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道中楽しみたい、それだけさ

例えば家族や友人と旅行をすることが決まったとして
どうやって旅行計画を立てるだろうか?

口コミサイトで評価、点数の高いお店を探す、
価格比較サイトでなるべく安く、なるべく良い場所を探す、
今はインターネットがあれば手軽に探す。

候補がいくつか出たら、SNSでやり取りをして決める。

世界にはインターネットが張り巡らされ、
情報はお金を払えば簡単に手に入るようになった。

いや、お金を払わなくとも、そこそこ良い情報を知ることができる。

さらに、カーナビがあれば、まず道を間違えることはない。
口コミサイトで評価の高いお店なら、有名人のおすすめなら、
美味しい料理にありつける。

スマホがあれば地図を見ることができるので、道を間違えることはない。

このように、あなたの遊の道のりはどんどん合理化されていく。

けれど、そもそも合理化していくなら
旅行をする必要があるのだろうか?
旅行をする、それ自体が非合理的なことであり、
非合理的なことをするために合理的に進めていくなんて、
なんともへんてこな話に見える。

***

米国の政治家、実業家のロイ・M・グッドマンの

Happiness is a way of travel, not a destination.
「幸せとは旅の仕方であって、行き先のことではない」

なんて名言がある。
そう、たとえば、地図を閉じて知らない町を歩いてみたり、
口コミサイトを開かずに、町の人にふらっとおすすめのお店を聞いてみたり。

あえて目的の方向とは逆へ行く。

合理的なことではないからこそ、より合理的ではないことをしてみることで、
自分が思いもよらなかった発見や楽しみがあったりするのではないだろうか。

そう考えると目的なんて、いらないのかもしれない。
たまには道草を楽しむことも、わるくない。

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