2022年4月の記事一覧
奇跡の輝石は軌跡を辿る【sideリピス】
■お借りしました：ベリルさん、プラチナさん
大きな手。やさしくわたしの手を握り返したその手は、わたしの両手すらもすっぽりと包めてしまう程だ。わたしのような若輩の存在に、敬うべき対象の老齢の男性が会釈するのを、うつくしいと思った。
うつくしくて、なんて気高いひとなのだろうと。
どうしてわたしの名前を知っているの？わたしは名乗ってもいないのに。わたしはあなたに初めて出会ったのに。
好奇心は夢を刻む【sideゼブライカ・リピス】
■お借りしました：ベリルさん
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纏う衣類は異なれど、最後に見た時と容姿はさほどの変わりがなかった。共にいるポケモンは変わっていたが、それでも見知った人物の、その人が変わっていないことに酷く安堵した。
懐かしいものだ。貴方はあの時から、ずっとやさしい色を称えたまま。
花と謎解きと出会いと【sideリピス】
■お借りしました：ロニーくん、クルークくん、メイジーちゃん、ララくん、ジュナミちゃん
ステージ、観客。美しく丁寧な言葉選びに紳士な振る舞い。ポケモン同様に無駄の無い洗練された動き。
明かされず焦らされた答えに、自然と笑みが零れてしまった。
加工された花、つまりは装具を身に付けさせてもらったムムを見下ろして、似合っているの意味を向けて微笑んだ。あなたはいつだってお洒落には無頓着だけれ
ともだちさがし【sideリピス】
■お借りしました：ダイゴロウ（ゆめきち）さん、ロニーくん
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「それじゃあユメキチ、何かあったら呼ぶからすぐ駆けつけるのよ」
「へいへい、わかってますって」
連絡機器を一つ、ユメキチへと確かに手渡す。どうせ花見もイースターも興味のない彼が欠伸をしながら受け取ったそれを懐へと
一目惚れ【sideリピス】
■お借りしました：ダイゴロウ（ゆめきち）さん
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調査も終わり、ジムバッジも手に入れたことだしとリピスはノアトゥンシティを離れることに決めた。そうとなれば善は急げ、次はどこへいこうかと地図を確認しながらノアトゥンシティを出たところだった。
「何だ？こいつ」
「さあ……」
うたとみなと【sideリピス】
■お借りしました：カンザシさん、スイカさん、ダイゴロウさん
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雨が晴れる。スタジアムの照明が雲から覗き、雨上がりと共に光を明らかにする。
戦闘不能状態となった三匹の姿に、立ったままのゼブライカ達の姿。次いで告げられたジムリーダーからの言葉に、向けられた眼差しと微笑みに思わ