「感謝と喜びの笑い文字を書いて手渡ししあうことで、笑顔と感謝と喜びが広がる社会になる」(一社)笑い文字普及協会 廣江まさみさん(2018/12/18対談)
●ご挨拶と出演者紹介
三木:マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日は一般社団法人笑い文字普及協会理事長の廣江まさみさんにご出演していただいて(笑)…
廣江:何で笑うんですか(笑)。
三木:いやいや、笑い文字だから。笑い文字のことについて聞かせていただければと思います。
廣江:よろしくお願いします。
●enmonoとの出会いとzenschool受講の経緯
三木:本日この笑い文字創始者廣江理事長から色々とお話を伺っていきたいと思います(笑)。
宇都宮:理事長(笑)。重鎮ですね。
廣江:いえいえ。何か急に理事長とか…いつもまさみちゃんなのに(笑)。
三木:廣江さんはzenschool殿町(ウェルビーイングイノベーションTonomachi Edge(強化コース)zenschool@Tonomachi)の第3期生の受講生で、そもそもzenschool殿町にどんな理由でご参加いただいたんでしょうか?
廣江:一番最初は幸福学の前野先生がFacebookでアップしていたのを見たんですが、情熱の炎が消えないっていう話が載っていて、「あ、今の私にはこれがほしい」って思ったんです。
三木:その時は情熱の炎は消えそうだったんですか?
廣江:そう。だいぶ(笑)。協会ができて今5年目に入ったところなんですが、最初勢いだけで頑張れたものが勢いじゃないものに段々なってくる。瞬発力じゃなくて継続力、炎がブワーッと燃えるよりは消えないでずっとしっかりあるイメージで、「あ~これがほしい!」って思ったんです。それですぐに書いて応募しました。
三木:それが得られそうな印象だったんですね?
廣江:そういう印象でした。
三木:実際ご参加されてどうでしたか?
廣江:ちゃんと手に入ったと。
三木:素晴らしい。
●笑い文字普及協会の紹介
三木:廣江さんが今やってらっしゃることを簡単にご紹介いただきたいと思うんですが、動画をちょっと流させていただきます。
廣江:はい。ありがとうございます。
<動画を見ながら協会紹介>
廣江:満面の笑顔を伝える筆文字で、コミュニケーションツールなんです。書いて半分、コミュニケーションツールなので渡して完成なんです。3万人が学んでいます。
三木:すごいですね。3万人。
廣江:私が直に教えることは今ほとんどないですね。書いて出来上がりじゃなくてあらゆるシーンで渡すものっていう感じです。
三木:必ず渡すんですね。そういう約束なんですね。
廣江:そうです。コミュニケーションツールなので。こんな書き方の本を出したりしています。年末に向けてすごい売れてます。
三木:年賀状にみんな書きたい感じなんですか?
廣江:みたいですね。講座もやっていて、全ての文字が書けるようになるんですよ。
三木:あ!英語も書けるんだ。
廣江:そう。ハングルも。90分で書く講座を受けてくださったらみんな上手に書けるようになってしまうという素晴らしい講座が…
三木:こんなのでお手紙をもらったらうれしいし、記憶に残るじゃないですか。
廣江:そうなんですよ。しかも時間がかからない。何書こうかなとは思うけど、だいたい1分2分ぐらいで。すごいですよ。初めて書いてこんなに。みんなのこのうれしそうなこと。
三木:素晴らしい。ありがとうございます。
●笑い文字を生み出したきっかけ
三木:笑い文字を生み出したストーリーをちょっとお聞かせいただきたいです。
廣江:どこら辺のストーリーをしゃべったらいいでしょうね。
宇都宮:今朝ブログ上がってましたよね?
廣江:ちょうどブログに書いたのがあるんですが、一番最初この笑い文字を何で書くようになったのかというと、私笑いヨガをしてるんです。ただ笑うだけなんですが、笑いヨガって知ってますか?
