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マイクロモノづくり

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マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを…
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#イノベーション

マイクロモノづくり概論/28,805文字

マイクロモノづくり概論(1): 自社商品で失敗したことある人にやってほしい「宝探し」 私たちが「マイクロモノづくり」と名付けた新しい製造業の概念を提唱し始めた2010年頃、それは「下請け主体の中小規模企業(町工場など)が自社オリジナルの商品を生み出すこと」だと考えていた。しかし、「何のために、自社オリジナルの商品を作ることが必要なのか」といえば、それはビジネスのためではないのか。今や、従来と同じ考え方や手段ではビジネスを継続できないため、何とかしようと考えた結果、「自社商品

「モビリティを通じて次世代に夢を提供するため、空飛ぶクルマの開発に情熱を傾ける」株式会社SkyDrive 福澤知浩さん

●ご挨拶と出演者紹介  三木:マイクロモノづくりストリーミング第172回、本日はシンガポールのSkyDriveのオフィスからお送りしております。というのは冗談で、早稲田にあります非常に眺めの良い株式会社SkyDriveのオフィスから福澤さんと共にお送りしております。 福澤:よろしくお願いします。 ●enmonoとの出会いとクラウドファンディングについて三木:福澤さんと我々の出会いはどういう出会いでしたっけ? 宇都宮:クラウドファンディングの時?2014年末? 福澤:

「日本生まれの空飛ぶ車”SkyDrive”をつくるプロジェクト」 Cartivator代表 中村さん

本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 明けましておめでとうございます。第96回マイクロモノづくりストリーミングは、御茶ノ水の「TAMコワーキングスペース」からお送りします。ゲストはCartivator代表の中村さんです。 Cartivatorは空飛ぶ車「SkyDrive」を開発する、若手エンジニア団体です。本日はSkyDriveプロジェクトについてお話を伺いますが、現在、クラウドファンディングでプ

第62回MMS(2013/8/5対談)「デザインマネジメントから日本のモノづくりを語る」MTDOinc. 田子學さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS概要  今回のゲスト、MTDOの田子さまは、株式会社東芝デザインセンターにて多くの家電、情­報機器デザイン開発にたずさわる。 同社退社後、株式会社リアル・フリート(現amadana株式会社)のデザインマ­ネジメント責任者として従事。 その後新たな領域の開拓を試みるべく、2008年株式会­社エムテドを立ち上げられました。  現在では、幅広い産業分野でコンセプトメイキングからプロ

縄文 x イノベーション

zenschool縄文~​​縄文 x イノベーション~ 日本最大級の縄文遺跡で縄文人の智慧をお借りし、「調和のビジネス」を生み出す。 ただいま​1期募集中です。(残席3名) なぜ今、縄文なのか? ​ 今、「縄文」時代に注目があつまっています。縄文時代は約1万5千年前から3000年前までの時代です。その時代、人々は厳しい自然環境の中で互いに助け合っていかなければ生き残れない時代でした。人々はお互いに調和し助け合っていた時代です。 ​  これまでのビジネスは競争し、シェアを

「弱みを活かす視点で売上と人の課題を解決するコトづくり商社」SOBイノベーションパートナーズ株式会社 代表取締役 高畠弘二さん

●ご挨拶と出演者紹介 三木:マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日はSOBイノベーションパートナーズ株式会社の高畠さんに色々と多摩地区でのご活躍のお話を伺っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 高畠:お願いします。 ●これまでのご経歴について三木:簡単にご経歴と今やってらっしゃるお仕事の内容をお伝えいただきたいと思います。元々はどんな仕事をされていたんですか? 高畠:今年ちょうど40歳になるんですけど、元々学校を卒業してから営業畑でオフ

「モビリティを通じて次世代の人達に夢(=能力の拡張)を提供する」Cartivator代表 中村翼さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●ご挨拶と出演者紹介 三木:第152回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日も司会は株式会社enmonoの三木でございます。本日はCartivatorの中村さんにお越しいただきまして、空飛ぶクルマの開発について色々お伺いしていきたいと思います。よろしくお願いします。 中村:よろしくお願いします。 ●中村さんの自己紹介と会社紹介三木:中村さんには約2年前こちらの番組に

「企業のオープンイノベーション なぜ空回り?」という日経の記事を読んで……

こんな記事があっていろいろ界隈でざわついてるのではないか。 これが、その報告書のようだ。 価値共創タスクフォース報告書 概要「ワタシから始めるオープンイノベーション」 そして 昨年我々が出した本より少し引用してみよう。 拙著「トゥルー・イノベーション」P.68より ◦オープン・イノベーション 「ロジカル・シンキング」とは既存の技術やマーケットをベースに論理的に発想していく方法である。そのロジカル・シンキングよりもイノベーションを生む可能性が高まるとして注目されている

マイクロモノづくりとは?

マイクロモノづくりとは? 少量のニーズにあわせて、高付加価値、高利潤のモノづくりを行い、だれかに売ってもらうのではなく、自ら販路をつくり、販売を行う考え方です。 マイクロモノづくりの概念は、これまでの大量生産、大量消費とは対極する概念です。(※対立はしない) 少量のニーズにあわせて、高付加価値、高利潤のモノづくりを行い、だれかに売ってもらうのではなく、自ら販路をつくり、販売を行う考え方です。 これまで、製品開発をしたことがない、中小製造業の方でも、一定の手法で製品開発の手

『トゥルー・イノベーション』刊行記念トークイベント(2018/6/8)

●全体の流れについて 三木:皆さん、今日はわざわざお越しいただきましてありがとうございます。まず冒頭私のほうからお話をさせていただいて、その後、前野先生から幸福学というものは、どういうことなのかお話しいただいて、アイサクの今井さんに、ポリゴン阿修羅を生み出した経緯というのをお話していただきたいと思います。 ●株式会社enmonoの三木康司さんのトーク ~enmonoという社名の由来~ 三木:簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私enmonoという会社をやってお