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全農のお米担当推しの、この夏に食べたい炒飯レシピ10選

こんにちは。全農米穀部のAです。
今回も「炒飯」ネタです。前回、同じ米穀部で働く同僚のHさんのおいしい炒飯を作るためのこだわり(こだわりはこちら)を紹介しましたが、あれ以来、知れば知るほど炒飯のことが気になってしまい、炒飯ブーム到来中です。

私は中華鍋を育てるほどではないけど..家にあるものとフライパンでおいしい炒飯を食べたい!ということで、この夏におすすめの炒飯レシピ10選を公開します。

炒飯は卵を入れるタイミングによってかなり触感や食べ応えが変わるので、タイミングの違いでグループ分けしてご紹介します!

Ⅰ.ごはん+卵+調味料全部混ぜ(レシピNo.①・②・③)
・卵で米粒がコーティングされるので、パラパラ(サラサラ)に仕上がります。
・卵の存在感(食感、色)は、あまり出ないため、卵以外の具材を目立たせたい時によさそう。

Ⅱ.卵を割り入れ半熟のうちにごはん、調味料を順に入れる(レシピNo.④・⑤・⑥・⑦・⑧)
・卵の味わいやふわっと感がしっかりでます。
・卵のきれいな黄色もしっかりでるため、黄色が欲しいレシピによさそう。

(番外編)卵あとトッピング(レシピNo.⑨、⑩)
・べちゃっとしがちな食材を使うときは、卵あとトッピングがよさそう。

以降ご紹介するレシピの分量はいずれも2人分です。


Ⅰ.ごはん+卵+調味料全部混ぜ(レシピNo.①・②・③)

①  魔性の焦がし醤油の豚ガーリック炒飯

マヨににんにく、焦がし醤油で、香りも旨味も強めのガッツリ系。フライパンに直接醤油を垂らし、ほんのり焦がすことで香ばしさが増し、ワンランク上の美味しさになります。お好みで紅ショウガを添え、粗挽き黒こしょうをふるっても。 

<食材>
豚バラ肉(焼肉用)…120g
長ねぎ…1/4本(25g)
ニラ…6本(30g)
卵…2個温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
(A) マヨネーズ…大さじ1
(A) 鶏がらスープの素…大さじ1/2
(A) にんにくチューブ…大さじ1/2
(A) 砂糖…小さじ1/4
醤油…大さじ1/2
ごま油…大さじ1

〈作り方〉
1. 長ねぎは小口切り、ニラは4㎝長さ、豚肉は短冊切りにする。ご飯はボウルに入れて卵を割り入れ、(A)を加えて混ぜる。
2. フライパンにごま油(大さじ1/2)を中火で熱し、豚肉をこんがりと焼く。
3. ご飯を加えて炒め、パラパラになったら長ねぎとニラを加えて炒め合わせる。
4. ご飯を寄せてフライパンの中央を開け、そこへ醤油を垂らす。炒め合わせ、ごま油(大さじ1/2)をまわしかける。

②  納豆好き限定 卵黄のせ納豆とたくあんの炒飯

たくあんと韓国のりで食感も楽しい一品です。納豆を加えたら、菜箸でくるくる混ぜながらじっくり炒めると、納豆のにおいと粘りが弱くなり、ご飯もパラパラになります。お好みでラー油をまわしかけても。

<食材>
納豆(小粒)…2パック
長ねぎ…1/4本(25g)
小ねぎ…1本
たくあん…30g
卵…2個
韓国のり…1パック(8切8枚入り)
温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
(A) 醤油…小さじ1
(A) 塩…小さじ1/4
(A) うま味調味料…8ふり
ごま油…大さじ1

〈作り方〉
1. 納豆は添付のたれを入れて混ぜる。長ねぎと小ねぎは小口切り、たくあんは刻む。卵(1個)は卵白と卵黄に分ける。
2. ご飯はボウルに入れて卵(1個)を割り入れ、1の卵白と(A)を加えて混ぜ合わせる。
3. フライパンにごま油(大さじ1/2)を中火で熱し、2を入れてパラパラになるまで炒める。
4. 納豆と長ねぎを加え、時々菜箸でくるくると混ぜ、納豆のべたつきがなくなるまで炒める。
5. たくあん、ごま油(大さじ1/2)を加えて混ぜ、皿に盛る。小ねぎ、韓国のりの半量は揉んで散らし、残りの海苔は添える、中央に卵黄をのせる。