三木:知ってます。ヨガはやったことないけど、笑う練習だけやったことあります。
廣江:例えば握手笑いっていうのがあって、握手してこのまま笑うんです。アッハッハ。延々こんなことだけをするんです。深い腹式呼吸ができたり、メンタルが変わってくるんですが、それを始めるようになって本を出すことになったんです。
三木:笑いヨガはどれぐらい前からやられてたんですか?
廣江:笑いヨガはもう11年ぐらいかな。
三木:その笑いヨガのきっかけは何かあるんですか?
廣江:笑いヨガのきっかけは自分が笑えなかったので。
宇都宮:笑えなかった?
廣江:笑えなかったんですよ。信じられないでしょ?
宇都宮:今からだと信じられないけど。
三木:つらいことがあったんですか?
廣江:すごいつらいことがあった(笑)。
三木:今から想像できないな。
廣江:全然想像できないですよね。私今離婚してるんですが、結婚してた時3人の介護をしてて色んなことが難しくて、介護をし終わったら今度は自分が病気になって倒れてしまって、過呼吸になったりしたんです。笑えないし呼吸もヘタって思った時にちょうどいいものが笑いヨガだったんです。それが一番最初。
三木:それで笑いヨガを始めたらどんな感じになりましたか?
廣江:もうこんな感じ(笑)。笑えるようになりましたね。楽しいから笑うんじゃなくて笑う理由がないまま笑うことができるようになって、いつも機嫌がいい状態に自分を持っていくことができるようになったんです。
三木:笑いヨガの何かクラスがあったんですか?
廣江:ありました。元々インド発祥なんですが、インドの内科のお医者さんでドクターカタリアっていう方がいらして、100ヵ国以上に広がってるんです。私最終的にはマスタートレーナーって言ってその頃には世界で20何人しかいないところまで…
三木:すごい。何かヨガをするんですか?
廣江:全然。
三木:ヨガはしないの?
廣江:ただ笑うだけ(笑)。その本を出すってなった時にサインがいるじゃないですか。私字が下手なので。
三木:そうですか?そういう風には見えない。
廣江:下手なんですよ。それで笑いヨガなので笑った顔のサインができたらいいかなっていうので、文字の中に笑った顔を入れたんです。そのうちに「先生、こういうサインは筆か筆ペンで書くものです」って言われて、筆と筆ペンを用意されて、筆が持てないから筆ペンで書いたらすごい良い感じになったんです。
三木:筆ペンで書くと心が落ち着く感じなんですか?
廣江:いや、落ち着かないけど、上手そうに見えるっていう感じが一番最初で、それからそれを書いてほしい人が出てきて、習いたい人が出てきて、教えたい人が出てきて、それでうちで3番目に先生になろうと思ってた女性の人が習ってくださったのがちょうど12月で、4月の頭にもう癌で亡くなってしまうんです。その葬儀に行った時に棺の周りに笑い文字だらけで、それを見た時に「すごいな!」と思って。
三木:その方が書いた?
廣江:いや、他の人達が最期のお別れのために書いて、“ありがとう”とか“感謝”とか“一緒にいてうれしかった”とか棺の中にも入れてるし、外のお棺のとこにもあるのを見た時に、「こんなすごいものだったんだ!」と思って、それで協会を作ることになったんです。
三木:笑いヨガをするまでは普通の主婦で?
廣江:私ずっと20年近く専業主婦でした。全然何もせずっていうか介護をしてたんですが、ビジネスの経験はないです。
三木:ヨガの時は一応協会というか…
廣江:笑いヨガの時はもう本当にただの講師です。それも離婚してから子供が2人いて何とかして食べていかないといけないからって始めた感じで、いわゆるお仕事としてどうこうというのはスキルがないっていうか、だから今色んなことがあって協会の理事長をしてますが、自分の中にはビジネススキルとか全然ないのでそれもあって習いたかった。
三木:笑い文字普及協会ができたのはいつでしたっけ?
