パンと水だけ?
昔からよく解らない事がありまして。人間が生きるのに栄養素が沢山必要だと教わるじゃないですか。
炭水化物、タンパク質、ビタミン……。
ところが、昔の地中海ではヨーロッパの船をアフリカの海賊が襲撃する事がよくありました。拿捕した人達を白人奴隷としてアフリカに連れて行ったのですが、男の奴隷は船の漕ぎ手として働き続ける事になります。
排泄も漕ぐ場所で、食事はパンと水だけの生活。だいたい3年くらいで死んだらしいです。
「なんでパンだけで重労働して3年も生きられるの?」
ドイツのカスパー・ハウザー事件の主人公カスパー少年も、10年以上監禁されて、パンと水しか与えられませんでした。ニュルンベルクに現れた少年は言葉も上手く話せず、歩き方も監禁生活の影響からか不自然でした。
どうやら名門家の後継者だったのが政争に巻き込まれて監禁された可能性が高く、謎のまま最期は暗殺されてしまったのですが。ここでもパンと水だけの食事。栄養学的には明らかにおかしいのですよ。
視点を「与える側」に変えてみましょう。胡麻がとても栄養価の高い植物だと言う事は、誰もが知っています。
しかし、良く考えると、別に胡麻は人間の役に立ちたいなんて1mmも考えていません。人間が種子を勝手に採取して食用にしてしまう。そう考えると、人間は胡麻から物凄く怨みを買っているのでは無いのかと。
「他人のモノを盗ってはいけない」と頭で理解しながら、胡麻ダレでうどんを食べると「美味しい~♪」と感じてしまう。
果たしてこれは、種を奪ってしまう人間が悪いのか。それとも種を美味に設定してしまった胡麻のミスなのか。
或いは、胡麻の種を美味だと感じる様に、人間側が味覚を調整させたのか?
よく解らないのですが、別に答えなんて解らないままで良いのですよ。誰も疑問に思わない事に「何でだろう?」と思考する時間が楽しいので。
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