③  庶民派代表おかかチーズとちくわの炒飯

食べ応え満点の一品です。油は少なめで、紅ショウガもりもりでさっぱり系炒飯です。

<食材>
ちくわ…2本
プロセスチーズ…4個(約55g)
小ねぎ…3本
卵…1個
紅ショウガ…好きなだけ
温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
醤油…小さじ4
削り節…2~3g
ごま油…大さじ1
いりごま(白)…適量

〈作り方〉
1. ちくわは斜め切り、チーズはさいの目切り、小ねぎは小口切りにする。ご飯はボウルに入れ、卵を割り入れて混ぜる。削り節は醤油(小さじ1)に浸しておく。
2. フライパンにごま油を中火で熱し、ご飯とちくわを入れ、ご飯がパラパラになるまで炒める。ご飯を寄せてフライパンの中央を開け、そこへ醤油(小さじ3)を垂らして炒め合わせる。
3. チーズ、削り節の半量、小ねぎを加え、さっと混ぜて皿に盛る。残りの削り節といりごまを散らす。

Ⅱ.卵を割り入れ半熟のうちにごはん、調味料を順に入れる

④  夜型族のラー油ぶっかけ油淋鶏炒飯

背徳感、半端ないです。市販の唐揚げを使い、具入りラー油をたっぷりまぶして、ドカっと盛り付けます。冷房ガンガンの部屋でビールもぐいぐいいっちゃいます。

<食材>
鶏の唐揚げ…6個(約150g)
長ねぎ…1/4本(25g)
レタス…1枚
卵…2個
温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
具入りラー油…大さじ2
(A) マヨネーズ…大さじ1
(A) 醤油…小さじ1
(A) 鶏がらスープの素…小さじ1
(A) 塩、砂糖…各小さじ1/4
ごま油…大さじ1

〈作り方〉
1. 唐揚げ3個は半分に切り、具入りラー油と和える。
2. 残りの唐揚げ3個はさいの目切りにする。長ねぎはみじん切りにし、レタスはひと口大にちぎる。ご飯はボウルに入れ、(A)を加えて混ぜる。
3. フライパンにごま油を中火で熱し、卵を割り入れて手早く混ぜる。半熟のうちにご飯、2の唐揚げ、長ねぎを加え、卵におしあてるようにしてパラパラになるまで炒める。
4. レタスを加えてさっと炒め合わせる。皿に盛り、1をトッピングする。

⑤  シンプルの極み ぷりぷりエビ炒飯

エビがぷりぷり、うま味しっかりでやみつき味です。えびに馴染ませる下味調味料と、過剰に焼きすぎないことの2点がぷりぷり食感のポイントです。

<食材>
むきえび…10尾(100g)
長ねぎ…1/2本(50g)
卵…2個
温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
(A) 酒…小さじ1
(A) 片栗粉…小さじ1
(A) マヨネーズ…小さじ1
(A) ごま油…小さじ1
(A) 塩、こしょう…各少々
ごま油…大さじ1
(B) マヨネーズ…大さじ1
(B) 醤油…小さじ1
(B) うま味調味料…8ふり
粗挽き黒こしょう…適量

〈作り方〉
1. えびは(A)を揉みこんで5分ほどおく。長ねぎはみじん切りにする。ご飯は(B)と混ぜ合わせ、味をみて薄ければ、塩、こしょう(分量外)を加えて調える。
2. フライパンにえびを丸めて並べ、中火で点火する。片面1分ずつを目安に、赤く色づくまで両面を焼いたら取り出す。
3. 2のフライパンにごま油を中火で熱し、卵を割り入れて手早く混ぜる。半熟のうちにご飯と長ねぎを加え、卵におしあてるようにして炒め合わせる。
4. パラパラになったら2を戻し入れて混ぜ、粗挽き黒こしょうをふる。