廣江:2014年の6月です。4年前です。
三木:4年前で今は会員が3万人。
廣江:今は受講生が3万人で、国内は全部の県に受講生がいます。海外もあるし、講師が今380人います。
三木:ビジネスの経験がない普通の主婦が何で4年間で3万人の会員を持つ組織を作ることができたんでしょうか?
廣江:運がいい。
三木:運がいい。それだけ?
宇都宮:もうちょっと何か…(笑)。
廣江:そうですよね。たぶん人に恵まれてるっていうのが一番だと思うんです。人に恵まれていて良い人としか出会ってきてないんだろうなって思ってるんですが、その人が人脈を持っていたり色んなノウハウがあったり、私の場合だと協会を作ってやり方が分からないので、協会ビジネス推進機構っていう協会の運営の仕方を教えてくれる前田出(いずる)先生のところに3年前に習いに行ったんです。
三木:3年ぐらい前に。それで一気に広まった感じ?
廣江:そうですね。この春は文部科学大臣賞もいただいたし。
三木:すごいですね。
廣江:すごいですよね。何か本当他人事みたいな感じ。
宇都宮:自分事じゃないですか。
廣江:起きてしまうとあんまり興味がなくなるんです。取るまではこれを取ったらみんながこんな風に動けるようになって、ああなってこうなってそうなるから取りたいって逆算で見ていく感じがあるんですが、取れたらまたこの先を見ちゃうからあんまり興味がなくなる感じ。
●zenschoolで得られたこととその後の変化
三木:そんな3万人の会員がいる協会だったのに何で情熱がなくなりかけてたんですか?
廣江:最初って勢いがあるじゃないですか。勢いがあると段々なくなってきたりとか、私が伝えたいことが講師までダイレクトに届いていなかったり、講師が伝えたいことが私までダイレクトに届いていない。その途中途中で私が「こうなるといいのに」と言ったことが「そうだね」で終わってしまっていたり、上に言ったから言ってると思ってたことが伝わってなかったり、私もここに言ってるから伝わってると思ってることが伝わってなかったり、要するに対話、コミュニケーションができていない。「コミュニケーションの道具です」って言いながらコミュニケーションができていなかったことに気がつきました。
三木:組織が大きくなりすぎたんですね。
廣江:たぶん自分達のキャパシティより急に大きくなったから自分達が付いてこれなかった。
三木:それでコミュニケーションが滞っている感じがして、情熱が…みたいな。
廣江:そうですね。何かもう「こんなにしているのに…」みたいな。
三木:「こんなにしてるのに全然協会のほうは…」みたいな。
廣江:でも絶対講師の人達も「こんなにしてるのに…」ってすごく思ってたと思う。それが今よく分かる。
三木:それでzenschoolでどういうものが取り出せたんでしょうか?
廣江:zenschoolで私にとってすごく良かったのは、一番は自分に気がつけた。
三木:それまでは気がつけてなかった?
廣江:zenschoolの色んなワークの中のワクワクトレジャーハンティングチャートで、前は私あんまりうまくいってなかったけど、今はうまくいくようになったってずっと自分のことをそう理解してたんです。だけどワクワクトレジャーハンティングチャートをした時に、私ちっちゃい頃はすごいおとなしくて全然誰ともしゃべらないで1日が終わっちゃう子だった。
三木:信じられない。
廣江:そうなんですよ。だから今とだいぶ違うんです。それがあんまり自分の中で価値がない感じだったんです。だからもう本当に「ボーっとして何をしているのか分からない」って言われるような子だったんですが、存在感の薄い。それをワクワクトレジャーハンティングチャートで見た時に自分の内側がすごい豊かだったことに気がついたんです。気がついてそこから自分の今やっていることが昔と切り離された今やっていることじゃなくて、自分の中が全部っていう感じになったんです。
三木:一体化できた?
