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日本の核武装/その1

今から40年前、米ソ冷戦が続いていた1983年。ソ連の防衛システムが「米国から核ミサイル5発が接近中」と警告しました。ソ連軍の監視班は騒然となります。この時、監視班の責任者ペトロフは本来は非番でしたが、たまたま代理で勤務していました。

軍規では直ちに書記長に連絡して反撃をするルールとなっています。しかし、ペトロフは「先制核攻撃にしては弾数が少ない」と冷静に考え、システムエラーと判断てソ連政府に報告しませんでした。

ペトロフは軍規違反で処分されましたが、やはりシステムエラーと判明し、監視システムは改良されました。

日本でも核武装論が主張される様になりましたが、核を持つと言う事は、こうしたアクシデントに的確な判断をする責任を背負う事になります。

では過去に日本には核兵器が一切無かったか言うと、公表されていないだけで、実際にはあります。

一つは太平洋戦争時にナチスドイツから渡されて長崎に保管されていたとされる2発の原爆。もう一つは、60年代に沖縄基地で米軍が保有していた32発の原爆です。

日本の核武装を論じる場合、この二つのエピソードはすべての国民が知っておくべきです。
順番に記して行こうと思います。

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