見出し画像

オハヨー、録音の扉を開けて広がる世界 | ZenSounds 撮影日誌 #06

どうしてZen Soundsというチャンネルを始めたのか。

再生数がまったく伸びないこともあってか、改めて考えてみました。言語化が苦手な自分ですが、2月に咲く桜、ツバキカンザクラ(通称:雪割桜)の下で録った「#ZenSounds 06」を聴きながら読んでください。

録音技術が拙く、機材も十分ではありませんが、自分としては「01」以来に手応えのある回になりました。


自分は「人を巻き込む」のが苦手です。

映画を作っている、というと大きなチームを動かすことがイコールに思われますが、いま制作している作品は基本的にひとりで作っています。カメラを回しながら同時に録音するのはもちろん、構成を考え、インタビューとなれば質問もします。撮影許可アポ取りや遠征の際に旅程を組むのも自分です。

詳しくは、ビデオサロンにインタビューしていただいた記事を読んでみてください。防護服を着て謎にイキってるサムネが僕です。

自分のライフサイズをしっかり見極めて、必要な物を減らして、映画にかかるコストも下げるという方向に今向かっていまして、その試みが今作っている最新作です。

「ひとりで作っている」と言っても、レンズの先の被写体がいなければイメージは生まれないし、公私とも様々な人に支えられているのは重々承知です。ドヤ!俺様ひとりで!という話ではないです。できればより多くの人を巻き込んで、信頼から生まれるグルーヴを「作品」と呼びたい。

ただ、自分は年齢こそ40を過ぎていますが、映画の世界に出会ったのが遅く、知識や経験がまだまだ浅いオールドルーキーです。この世界にはどんな映画表現があって、その表現を生むためにどんなツールや手法があるのか、思慮を重ねて見定める必要を日々感じています。

簡単にいうと、自分に何ができて何ができないのか判断できない状態、何がわからないのかがわからない状態です。

誰しも最初はゼロから始めますが、どの程度を「わかった」とするか、どうやって「わかろうとする」かは、人それぞれ。自分は、前例や他者から学ぶことがとても苦手で、ひとつひとつ自分で試したい性分であります。まったく効率的でないけど、そうでないと気が済まない。頑固で臆病なのです。

一体なんの話だろう。と思われているかもしれませんが、これがまさにZen Soundsを始めた理由です。「音が割れない程度に録れたらOK」という基準でしか向き合えてこなかった録音を、もっと深く理解するために、実践的に試したかったのです。

録音のプロになれるなんて思ってません。サウンドの奥深さを、世界に存在する音の豊かさを、身をもって知りたいのです。その先に、録音を専門とする方に自分の作品を委ねられる未来が広がっていると信じています。

まだわずか6本の動画しかアップロードできていませんが、その期間、録音について調べ、YouTubeを見漁ってきました。まずはどんな機材があればやりたいことがやりやすくなるのか理解が進みました。ビデオグラファーや録音の知識ある人からすれば恥ずべきことかもしれませんが、「32ビットフロート録音」すら知らなかったのです。なんだこの便利な機能は!

01」を撮(録)ったのが2023年の11月3日なので、それから4ヶ月。コツコツ学んできたことで覚悟が決まりました。レコーダー、マイク、各種アクセサリー。新しい機材を買いました。ポチッ。これで映画の撮影もグッとアップデートできそうです。スムーズに使い慣れるためにも、Zen Soundsの収録をがんばります。

今まで録音にどんな苦労があったのか、どんな機材を買ったのか、また次回以降で書きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?