廣江:「あ、これでいいんだ」って思ったところから、講師もどの段階でも成長で、「これでいいんだ」、もっと伝えてもいいし、色んなことにすごい安心が始まっていった感じ。
三木:それで安心した感じで何か新しいことを考えられた?
廣江:はい、考えました。
三木:それはまだ発表できない?
廣江:えーと…
三木:いいですよ。今言わなくても。
廣江:でも来年には動けることかなと思っています。今まではコミュニケーションの道具として笑い文字をいかに書いていくかだったのが、いかに伝えていくか、いかにコミュニケーションとして渡していくのかっていうそっちを別のもう1個の大事な軸として、今まで書くほうばっかり思ってたのが、渡すこと、自分を伝える、コミュニケーションを自分とも取るし人とも取っていくっていう風に変われたのがすごい良かった。
三木:良かった。そう言っていただいて。一緒に受けた仲間との関係はどうですか?
廣江:すごく新鮮でしたね。
三木:なぜですか?
廣江:今までは私は「協会をします」っていうところで協会の理事長さん達とかお取引先との関係はあるんですが、全く普段会ったことがないタイプの人達。
宇都宮:そうなんですか?
廣江:そう。すごい新鮮でした。
三木:サラリーマンとか?
廣江:そう。大きい企業に属していて、私は何もないところで私が思うことをやっていく感じなんですが、どこかに所属してその所属の力を上手に使いながら自分のしたいことをしていくのが、自分のお金じゃないけど億単位のお金のことが話せるとかめっちゃ面白くてものすごい新鮮でしたね。あとみんな賢いなと思いました。こんな賢い人達の中で私大丈夫かしらってすごい思いました。
宇都宮:大丈夫。理事長ですから。
廣江:あと理事長って扱われないことがすごい面白かった。
三木:この仲間の中でね?まさみちゃんって。
廣江:みんな「まさみちゃん」って呼んでくれる感じがすっごい良かったです。
三木:通常は理事長みたいな感じ?
廣江:そうです。普段はまさみ先生か代表か協会理事長で呼ばれることしかないので、あとは著者みたいな感じで。
宇都宮:本の先生ですよね。
廣江:そうそう。要するに先生ですよね。私にとっては全然そうじゃないのが良かったです。
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●最新の著書『遠慮なく幸せになればいい』について
三木:これが最新の本ですよね。この本の特徴というか…
廣江:この本は『遠慮なく幸せになればいい』なんですが、幸せに関する言葉とか入ってて…
宇都宮:遠慮しちゃうんですか?幸せになることを。
廣江:遠慮するんですよ。人って面白いですよね。
宇都宮:何でなんだろう。分かんないや。誰に遠慮するんですか?己が幸せになるっていう話だけなのに何で他人が関わるのかが…
廣江:そうなってる人は幸せなんですよ。
宇都宮:そうなの?ごめんなさい。そうじゃない人がいることが想像できなくて。
廣江:講師もそうですけどターゲットも割と女性が多いんですが、女の人って例えば子供が産まれましたってなった時に、自分の意志じゃないけど動かないといけないことっていっぱい出てくるんです。例えば産まれてすぐ赤ちゃんが泣いた、眠いけれどもミルクあげなくちゃいけないとかそこから始まっていって、自分の幸せよりも例えば他の人がうまくいく、他の人が幸せになっていくことに段々ちょっとずつちょっとずつならされてしまう。そんな風にしているうちにいつの間にか「あれ?私の幸せと息子の幸せが被ってる」とか、「そういえば気がついたら私不幸じゃないけどすっごい幸せって思ってない」とか、「あれ?夢って何?」みたいな感じになったり、だから女性は結構共感します。
宇都宮:我に返ることが少ないんですか?
廣江:お母さんっていう肩書であったりとか、○○さんの奥さんとか、だから結構言われるのが、私下の名前で人を呼ぶんですが、「下の名前で呼ばれたの久しぶり」とかって言われることが多いです。
宇都宮:旦那さんとかは呼ばないんですかね?
