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バルク短文

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一分以内に読める短い文です 他の方に1分マガジンという企画が先にありましたのでバラモノを集めた記事と言うことでバルク短文と名称を変更します 平均350文字程度 短いものをにさん編…
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2021年9月の記事一覧

Entangled・娘にアクリル・エイトビートのスネア・

Entangledと言う美しい曲が創世記 という日本訳のバンドにあるのだが 「もつれ」と言う意味だ…

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けさ血痰を吐いたの・長年住んでいる

けさ血痰を吐いたのだが肺から のものか食道からのものか のどからのものか口の中の 傷からに…

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廊下とはつまり・馬が自然・長年住む町に

廊下とはつまり扉から 仕切りから 発生する空間ね 廊下が好きな ひとから言われたことを思い…

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長俳句 「読者に・水槽の中の小魚・異物混入混入・マイルスについて何

長俳句 「読者に現代詩周辺を 想定している現代詩は 古いというパラダイム」 秋きたる 水槽の…

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若い頃は重層的な・家にいるから覚えて

若い頃は重層的なことがいい つまりポリフォニックな構造 そういうことを思いながら ひととき…

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川岸にて 蛇に・野太鼓か・ナイーブなんか・長短歌 「戦争はまた・優しい人

川岸にて 蛇にのまれたカエルが二匹 蛇の胴体で鳴いていた 野太鼓かとおもったらハーレーの …

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燃える家 が欲しい・長短歌 「戦争も・写真を撮って題名と

燃える家 が欲しいというより 燃やせる家が欲しいのだった たくさんほしい 十年くらい 前には家を燃やしたい出来事が 今よりもずっと多くあったよ 古くから知っている近所の 子供は炎を消すのを仕事 として選んだようだ母によると 母の家は木造なのでよく 燃え広がりそうだがいずれ 引っ越すつもりなので着けない 私は死ぬ時燃えるのだ 長短歌 「戦争も 優生思想と同じぐらい 忌避されるべき 絶対悪として」 秋の空 「きちんと理で 物事を考えましょうや 色眼鏡外してさ」 宵の町 写

さつまあげどんと・アクリル粘土で裸婦の胴体

さつまあげどんと古い印判の皿 これで飯を食えと食卓の中央に 茶碗に盛られた白米のつやといい…

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あの時言われた・日本の芸術作品には

あの時言われたことの意味を 考えて考えてそのあとに家庭を持っても 折につけ考えて公園で子供…

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汚染土壌に植わっている・明け方目が覚めて用を

汚染土壌に植わっている木から つかんでぽろぽろ落ちる分の ブルーベリーを手にこぼして 家に…

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一日の昼間が終わる・川べりまでの朝晩の

一日の昼間が終わるころ 散歩をしようと川べりまで歩く 途中であらゆる不本意への呪詛を 吐き…

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しばらくぶりに水元・釣れるのになぜかいつも

しばらくぶりに水元へ行ったら 夏はもう過ぎかけていて昼間 でもキャンプ場の夕方のような 匂…

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あなたがトラックに・隣の部屋のご婦人から

あなたがトラックにはねられて 死んでしまった日の翌日に私が いかにトラックを愛しているか …

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マイルドセブン・母・水の濁りがひどい・たっくん

マイルドセブンと言って はい懐かしさのレッテル貼ります その頃しか覚えていないのだから 懐かしいというのは違うのでは ありませんかそうですかならば 貼ったレッテルは剥がして昔の 建て替える前の家だとか若い頃 の恋人にでも張り替えておけば いいのでしょうかね 母ちゃん 死のうぜ     (はいよ) 水の濁りがひどい水槽を塩素で 消毒してから2日ほど何も飼わず にいるのだがやはり生体はいなけ れば水槽はきれいなままであり 水の循環とぶくぶくには一点の くもりもなくすがすがしい