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詩のように書いたもの

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行あけで詩の形を借りて書いたものです 詩になっているかどうかはわかりません 現代詩ではないと思います
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2021年3月の記事一覧

それがなくても生きてはいける

私のことを忘れたあなたが 忘れたことを思い出しても 私を忘れたことは変わらない 忘れたくて…

39

1980年5月

1980年5月某日 夕方 君は教室にいきなり入ってきた 僕はなったばかりの友達と 教室の後ろで く…

23

赤ちゃんの言葉たち

口を塞がれた こわい 息ができない あ 鼻で呼吸した それでも遠くなる 少し手のひらに隙間 作…

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そろそろ詩を書こうか

耳 鼻 口 肛門 男 尿道兼射精口 女 尿道 と 膣口 目は穴に含めるか 目玉が詰まっているの…

23

冬の劇場

冬の壁面にうつる 枯れ木の翳はひとつの劇場 見るのではなく 演じる 場所 あなたは 向こうか…

26

信号が変わるまでに

信号が変わるまでに 通り過ぎる車が 想念を屋根に載せて 何台も通り過ぎた 信号待ちの時間を …

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