⑥  幸運紅色本格町中華炒飯

王道で鉄板の味。調味料の組み合わせとラードがお店の味に一歩近づけた気がします。普段あまり使わないけれど乾燥きくらげが色合い的にも、味的にもいい役割しています。

<食材>
チャーシュー(市販)…60g
なると…2cm
乾燥きくらげ…2g
長ねぎ…1/4本(25g)
卵…2個
温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
(A) オイスターソース…小さじ2
(A) うま味調味料…8ふり
(A) 塩、こしょう…適量
ラード(又はサラダ油)…大さじ1
醤油…小さじ2
ごま油…小さじ2

〈作り方〉
下準備:乾燥きくらげは水で戻す。
1. チャーシューとなるとはさいの目切り、きくらげと長ねぎは刻む。
2. フライパンにラードを熱し、卵を割り入れて手早く混ぜる。半熟のうちにご飯、1、(A)を加え、卵におしあてるようにしてパラパラになるまで炒める。
3. ご飯を寄せてフライパンの中央を開け、そこへ醤油を垂らす。炒め合わせ、ごま油をまわしかける。
※お好みでラー油をまわしかけ、紅ショウガを添える(分量外)。

⑦  コーンバターたっぷりビーフペッパー炒飯

とうもろこしをふんだんに入れた夏らしい一品。牛肉もりもりとガーリックバターが旨さの決め手です。コクの隠し味に砂糖を入れるのがポイント。

<食材>
とうもろこし…1/2本(正味70g)※缶詰コーンでもOK
牛薄切り肉…150g
小ねぎ…1本
卵…1個
温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
(A) 醤油…小さじ1
(A) にんにくチューブ…小さじ1
(A) 砂糖…小さじ1/4
(A) 塩…小さじ1/4
焼肉のたれ…大さじ3
バター…20g
粗挽き黒こしょう…適量

〈作り方〉
下準備:とうもろこし1本は薄皮を残して皮をむき、水で湿らせてラップで包む。電子レンジ(600w)で4分30秒加熱する。※この内1/2本を炒飯に使用します。
1. 小ねぎは小口切りにする。とうもろこしは3cm幅の輪切りにし、芯から実を削ぎ落す。牛肉は食べやすい長さに切る。
2. フライパンを中火で熱してバター(10g)を入れ、溶けたら卵を割り入れて手早く混ぜる。半熟のうちにご飯、とうもろこし、(A)を加え、卵におしあてるようにして炒め合わせ、パラパラになったら取り出して皿に盛り付ける。
3. 2のフライパンに牛肉と焼肉のたれを入れ、中火で炒める。
4. 3を2にのせ、小ねぎを散らし、バター(10g)をのせて粗挽き黒こしょうをたっぷりとふる。

⑧  優しさ溢れるウマ塩カニあんかけ炒飯

塩あんかけ蟹風味の炒飯。ダマになりやすいあんかけも事前にスープと片栗粉を合わせておくことで、簡単にムラのないなめらかなあんが作れます。冷房で冷えた体に沁みる優しい味わいです。

<食材>
かに風味かまぼこ…5本
チンゲン菜…1/2株(50g)
長ねぎ…1/4本(25g)
卵…1個
温かいご飯…250g
 
<調味料>

(A) 水…300ml
(A) 片栗粉…大さじ1
(A) 鶏がらスープの素…小さじ1
(A) ごま油…小さじ2
(A) しょうがチューブ…小さじ1/2
ごま油…大さじ1
(B) 醤油…小さじ1
(B) 塩、こしょう…各適量

〈作り方〉
1. かに風味かまぼこは長さを半分にする。チンゲン菜は刻み、長ねぎは小口切りにする。(A)はボウルに入れて混ぜる。
2. フライパンにごま油を中火で熱し、チンゲン菜をさっと炒めて片側に寄せる。あいた所に卵を割り入れ、手早く混ぜたら半熟のうちにご飯と(B)を加え、卵におしあてるようにして炒め合わせる。取り出して皿に盛る。
3. (A)を再度よく混ぜ合わせ、2のフライパンに入れる。かに風味かまぼこと長ねぎを加え、中火で時々混ぜながらとろみが出るまで2分ほど煮る。こしょうをふる。
4. 2に3をゆっくり注ぎ入れる。