廣江:プライベート事は知らないですが、日本だと結婚して子供がいるとお母さんみたいになるじゃないですか。お孫さんが産まれると今度おばあさんになるじゃないですか。こんな風に色んな笑い文字とそれにまつわる150字ぐらいの言葉達って感じです。どこをパッと開けてもいいです。
宇都宮:そういう形なんですね?
廣江:はい。パッと開けて「あ、こんな感じ」みたいに見てくださる方もいます。
三木:パッと開けてそこに書いてあることで自分を省みる感じなんですか?
廣江:そうですね。
宇都宮:“私は幸せになっていい”。
廣江:当たり前ですよね。でも「あ、そうなんですね!」っていう方とか結構いらっしゃいます。
宇都宮:いいですね。気づいてもらうっていうのは。
三木:気づきももたらす。
廣江:それこそ幸福学の前野先生にも書いていただいてるページもあります。
三木:前野先生と色々コラボレーションもされてるんですよね。どういうことをされてるんですか?
廣江:2019年3月17日に日比谷公園で国際幸福芸術祭をするんです。それで初めて前野先生に会った時に「出ようよ」「はい」みたいな感じで(笑)。いつの間にかスタッフになってたっていう。
三木:すごいですね。そんな軽いノリで。
廣江:そうですね。その時にも朗読士の方がいらして、前野先生が書いてくださったページを前野先生が紹介して朗読士の方が読んでくださって、私がそれをうーんって聞いてるっていう。
宇都宮:朗読士って朗読をする人?そういう人がいるんですか?
廣江:そういうアーティストの方。
三木:どのページが前野先生なんですか?
廣江:愛っていうページなんです。これです。いいでしょ?
三木:上手。こっちも?
廣江:こっちの字は私。前野先生の言葉に私がインスパイアされた笑い文字を書いて。
三木:ちょっと私が朗読士になって。
『愛。幸せの研究をしている私から究極の幸せの秘訣をお伝えしましょう。それは愛すること。自分を愛し、みんなを愛すること。自分を愛していますか?自分の良いところも悪いところも全て好きですか?自分の過去の失敗を許していますか?みんなを愛していますか?家族を、仲間を、全ての人々を、全ての生きとし生けるものを。全て愛する人は幸せです。慶應義塾大学教授前野隆司。』いいですね。
廣江:いいでしょ?短いんですけど、どのページもいいんですよね。
宇都宮:色んな人に書いてもらってる?
廣江:私が大好きな尊敬する5人の方に書いていただいてて、あとは私が文章を書いています。文字もうちの講師でコンテストをして19人の人が載っていて。
宇都宮:色んな人の共同作業?
廣江:そう。
●笑い文字のニーズについて
三木:講師の方はこの笑い文字を教えるっていうことにもう専念?
廣江:そうですね。
三木:自分で教室も開ける?
廣江:そうです。どこででも。決まった場所でやってる方もいらっしゃるし、自分のサロンとか、あとは企業でやる方もいらっしゃるし、定期的にしている方もあればたまにする方もっていう風に自由です。
三木:この文字にどういうニーズがあるんですか?
廣江:まず字や絵があんまり上手じゃないけれどもこういうのを書いてみたいってずっと思ってた方。「こういうのを書きたかったの!」っていう方がいらっしゃいますね。
三木:簡単に書けるっていうことですか?
廣江:字が苦手で絵が苦手だったら最高にうちのお客様ですね。
三木:じゃあ僕じゃないですか。
廣江:じゃあ早く来なくっちゃ。
宇都宮:鎌倉で。
廣江:鎌倉でやりましょう。
三木:鎌倉には教えてる方いらっしゃらないですか?たぶんすごいニーズがあると思いますよ。
廣江:そうですよね。合うでしょうね。
三木:高齢者の方も多いし。ワークショップを1回やってみたら?笑い文字協会in鎌倉。
宇都宮:泊まりがけで来るといいですね。
廣江:いいですよね。
三木:笑い文字を書いて体験をシェアして…
廣江:ちょっと瞑想する。
三木:夜はおいしいご飯と海、風にあたりながらワインを飲むと。
廣江:最高ですね。ちょっとしてください。
三木:温泉もありますし。
廣江:もう言うことないです。
●笑い文字関連のグッズについて
三木:今日この本以外にも笑い文字関連のグッズを色々持ってきていただいてるのでそれをご紹介していただいてもよろしいでしょうか?
