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② いかに上手に妻の尻に敷かれるか、いかに妻を愛するか、亭主は日々修行である(笑)。

亭主でもっとも重要なことは、「妻の機嫌を損なわないこと」であろう(笑)。「悪いことをしなきゃいいんじゃない」と思った亭主がいるなら初心者である。



なぜなら、亭主の存在自体がストレスという説もあるくらいだからだ。亭主諸君。自分が想像している5倍から10倍嫌われていると思ったがいい(笑)。理由はいまだわからないが、同じことをし、同じ事を言っているつもりだが、何かの拍子に突然それはやってくる。



「何よ、その態度!何よその返事!」悪い頭をコンピューターのように張り巡らせるが理由が見当たらない。



ダルマのように固まって、音を立てないように自室へ避難する以外に手は無いのだ。先週の日曜日がそうであった。



ソファーに座ってテレビを見ていただけである。ソファーの下を掃除機をかけていたから、邪魔にならぬように足をヒョイと持ち上げた。その、ヒョイの格好がお気に召さなかったらしく、靴下が半分吸い込まれていったのだ。



てか、その音にもっと驚いたのだ。「ビョロ、ビョロ、ピー、ゴボッピヒャー」的な、まるでブラックホールに落ちていくような音もこわかったー。



「ちょっと、ちょっと」と抵抗したが、「どっか行ってよ、いるだけでウザイ!」と言われてしまった。「こわいなーもう」これがいけなかった。



「こわいって何よ!あなたはいつだってそうよ!」始まった、1時間のコースである。



だが全亭協の会長であり、新亭主関白道の5段である。愛妻のガミガミを瞬時に黙らせる必殺のフレーズがある。



「今日は、いつもの君らしくないね」。

これで、ハッとして機関銃が止まる。場合もある(笑)。亭主諸君ご自愛召されい。

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