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チネイザンの効果は

「チネイザンとは中国で発祥したお腹に触れる施術で…」と定義の話をしたところで、聞いたこともない人には何のこっちゃ想像もつかないですよね。
けれども「何に効くの?」と聞かれてもパッと答えづらい。

なぜならチネイザンの効果は、分かりやすいものもあるけれど、本当に大事な効果は地味というか滋味というか・・・じわじわ味わう感じで、おそらく他のマッサージや施術に比べるとわかりづらい(と思う)から。

でも確実に良いのです。
それは私のホームページでうまく表現できた、と思っているけれど、具体的な話をするために、私が日本チネイザン協会のプラクティショナー養成コースを受講していた時の卒業試験で提出したエッセイを載せようと思います。施術を受けてみようか迷っている方への、少しのヒントになりますように。

エッセイの課題は 2年後のチネイザンと私 でした。

2年後のチネイザンと私
2年後って、きっとあっという間に迎えてしまうものでしょう。でも、ある日2年後さんが「やあ」と現れるわけもなく、2年後は今日の延長線上に訪れます。では2年後のチネイザンと私について一つ願うとするならば、「このまま進みたい」です。
2年後という先のこと考えるにあたって、少し前と今の自分はどこか変化したか?と考えてみました。見つけた変化はこちら。
・友だちを「友だち」と呼べた
・本を読んでいた
・フルタイムワークから、時短勤務に変えた
ちょっと、説明するのでお付き合いください。

・友だちを「友だち」と呼べた
「最近できたお友だちがね、・・・」と夫に雑談を持ちかけた時、驚いた表情をされ、気が付きました。そうだ。私はずっと「友だち」という表現におびえていた。それは、「向こうは私を友だちと思っていないだろう」という変な予防線を張り巡らせていたから。

・本を読んでいた
もう少し前の私の歴史を話させていただくと、昔私は読書を嫌悪していました。それは(私からすると)ケタ違いに読書家で博学な家族に囲まれた劣等感から生まれた反発心のようなもの。本を読んだら負けた気がしていたし、事実、読もうと思えば一行一行を真面目に読み過ぎて進まなかった。苦しいコンプレックスでした。
それが最近、気がついたらかなりの冊数を読書していました。体に関する本、仕事に関する本、エッセイ、料理本。以前ならできなかった「さらっと流し読みする」ということもいつのまにか、できていた。好みの小説まで見つけていました。図書館で借りた本も含めれば、数十冊は読んでいるのではないでしょうか。

・フルタイムワークから、時短勤務に変えた
19期が始まってからずっと「仕事と日常のバランスがおかしい」と気づき、セーブした方が良いと考えていました。そして、勤務形態を変えました。すると「フルタイムなのにここまでしかできない」から、「時短だけどここまでやった」に気持ちが切り替わり、不思議と今まで以上に仕事に打ち込めています。もちろん今までより日常も大切にできている。

友だちができ、本を読み、時短にした。だなんて、他人からすると他愛もないことかもしれませんし、関連もありません。ただ、ずっと横で私を見ている夫からすると「嬉しかった」ことらしく、夫婦で小躍りするくらいの大きな変化でした。そして何がきっかけだったのかを考えると、せーので「チネイザン」が挙がるのです。

一体チネイザンの何がどうして導いてくれたのかは分かりませんが、チネイザンと、チネイザンと同時期に始めた瞑想を通して、少しずつ心の甲冑を脱いでいく作業ができているのだと思っています。

自分の中の「不自然」な部分が「自然」に返っていく感覚。
凝り固まった臓器、構えてしまう心、頑なに譲らない価値観。こうした不自然を自然に返すことを少しずつできているということが、チネイザンを学ぶ中での一番の収穫だったように思います。だから、これからもどんどん自然に返っていきたい。そして私が手伝っていいのなら、誰かにも施してあげたい。

ですから、これからもチネイザンを受けることも、チネイザンを深めることも必要だと感じています。チネイザンをきっかけについに取り入れ始めた瞑想も含めて、まだまだ私には必要なものたちです。

2年後のチネイザンと私。
家族や友人たちに施術しているのか、生業としてスタートしているのか、そのイメージはまったく湧きません。分かるまでにはまだ時間がかかかりそうです。ただ、チネイザンを通して自然に返りつつあるこの日々は、2年後まで蓄積していきたい。
そう願っています。

自分の一番の味方である臓器と一緒に、ほがらかに2年後を迎えたいと願っています。開講してくださりありがとうございました。

以上です。エッセイとして文章の拙い部分は容赦くださいね。

養成コース初日の、戦闘態勢だった自分の気持ちを今でも覚えています。一番にならなきゃって。論理的に、効率的に、向上しなきゃって。
でも直後の自己紹介の時点で、周りの「素」な有り様に拍子抜けした。その衝撃の方が、もっとよく覚えている。どうしてこんなに「素」で、それでいて素敵なんだろう。みんなの自己紹介を聞いただけで泣きそうになった。

そして私も、だんだん「素」に戻れたと思います。

もちろん、チネイザンを受ければ、物理的な変化が分かりやすく現れることもあります。
私自身、寝る前に自分のお腹を触った翌朝はスルッと出るし、人の施術を受けるときは毎回スッコーーンと寝てしまう。寝るために受けているとも言えるほど。なので、ひたすらリラックスしに来ても、もちろんいい。

好きな理由で、気楽に受けに来てほしいな。
そして、もちろん私の施術を受けにきてくださったら嬉しいけれど、
チネイザンを施す人はみんな素晴らしいから、
いろんなプラクティショナーの施術を体験してほしいな。
と願っています。

施す側としては、手順に沿って施術するだけではなく、技、哲学、思想を深める努力をしていくことが大事だと、ひしひし感じます。
私が自然体になる過程でも、周囲の哲学に触れていったことが大きかったから。みんな、私に優しく問いかけてくれてたから。

そんな感じです。チネイザンって。
ほがらかになりたい時があったら、よろしければ、お腹に触れさせてください。

ホームページできました。
https://www.da-sein.jp/



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