廣江:はい。一番のグッズって言うと講座なんですが、講座は持って来れなかったので、この“ありがとう”です。
三木:“ありがとう”シール。
廣江:これすごいんですよ。東京中央郵便局とか皇居で売ってるの。この“祝う”と“感謝”の切手と、あと2枚“ありがとう”と“おめでとう”のハガキと、このA6サイズの“ありがとう”のクリアファイルがセットになってる。いいでしょ?
三木:いいですね。
廣江:結構海外の方のお土産とかにも使ったりします。
三木:いいな。これでちょっと感謝を。切手も“感謝”の切手です。
廣江:そうなんです。全国で切手も出してるんですが、これは大阪です。方言シリーズになっています。“なんでやねん”とか“たよりにしてまっせ”とか“めっちゃええで”とか。同じシリーズで福岡、“無理せんでよかよ”。
三木:色んなバージョンがあるんですね。
廣江:そうです。
三木:“さすがやな”、“めっちゃええで”、“たよりにしてまっせ”、“ありがとうございます”。
廣江:“なんでやねん”は大阪の郵便局の人から「絶対入れてほしい」って言われて。
宇都宮:ツッコミなので。
廣江:同じように長野も方言シリーズだったりとか…
宇都宮:日本中にありますね。
廣江:そうですね。来年も切手が出るのがいくつか決まっていて、まだ内緒なんですが、年末にかけてデザインしました。
三木:これいいですね。“よかね”、よかよか”、あと“無理せんでよかよ”とか、“嬉しかー!”、“逢いたかー”、あとは“一期一会”ですね。
廣江:そうですね。だから半分はビジネスで使えるもの、半分は福岡らしいものっていう、だいたいどこもそんな感じです。半分はご当地らしい、半分は良いシチュエーションで使えそうなものかな。
三木:いいな。これも売り切れ?
廣江:それはちょっと残ってるかも。こっちは売り切れ。
三木:これは縁起が良さそうだから、縁起物です。あとは練習帳でしたっけ?
廣江:笑い文字練習帳。これがあると笑い文字が書けるようになる。
宇都宮:漢字の書き取りみたいな感じで書いて書いて…
廣江:笑い文字って別にお手本がないんですよ。ルールがあるだけで、ルールに従ったらどんな文字も書けるようになるものなので。でも一番書けるようになるのは講座に来てもらうと一番書ける。
●笑い文字の講座と講師について
三木:講座っていうのはどこでやってるんですか?
廣江:講座はこの“笑い文字”っていう言葉で検索してくださったらうちのホームページに行きますので、そこから見ていくことができます。
三木:“笑い文字”。
廣江:こういう講座がいっぱい出てきますよね。
三木:これ?講座案内。
廣江:それですね。これ一番お勧めです。プロフェッショナルコースっていって一遍に笑い文字の先生にまでなってしまうコースがあります。これは私が教えてる珍しいやつです。“ありがとう”を教える先生になれるんです。短期間で3ヵ月ぐらいでできるんです。一番は先生になれることもそうなんですが、本当に腹を割って話せる仲間ができるんです。みんなどうしてこんなに仲良くなれるのか分からないっていうぐらい仲良くなります。
三木:どういう方が講師になられるんですか?
