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TRUE INNOVATION

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2018年6月に出版した「トゥルー・イノベーション」で記述しているトゥルー・イノベーションという概念について、本では語りきれない部分など投稿していこうと思います。
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#イノベーション

「ロボット工学や脳科学の視点から幸福の“因子”を探し続ける幸福学の第一人者」 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 前野隆司教授(2015/9/4対談)

本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●新たな全体統合型学問enmono 第111回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日は慶應義塾大学のEDGEクリエイティブラウンジにお邪魔して、慶應義塾大学のシステムデザインマネージメント(SDM)研究科の前野先生にご出演いただきまして、色々お話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。 前野 はい、よろしくお願いします。 enmono

VR空間の没入感が高い集中力を生み出し創発を起こす 「zenschoolVR」

@pressよりプレスリリースを出しました。■zenschoolVR(ゼンスクールVR)https://www.zenschool.jp/vr ■VRの没入感により、通常のワークショップよりも高い効果が期待できるVRイノベーション講座VRが意識変容をもたらすとされる早稲田大学・モントリオール大学らの学術的研究※を参考に、仮想現実でのzenschoolは、現実のzenschoolの代替手段ではなく新たな価値提供ができるサービスとして生まれました。ニューノーマルの中で必要とされ

縄文 x イノベーション

zenschool縄文~​​縄文 x イノベーション~ 日本最大級の縄文遺跡で縄文人の智慧をお借りし、「調和のビジネス」を生み出す。 ただいま​1期募集中です。(残席3名) なぜ今、縄文なのか? ​ 今、「縄文」時代に注目があつまっています。縄文時代は約1万5千年前から3000年前までの時代です。その時代、人々は厳しい自然環境の中で互いに助け合っていかなければ生き残れない時代でした。人々はお互いに調和し助け合っていた時代です。 ​  これまでのビジネスは競争し、シェアを

イノベーションにおけるロジカルシンキングの罠(2016-08-16投稿)

※過去のブログ投稿を転載しております。情報はその当時のものになりますこと、ご了承ください。 ◯◯イノベーション推進本部  現在行っている仕事上、中小企業だけではなく、多くの大企業の方とお逢いします。名刺交換をさせていただく中で、2015年頃から、名刺交換した大手企業の中で「◯◯イノベーション推進本部」など、「イノベーション」という言葉が多く見かけられるようになってきました。  2016年に入り、「イノベーション」なる言葉を冠にした部署が日本の大企業の中でここまで多くできて

『トゥルー・イノベーション』刊行記念トークイベント(2018/6/8)

●全体の流れについて 三木:皆さん、今日はわざわざお越しいただきましてありがとうございます。まず冒頭私のほうからお話をさせていただいて、その後、前野先生から幸福学というものは、どういうことなのかお話しいただいて、アイサクの今井さんに、ポリゴン阿修羅を生み出した経緯というのをお話していただきたいと思います。 ●株式会社enmonoの三木康司さんのトーク ~enmonoという社名の由来~ 三木:簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私enmonoという会社をやってお

「IoTとイノベーションの罠 」 〜なぜ企業はIoT市場でレッドオーシャン祭りに突っ込むのか?〜(前編)(2016-09-17投稿)

※過去のブログ投稿を転載しております。情報はその当時のものになりますこと、ご了承ください。 『禅に学ぶイノベーションのあり方「脚下照顧」(きゃっかしょうこ) 〜イノベーションは外部ではなく、自分の足元にあり!〜』に対して反響が大きかったので、その続編記事を書こうと思います。 さて、最近はイノベーションとIoTという言葉が跋扈(ばっこ)しています。そのIoT市場を観察することで、企業が安易に求めるイノベーションの罠と、その結果陥るレッドオーシャンの危機について自分なりの考察

禅に学ぶイノベーションのあり方 「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)  〜イノベーションは外部ではなく、自分の足元にあり!〜(2016-08-23投稿)

※過去のブログ投稿を転載しております。情報はその当時のものになりますこと、ご了承ください。 イノベーション担当者の心のあり方に関する提案 日本のように成熟した市場で既存のビジネスに限界を感じている大企業は、「イノベーション」というキーワードのもと、新たな価値をうみ出そうとしています。 様々な、「イノベーションの起こし方」なるツールが開発され 公開されているように感じされますが、そのツールを使うだけで本当にイノベーションが起こせるのでしょうか? 私は、ツールではなく、イノ

