【価値観を変えていかないと、時代についていけないかも、、、】

今日は、視点を変えて、
男性育休を取る側ではなく、取らせる企業側の視点で考えてみたいと思います。

近年、企業のコンプライアンス遵守が叫ばれています。
2015年に起きた、電通社員の過労自殺の事案、
2014〜2017年にかけて起きた、三菱電気社員の長時間労働による労災認定。そして、上司からのパワハラが原因で自殺者が出てしまった。

2019年に起きた、カネカのパタハラの事案。
男性社員が育休を取得し復帰した2日後に転居を伴う異動の内示、急な異動で共働きができなくなったその社員退職。
その顛末がSNSにアップされ、パタハラだと拡散されました。
その3日後には、カネカの株価が年初来最安値を記録し、624億もの時価総額が消失したとされています。
その上司は不起訴とはなっていますが、ネット上では実名がわかりますし、社内外でも厳しいポジションに置かれていることは想像できてしまいます。

毎年、日本の企業のうち8000社あまりもの企業が倒産しているそうです。
そのうち、何社ぐらいがコンプライアンス違反が原因で倒産をしたか知っていますか?

225社です。
(帝国データバンク 倒産動向調査2019年度)

私は、仕事柄、この数値を毎年追いかけていたのですが、
毎年200社前後の企業はコンプライアンス違反で倒産をしています。

ちょっと深刻なデータを並べて、ちょっといつもと調子が違うんなじゃない?と思われたかもしれません。

何が伝えたいかというと
自分の価値観を社会の変化に合わせてアップデートさせず、
昔ながらのマネジメントをしていると、
自分も相手も取り返しのつかない状況に追い込まれる可能性がありますよ、
ということなんです。

今は、意図的でないにしても、
ハラスメントと疑われる行為をしてしまうと社長や管理職であっても責任を追求されてしまう時代なんですね。

男性の育休は、
本人だけではなく会社の従業員全員の価値観をアップデートできるチャンスになるかもしれません。

私も、はじめ男性が育休を取る、という話を聞いたとき、
「そんなのできるわけない」
と思い込んでいました。
それをちゃんと調べて、説明をしてやっていくと、男性でもきちんと取得することができました。
もし、これが理解のない上司であったならば、パタハラが発生していたのかもしれません。しかし、私の場合は育休取得を理解してくれる上司や同僚がいたことが本当にラッキーで幸せなことでした。

働き者父さんは育休父さんのことを理解しないといけないですし、
育休父さんは働き者父さんのことを理解しないといけません。
どっちがいいということではなくて、
相互の理解があるあることで共存できていけるということなんだと思います。
子供が生まれる時に、どちらを選択するかは本人の自由意志ですが、お互いに認め合える雰囲気が日本全国に広がるといいなと思います。

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