廣江:うちは“100年時代の大人の部活”っていうのがテーマなんですが、人って若い時は幸せなんですが、途中40代の頃とかちょっと落ちて、そこからまた50に向かって本当に幸せを戻していく感じ。女の人がうちは講師が多いんですが、さっきの『遠慮なく幸せになればいい』もそうですが、自分を見失っちゃう人がいるんです。家族のために過ごしてきたり、みんなのためにやってきて、「さてここから私は」ってなってしまう人が多いんです。そういう人が元々人に親切にすることも人の応援することも大好きだし、笑顔が大事だって分かってるし、何か自分にって思った人が先生になる人が多いです。
三木:やっぱり女性が多い?
廣江:女性多いですね。うちアラフィフは多いんですが、一番元気がいいのはアラカン(還暦)もいいんですが、アラコキ(古希)、めっちゃ元気のいい70代美魔女講師が何人かいるんです。
三木:美魔女?すごいね。自分の“ありがとう”を伝えながらちょっとお小遣いも入るという。
廣江:赤のBMWとか乗りながらやるようなカッコいい70代とかいるんですよ。
三木:カッコいいですね。赤のBMWに乗りながら笑い文字を教えてる。すごい。孫とかに教えるんですか?
廣江:孫とかに教えるところから始まる人もいます。家族にやりたいっていうところから始まる人もいます。
三木:定員8名?
廣江:そう。少人数でやるのですごい仲良しになります。
三木:その同期が仲良くなっていくんですね。
廣江:最初同期と仲良くなっていって、毎日シェアしていくっていうことをするんです。それをするので何となくバックグラウンドが見えてきたりとか、みんな何か深い話をし始めるんです。それで仲良くなっていくし、一緒に課題をこなしていく中で共に学ぶ仲間とか共に成長する仲間っていいんですよね。
三木:これが…
廣江:「次の40年どうする?」っていうのがテーマです。「50、60で終わらないでしょ?次の40年どうするの?」って。「今までお母さんしてきたけどそのままで終わらないでしょ?」みたいな。
三木:いいですね。そういう世代の生きがいを作ってらっしゃる。素晴らしいですね。
廣江:みんなキラキラしますよ。
三木:子育てもしてきたし、50年生きてきた。最近になって自分の人生はこのままで……
廣江:ふっと思うんですよね。
三木:でも人生100年時代。これから誰かのお母さんでもなければ奥さんでもない。最後に「あ~幸せだった。私は本当に自分らしくした。良いことをした。人にも恵まれたし、いっぱいありがとうを伝えた」と言える。いいですね。
廣江:いいでしょ?しかもうち講師になった人は家族の仲がぐっと良くなるんです。夫婦の仲がめちゃくちゃ良くなる。
三木:何で?
廣江:たぶん「ありがとう」をいっぱい言うようになって、どこにでも「ありがとう」が言えて笑顔いっぱいの人になるから関係性が変わるんです。家の中にいっぱい笑い文字だらけになるし。
三木:いいですね。実は僕も「ありがとう、ありがとう」を家の中で言っていたら家がハッピーになりました。
廣江:本当にそうですよね。
三木:いつも奥さんに怒られてた。「本当にありがとうって思ってないでしょ」「いやいや、思ってますから」みたいな。
廣江:“ありがとう”って奇跡って私いつも講座の中でも言ってるんですが、“ありがとう”ってあることが難しいが“ありがとう”じゃないですか。めったにない、しかも良い時にしか言わない。めったにない良いことって奇跡なんです。日本語で「ありがとう」って言ってるのは「奇跡ですね」って言ってるような感じ。ちょっとお醤油取ってもらうだけで「奇跡」って言ってるわけじゃないですか。すごいなと思って。
三木:そうなんですよ。その習慣を作ってからすごい家がハッピーな感じになって。
宇都宮:「ありがとう、ありがとう」って2回重ねますよね。
三木:まず朝目を開けたら「ありがとう」なんです。「あ、今日も起きられた。ありがとう」みたいな。2回隣に「ありがとう、ありがとう」「あー」みたいな。
廣江:「奇跡、奇跡」って言ってるんですね。これは本当に紙に書いたものなので、いつでも見たい時に見ることができるし、いつでも自分が受け取りたい瞬間に受け取ることができるからいいなと思います。
三木:ありがとうございます。
廣江:ありがとうございます。
●廣江さんの考える「日本の○○の未来」に対する想いについて
三木:最後にまさみさんにこれからの笑い文字の未来でもいいんですが、これからの廣江さんの考える「○○の未来」みたいなものをちょっと。その中を自分で決めてください。
廣江:何かの未来についてしゃべればいいんですか?どうしゃべっていったらいいんですかね?○○の未来?
