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やってみたけどやめたもの

ぜんぜんです。いちサラリーマンが20数年前に趣味ではじめた投資ですが、今では資産3億円を超えるまでになりました。

今日は反発していますね。急落はしばしば起こることです。近く本当の暴落が来るかもしれませんし、来ないかもしれません。あせることなく、自分の余裕の範囲内に収まるようにリスク管理して、粛々と過ごすのが一番です。

さて、投資にはいろいろありますが、今日は私の「やってみたけどやめたもの」について紹介します。

あらかじめお断りしておきますが、これは私自身が実際にやってみて感じた個人的意見です。万人に当てはまるわけではありませんので、その点ご注意してお読みください。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーなるものがたくさん登場した時期に、いろいろとやってみました。具体的には、ウェルスナビ、楽ラップ、THEOです。いずれも1年ほどやっていたと思いますが、最終的に全てやめてしまいました。

やめた理由は、結局のところ手数料に見合うメリットが感じられなかったことに尽きます。その多くが株式と債券をうまくバランス運用するもので、「AI」が賢くリバランスしますなどとうたっています。しかし、リバランスをする頻度も稀なのに、資産の1%もの手数料を取るのはどうなんでしょうか。。。毎年、資産の1%というのは結構大きな額です。そもそも投資信託やETFにも管理手数料が0.1%のオーダーであるのですが、これらとは別に1%です。私の場合、数千万円ほど入れていたので、年に数十万円ほどになります。これが資産から月割りで引かれていくのです。

各社さまざまなグラフを提示して、ロボアドバイザーに任せるとこんなに増えますよと紹介しますが、もともと大きなウェイトを占める米国株が上がり続けている(途中で暴落時があったとしても)トレンドにおいて、増えるのは当然です。実際のところ、素直に米国株にインデックス投資しておけば、余計な手数料をとられずに資産を増やすことができたでしょう。

もちろん、これは各人の投資スタンスによって違ってきます。確かに、何に投資したら良いか全然わからない人に対して、リスク許容度や嗜好に合わせて資産バランスを選んで、それに合うように自動で投資してくれることは、ロボアドバイザーの大きなメリットです。しかし、この高い手数料に見合うサービスなのかは疑問です。各人の余裕資金に合わせて、粛々とインデックス積立した方がずっとよいと思います。今の時代、たとえば毎日100円積立といったことも、余計なコストなしに簡単にできるのですから。

テーマ投資

ロボアドバイザーの一種ではありますが、テーマに合わせて銘柄やその割合を「賢く」変動させながら少額投資できるものです。具体的には、FOLIOをやっていましたが、これもやめてしまいました。

やめた理由は、テーマに合わせて選ばれる銘柄に疑問があったためです。これは、日本株を対象にしていることも大いに関係していると思います。例えば私が使っていた頃の「AI」テーマには、結構な割合で「カドカワ」や「さくらインターネット」などが入っていました(今はまた違うと思いますが)。これらがAIでこれから伸びる企業かと言われると微妙です。結局、手数料を払ってまで、だれだか知らない人が決めた10銘柄ほどを、少額でバラバラと買うのは違うなと感じました。

また、いくつもテーマを提供していますが、中身を見るとどれも似たり寄ったりの銘柄なんですよね。日本株でテーマに見合う投資先が少ないのも要因のひとつでしょう。もちろん、少額でいろいろな会社にまとめて投資できるのはメリットかもしれません。しかし、伸びそうな分野に投資したければ、もっと広い範囲でインデックス投資した方が、勝率は高いだろうと思います。それでも特定のテーマに投資したければ、グローバル視点でこれからトップ3に入るであろうと思う企業を買った方が、ずっと楽しく恩恵が大きいと思います。

まとめ

今回は、私の「やってみたけどやめたもの」を紹介しました。もちろん人それぞれ好みはありますが、結局のところ、その人にとって手数料に見合う魅力やメリットがあるかどうかでしょう。実際に自分でしばらく運用してみた結果、ロボアドバイザーとテーマ投資は、私にとって魅力的なものではありませんでした。

とはいえ、新しい金融商品が出てくるのは楽しみです。積極的に試してみるのは良いことだと思います。ただし、こうした商品は追加の手数料をとって商売をしていることを忘れてはいけません。あなたは投資という大きなリスクをとっています。その中で、たとえ上がっても下がっても、一定の手数料をそのサービスに捧げることになるのです。自分にとって、その手数料に見合う魅力やメリットがあるかのか、よく見極めることがとても大切です。


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