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詩のように書いたもの

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行あけで詩の形を借りて書いたものです 詩になっているかどうかはわかりません 現代詩ではないと思います
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2021年4月の記事一覧

ピンクとグレイだけではなく

とても古い イギリス カンタベリーの大学で うまれたバンドは ピンクとグレイの地 という レコ…

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アパートにて

アパートにて わらべにもどって 裸んぼ マニキュア塗り合う ひるひなか なのに 好きな食べ物…

20

学校へ行きたくない日

学校へ行きたくない日 学校へ行きたくない日の 息の色はきみどり 昨日とは 違う 違うのだか…

25

朔の日

一瞬にして 老いたわけではないけれど 私は いきなり老いた そんなことはない 彼女も 一瞬に…

23

トラクタ

トラクタ 母屋は葺き替えても 納屋は屋根 そのまま オレンジのトラクター 土ぼこりを 吹き付…

19

トゥシューズ       (詩の書き方)

トゥシューズ 雑居ビルの入り口で バレエシューズを 拾った 桑の木を街路樹にしたので…

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私の耳

おつかれさま 今日はビールの日 発泡酒じゃなくて きくらげを 卵で炒めた 少し濃い味付けにして ねえ 死ぬ時のこと考えてる? 尋ねながら 耳を見ている この耳の形が好きだ 上の方は尖ってまではいないけれど ウルトラマンを連想させる ヒーローだった ウルトラマンは 人間として生きている 今はそれなりに老いて 千葉の海沿いで 暮らしている 耳たぶはあつい しかし福耳ではない なり損ねた感じ ペンキを厚くつけたせいで 塀の途中で固まってしまった膨らみ たしかに 何度も抱き