三木:○○は自分で決めてください。
廣江:そうですね。私にとって未来って、今私ものを逆に見るところを訓練しているんです。つまり、何もかも全くうまくいって「あ~幸せだった」コテッて死ぬっていうところから自分の人生を、スゴロクで言うととっても良い上がりから逆に見ていくっていうことをしているんです。そうしていくと私にとって人生全体で見た時の幸せってこれなんだなとかそういうのが見えてくるんです。私はたぶん自分がしたいことはただ自分が幸せであるだけで、それこそこの感謝と喜びが巡っていって他の人も幸せになっていくっていうそれが「本当にそうなるんだよ」を見せたいっていうのをとっても思ってるんです。そのための1つの方法が笑い文字で書いて渡すことだったりとか、何かいつも機嫌よくしていることだとか、それが人に何か影響を及ぼしながら色んなことが巡ったらいいなと思っています。だから私の未来どうなりたいのかってなった時にどうなりたいって決めているとこがそこですね。
三木:もう決まってるんですね。
宇都宮:世間はどういう未来になっていくんだなとかイメージはありますか?
廣江:社会っていうことですか?
宇都宮:ご自身が存在している取り巻く世界がどういう感じだといいなみたいなイメージは?
廣江:そうですね。ちっちゃい社会っていうところとおっきいところとあると思うんですが、私を巡るちっちゃい社会で言うとみんな穏やかに仲良くしてたらいいなって思ってるんです。おっきい社会で言うと、社会全体って大きく二極に分かれてるかもしれないけれども、色んなことがだいぶ優しくなってるような気がするんです。
宇都宮:未来はもっともっと優しく?
廣江:方向性としてしばらくはそういう方向にいくのかなと思います。だから幸福についていかに自己実現していくのかっていうところから、幸せってっていう風になっていったりとか…
三木:その幸せになった先はどんな感じなんでしょうか?
廣江:たぶんそれが普通。受け入れられるようになった時点から色んなことに対して「あれもいいんじゃない?」「これもいいんじゃない?」って他に対して許していくことが始まるのかな。
宇都宮:幸せにならなきゃいけないじゃなくて、幸せが普通になっちゃうともっと優しく許容されるような感じ。
廣江:朝ご飯が滅多に食べられない時には「すっごい。今日は朝ご飯があるぞ」と思うけど、当たり前になった時には普通だし、「何食べる?」だし、でもそこに幸せを一緒に感じられるみたいな、当たり前になって初めて多様性が広がるのかなと思うので…
宇都宮:そういう未来?
廣江:そう思いますね。
三木:いいですね。僕もそう感じています。
宇都宮:僕らもそういう感じです。“ワクワクする”が僕らのキーワードなので。
三木:ワクワクする社会を作るために今我々は活動しています。
宇都宮:ワクワクされていますもんね。
廣江:そうですよね。でもそういうところにしか人は集まれない。楽しいところとうれしいところにしか。
宇都宮:そう思います。
三木:前野先生の活躍もあって、幸福学とかそういう社会であるべきだ、みたいなことが段々広まってきているから。
廣江:いいことですよね。
三木:素晴らしいと思います。今日はお忙しい中どうもありがとうございました。
廣江:とんでもない。ありがとうございました。楽しかったです。
<廣江さんが三木さんに笑い文字を書いて手渡す>
対談動画
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