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ウクライナ情勢に見る「左翼反戦論の限界」。平和教育は矛盾を生み、政治的無関心の原因を作る。

 ロシアによるウクライナ侵攻に対し、NATOは派兵をしないと言っている。世界大戦を避けるために、ウクライナを見捨てた形だ

 筆者は、今回を「プーチンの勝利」と見ている。西側諸国は、経済制裁を表明しているが、そんなものプーチンだって承知の上だ。当たり前の話だが、「何もされない」と考えているはずがない。経済制裁の程度を推測し、軍事的な介入の可能性を見極め、ウクライナ侵攻によるメリットとデメリットを天秤にかけての、行動である。つまり、「西側は戦争を避けるな。仕掛けても大丈夫だ」と舐められたのだ。

 左翼の論者や教育者たちは、「先進国は戦争を起こさない」「外交的に解決することが大切だ」と語ってきた。筆者自身、平成の学校・TV・新聞教育の場で、そう教えられてきた。しかし、現実はどうだったか……「イケる」と判断されれば、戦争を起こされる世界だ。明らかに、現実と教育思想で、致命的なズレが生じている。

 現実と矛盾した知識、思考回路は、理解の不可能、見ているのに見えない部分を増加させる。その暗闇は、自分の手が届かない範囲・コンテンツと認識させるため、不信感や無力感を植え付ける。そう、日本国の根深い問題の一つ、「政治的無関心」だ。苦手な教科を勉強する気が起きないのと同じである。

 ウクライナ情勢という大ニュースは、日本国民に、どう映るだろう。「現実感がない遠い世界の話」「自分とは関係のない。自分にはどうしようもない話」このように映るのではないか?しかし、現実を見れば、ロシアは真上の国である。紛れもなく、日本の、我々の脅威だ。全くもって、対岸の火事ではない。

 左翼の平和教育、反戦教育の賜物である。

 早く「左翼反戦論」から抜け出し、日本人の政治的な関心が高まることを、そして、ウクライナ人の無事を、祈るばかりである。

 では、バイトに行ってきます。

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