(番外編)卵あとトッピング

⑨  真夏のポックンパ(볶음밥)

焼肉用の牛肉とキムチ、コチュジャンでパンチのきいた炒飯です。調味料と具材を炒めるときにしっかり水分を飛ばすことで、べちゃっとしづらくなります。BBQの〆にもおすすめ。

<食材>
牛肉(焼肉用)…120g
ほうれん草(下ゆで済)…(50g)
にんじん…1/5本(30g)
白菜キムチ…100g
もやし…1/4袋(50g)
温かいご飯…1合(320g)

<調味料>
(A) 焼肉のたれ…大さじ1と1/2
(A) コチュジャン…大さじ1/2
(A) 醤油…小さじ1/2
(A) 鶏がらスープの素…小さじ1/2
ごま油…大さじ1
すりごま(白)…大さじ1/2

〈作り方〉
1. ほうれん草は4cm長さ、にんじんは細切り、キムチは刻み、牛肉は食べやすい大きさに切る。
2. フライパンにごま油(大さじ1/2)を中火で熱し、牛肉、にんじん、キムチを炒める。牛肉に火が通ったらもやしと(A)を加え、水分を飛ばしながら炒める。
3. ご飯とほうれん草を加えて炒め合わせる。ごま油(大さじ1/2)をまわしかけ、すりごまを散らして混ぜる。
※お好みで温玉をトッピングし、コチュジャンや豆板醤を添える(分量外)。

⑩  レトロ喫茶風スパイシーカレー炒飯 目玉焼きトッピング

レトロ喫茶を思わせる洋食風の炒飯。ピリリとスパイシーなご飯に、とろりと半熟の目玉焼きがからんで絶品です。卵はザルに割り入れ、白身の余分な水分をきってから目玉焼きにすると、白身があまり広がらずに形よく焼け、味も濃厚になります。

<食材>
豚ひき肉…120g
玉ねぎ…1/4個(50g)
ピーマン…2個(正味60g)
卵…2個
温かいご飯…1合(320g)
<調味料>
(A) カレー粉…小さじ2
(A) 醤油…小さじ2
(A) トマトケチャップ…小さじ2
(A) 中濃ソース…小さじ1
(A) コンソメ(顆粒)…小さじ1
粗挽き黒こしょう…適量
バター…10g
サラダ油…大さじ1
中濃ソース…適量

〈作り方〉
1.玉ねぎとピーマンはみじん切りにする。
2.フライパンを中火で熱し、サラダ油を馴染ませて卵を割り入れ、半熟の目玉焼きにし、焼けたら取り出す。同フライパンにバター、ひき肉、玉ねぎを入れ、玉ねぎがしんなりとするまで炒める。
3.2にピーマンと(A)を加えて炒め、調味料の水分が減ったらご飯を加えてさらに炒め合わせる。
4.3を皿に盛って目玉焼きをのせ、中濃ソースをかける。
※お好みでペッパーソースやチリパウダー(分量外)をふりかける。

今回、炒飯をたくさん試作しましたが、わが家の炒飯がガラリと変わりました。炒飯はパラパラに炒めることが大事で、それが上手な炒飯だと思っていましたが、卵の適度なしっとり感も大事なんだなと実感しました。家庭の火加減で、フライパンでも調味料の組み合わせや、食材に合った調理方法で十分美味しい炒飯が家でも作れることに感激しました。辛みを追加したり、紅ショウガなどのトッピングで自分好みにアレンジできるのも炒飯の魅力ですね。

最後に、今回使用したお米をご紹介させてください。
三重県の「結びの神」というお米です。

炒飯には、一般的に粘りが少なく粒がしっかりした品種がおすすめ。

「結びの神」は厳しい基準(タンパク質6.8%以下、農産物検査1等のみ)をクリアしたお米です。米粒が大きくしっかりしているため、ふっくら美しい炊きあがり。もちもち感がありながらべたつきが少なく、噛みしめるほどに味わいが広がります。
 
料理に合わせて、お米を選ぶのも楽しいですね。