅も無い話じゃないよなぁ。

このシリーズが作られ続ける意味は「そうなる前に気付けば良かったのにねぇ」なのかな?


まぁ、ストーリーがある程度進むと結末の演出は思ったより早く分かってしまったが知能を得る事の是非にはやはり答えは出せないんだよなー。

【何事も行き過ぎてはならない】ってのは明確。

異種だろうが同種だろうが互いを尊重し合って種を存続するべきだとは思うけどね。



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