国宝・国重要文化財の「瑞巌寺」
慈覚大師円仁によって開創された奥州随一の禅寺「瑞巌寺」。正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」とし、現在は臨済宗妙心寺派に属している。現存する建物は、仙台62万石の祖、伊達政宗が4年の歳月をかけて建立した歴史的建造物で、豪壮かつ華麗な伊達文化を今に伝えている
■総門
参道の入口に位置する切妻造、 本瓦葺の薬位門で、両袖に太鼓塀が附属します。正面に掲げる扁額は瑞巌寺105世天嶺性空禅師の筆によるもので、「桑海禅林」と書かれています。
■参道の杉並木
■法身窟
受付所の左手にある岩窟で、鎌倉時代半ばに宋より帰国した法身性西禅師と、諸国行脚中の鎌倉幕府執権・北条時頼公が出会ったところと伝わっています。
■中門
本堂の正面に位置する、切妻造、杮葺の四脚門です。本堂、庫裡、御成玄関、御成門などに見るように、瑞巌寺の建築物は本瓦葺が主流ですが、中門は唯一杮葺となっています。
■本堂
本堂は正面38m、奥行24.2m、棟高17.3m、入母屋造の本瓦葺で、室中
(孔雀の間)・仏間・文王の間・上段の間・上々段の間・鷹の間・松の間・菊の間・墨絵の間・羅漢の間の10室から成る大規模な建物です。各室は部屋の使用目的にふさわしいテーマに沿って描かれた絵画や彫刻で装飾されていて、天井も造りが異なります。
■庫裡
「庫裏」とも表記され、禅宗寺院で主として台所の役割を担う建物です。
正面13.8m、奥行23.6m、切妻造の本瓦葺で、大屋根の上には入母屋造の煙出しをのせています。
■臥龍梅
政宗公が朝鮮出兵の際に持ち帰り、慶長14年(1609)3月26日、瑞巌寺の上棟祝いにお手植えしたと伝わる紅白の梅です。本堂に向かって右側に紅梅、左側に白梅が植えられています。地上を這いうねるように枝を伸ばす樹の姿が「臥せた龍」に似ていることが「臥龍梅」という名前の由来です。
■御成門
御成玄関のほぼ正面に位置する、天皇、皇族、藩主専用の門です。入母屋造、本瓦葺の薬位門で、扉の上部には七宝輪違いの装飾が施されています。
■洞窟遺跡群
参道の右側にある洞窟の壁面には供養塔や五輪塔、戒名等が無数に刻まれており、供養場として使用されていたことが窺えます。松島は古来より「奥州の高野」と呼ばれていて、亡き人の供養が営まれた場所であもありました。
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