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マイクロモノづくり

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マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを…
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#金型

マイクロモノづくり概論/28,805文字

マイクロモノづくり概論(1): 自社商品で失敗したことある人にやってほしい「宝探し」 私たちが「マイクロモノづくり」と名付けた新しい製造業の概念を提唱し始めた2010年頃、それは「下請け主体の中小規模企業(町工場など)が自社オリジナルの商品を生み出すこと」だと考えていた。しかし、「何のために、自社オリジナルの商品を作ることが必要なのか」といえば、それはビジネスのためではないのか。今や、従来と同じ考え方や手段ではビジネスを継続できないため、何とかしようと考えた結果、「自社商品

第138回MMS(2016/09/19対談)「オリジナル文房具ブランド『Factionery』をプロデュースする金型設計者」後編 株式会社モールドテック代表取締役 落合 孝明さん

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ▶前編から続く●Factioneryのご紹介 三木:後半は今落合さんが取り組まれているFactioneryという町工場が自ら生み出した自社商品開発の話をちょっと伺っていきたいと思います。Factioneryの語源というのはどんな感じなんですか?どういうところから? 落合:FactioneryはFactoryとStationeryの組み合わせの造語ですね。 三木:じゃあ落合さんがめちゃ

第138回MMS(2016/09/19対談)「オリジナル文房具ブランド『Factionery』をプロデュースする金型設計者」前編 株式会社モールドテック代表取締役 落合 孝明さん

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●MMS本編 三木:第138回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。本日は神奈川県藤沢市の株式会社モールドテックさんのほうにお邪魔しております。落合さんに金型設計とは何か、町工場が自ら生み出したFactioneryという自社商品のブランドなどについて色々とお話を伺っていきたいと思います。落合さんよろしくお願いします。 落合:よろしくお願いします。 三木:落合さんなんで

第121回MMS(2016/01/24対談) 「富山の金型工場から、メタルアートのミュージアムを!」 株式会社フジタ 代表取締役 梶川貴子さん

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●アルミ削り出しで、「欄間」作っちゃいました enmono 第121回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。本日は2016年1月24日、富山県高岡市から吹雪の中、株式会社フジタさんへお邪魔して、梶川社長と一緒にお送りいたします。よろしくお願いします。 梶川 よろしくお願いします enmono 今日はあいにくの猛吹雪ということで、大寒波が来る中で

「東大阪にこども金型職人を生み出す発信基地を作りたいねん!」 中辻金型工業株式会社 総括部長 戸屋加代さん

本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●zenmonoでスタートしたプロジェクト enmono 4月17日、第102回放送マイクロモノづくりストリーミング、本日のゲストは中辻金型工業の戸屋さんです。インターモールド出展中でお忙しいところ来ていただきまして、ありがとうございます。 戸屋 ありがとうございます。よろしくお願いします。 enmono 我々が運営しているzenmonoというクラウド

「メイカーズを支援するアルミ金型と小ロット成形町工場」(株)ミヨシ 杉山さん、機楽(株) 石渡さん

本記事は2014年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 本日は株式会社ミヨシからお送りします。ミヨシの代表取締役 杉山さんです。そして今回は、ゲストがもう一人いらっしゃいます。機楽の代表取締役 石渡さんです。 杉山 よろしくお願いします。弊社はもともとプラスチック製品を一品製作していましたが、自動車部品などの試作品製作に携わるようになると「試作品だけれども数量がほしい」というような要望があり、少量生産をするようにな

第70回MMS(2013/12/09対談)「金型屋さんが生み出した自社製品ブランド」株式会社MGNET 代表取締役 武田 修美さま

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 自己紹介をお願いします。 武田 株式会社MGNETの代表をやらせていただいています、武田と申します。2011年に、親会社である武田金型製作所の商品開発と販売をしていた部門が、株式会社MGNETになりました。自社商品の他にも、さまざまな業種の企業さんと一緒に製品をつくっています。また、製造業の方から「なんとなく商品をつくってみたけれど、これをどうしたらいいのか?

「自社の金型工場に美術館を建てて1周年。想像の斜め上行くことが起き過ぎてます」 (株)フジタ 代表取締役 梶川貴子さん(2018/4/9対談)

●ご挨拶と出演者紹介 三木:本日もマイクロモノづくりストリーミング始まりました。本日は株式会社フジタの素晴らしいFactory Art Museum Toyamaのほうにお伺いして、梶川社長に色々とこれを生み出した経緯を伺っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 梶川:お願いします。 前回の対談 ●Factory Art Museum Toyamaの1周年記念イベント三木:素晴らしいミュージアムで完成してすでに1年ということで… 梶川:昨日(2018年4