【2019/5/24開催セミナーレポート】「オックスフォードに学ぶ 哲学xイノベーション」 〜西田哲学に見る、人類叡智とのつながりの可能性〜 前編

①株式会社enmono 三木康司による講演 三木:当社は株式会社enmonoという会社でございます。 やってる事業は色々あるんですが、主に新しい事業を考えるzenschoolという学校をやっております。 アイデアを考えるだけだと実際に事業をできないので、資金を調達するためにクラウドファンディングサービスであるzenmonoというプラットフォームを提供しております。 その後で集めてきたお金でモノを作るということでzenfactoryというモノづくりのネットワーク(ハード

【2019/5/24開催セミナーレポート】「オックスフォードに学ぶ 哲学xイノベーション」 〜西田哲学に見る、人類叡智とのつながりの可能性〜 後編

②村田さんボイドさんご夫妻の講演村田さんより:西田哲学とトゥルーイノベーション 後半の村田ボイド夫妻のお話に移りたいと思います。村田さんよろしくお願いします。 村田:よろしくお願いします。今日は“オックスフォードに学ぶ哲学とイノベーションのつながり”ということでお話しさせていただきます。基本的には西田哲学をどのようにイノベーションとか日々のビジネスライフに使えるかという西田の応用の仕方ということで考えております。ちなみに西田哲学というのは宗教哲学とか形而上学の分野ですので、

「自己の深化×真の対話によりイノベーションや社会関係資本を醸成する空間づくりをする」Think Space 代表 岩濱サラさん

●ご挨拶と出演者紹介 三木:第169回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日はこのステキな空間、Think Spaceを運営されている、岩濱サラさんにご登場いただきます。本日はどうもありがとうございます。 岩濱:ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。 ●enmonoとの出会いについて三木:岩濱さんと我々との出会いは、昨年の4月ぐらいにどういうきっかけでお会いしたんでしたっけ? 岩濱:私がたまたま仕事をしに行ってるYahoo!のロッジで

日本の大企業も 取組みはじめた新産業 「トランステック」 ∞ 「マインドフルビジネス」 ~ SXSWに出展した東芝のプロダクトデザイナーを交えたトークイベント~

講演部分の書き起しをしました。 【当日来られない方向けに、オンライン参加チケットを追加しました。】 申し込みページ本イベントはこんな方におすすめです:◯300兆円規模と言われるトランステック市場についての情報を知りたい方 ◯鎌倉で育まれつつあるマインドフルビジネスについての情報を知りたい方 ◯人の意識の変容の最先端のビジネスの情報を知りたい方 ◯今までにない革新的新ビジネスについて広く情報を集めている方 ◯大企業での革新的な取組をしようとしていて、どのように社内へ展開しようか

「企業のオープンイノベーション なぜ空回り?」という日経の記事を読んで……

こんな記事があっていろいろ界隈でざわついてるのではないか。 これが、その報告書のようだ。 価値共創タスクフォース報告書 概要「ワタシから始めるオープンイノベーション」 そして 昨年我々が出した本より少し引用してみよう。 拙著「トゥルー・イノベーション」P.68より ◦オープン・イノベーション 「ロジカル・シンキング」とは既存の技術やマーケットをベースに論理的に発想していく方法である。そのロジカル・シンキングよりもイノベーションを生む可能性が高まるとして注目されている

「IoTとイノベーションの罠 」 〜なぜ企業はIoT市場でレッドオーシャン祭りに突っ込むのか?〜(後編)(2016-09-21投稿)

※過去のブログ投稿を転載しております。情報はその当時のものになりますこと、ご了承ください。 前編より さて、「IoTのイノベーションの罠(前篇)」から続いて、論を進めたいとおもいます。さて、どうして企業は「Me-tooイノベーション」に陥ってしまうのでしょうか?その大きな原因は、企業の意思決定プロセスと予算にあります。 意思決定プロセスと予算確保のため 組織で運営している企業の中では、イノベーションを起こすためには予算確保がマストです。サラリーマンであれば、何をするのも