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学校で麻薬の教育ってされないよね
90年台後半のカナダで暮らし、現地の人々や実体験から私が学んだ麻薬についての知識を共有したいと思います。
科学的に間違っているかも知れないし、倫理的にどうか?という事もあるかも知れませんが、これから日本を飛び出して行く若者に警鐘の意味も込めて書いていきます。
あくまでもフィクションとしてお楽しみください。より細かく知りたければ自己責任でwebで検索してみてください。
私は日本で成人しましたが麻薬の事を学校では教えてもらえなかった。だから何も知らずに外国に行きました。
カナダでは日本よりも麻薬が身近な存在だった。寮のウェルカムパーティーではマリファナが振る舞われたし。酒も浴びるように飲む。雪山に行けば子供もマリファナを吸っていた。
ヒッピーの方も多かったのでLSDに出会う事もあった。
私なりにカナダ人の持つ麻薬に対する認識を麻薬の種類毎に書いていこうと思う。
麻薬っていう表現が曖昧なので“毒“と表記します。医療で使うものを“薬“と表記します。
ヘロイン
使っている現場はついぞ見る事が無かった。ただヒッピーのおじさんには使ったら死ぬぞと言われた。地獄を見るのは明らかだから絶対に手は出すな。
映画トレインスポッティングでお馴染みなので興味のある方は映画を見て下さい。
アムステルダムで注射器を腕に刺したまま座り込んでいた人を見たけれどあれがヘロインかなんて通りすがりの日本人では判断ができない。
アヘン(オピウム)
これもカナダでは出会わなかった。ただヒッピーの方やバックパッカー達の話では東南アジアでは有名な薬なんだと教わった。なんでもそうなんだろうけど用法容量を守って利用すれば薬にもなるし毒にもなる。ヒッピーのおじさんにはやらない方が身の為だと教わった。これを精製したものがヘロインだから危険なものに違いない。
しかし東南アジアの発展途上の山岳民族にとっては大切な薬である側面を無視する事は出来ない。
覚醒剤 (メタンフェタミンやメス)
利用者に出会う事は無かった。日本発の猫目薬は北米ではレアなんだそうだ。
旧日本軍の工場で作られる北朝鮮製の物が日本に多く入ってきているとの事。
頭が悪くなるしなかなか抜け出せなくなるのでヒッピーのおじさんは絶対に手を出すなと言っていた。
最近は似たものが北米で蔓延しているので注意が必要です。
飲みものに混ぜたり。火で炙ったり、注射器で打ち込んだりする。
コカイン
映画によく出てくる白い粉で有名な毒だ。意外な事に日本人が思っている程悪者扱いされてはいなかった。
効き目は短く1時間位、とにかくハイテンション。お金持ちがパーティーで参加者に振る舞う。
コカの葉から精製され、南米から運ばれる中でどんどん不純物が混入するので良質なものほど高値で取引されている。
良質な物であれば健康被害は少ないとされ粗悪品を使用すると見た目が急速に老けるというリスクがある。
庶民には手の届かないセレブのお楽しみのような存在だ。
ヒッピーのおじさんは『見ても何が入っているかわからない液体が入っているコップを渡されておまえは飲むのか?俺は飲まない』と言って遠くを見ていた。
南米のある地域ではコカの葉を噛んで高山病予防の薬として利用している。古代から伝わる民間療法に口を出す事はしたく無い。
マリファナ 大麻 ポット(呼び名が沢山あるので調べてみて下さい)
これが1番意外で日本での認識と大きく異なっている。毒と思っている人も多いが薬と思っている人がとても多かった。
確かに毒であると言う科学的根拠が無いのが実情だ。
特にLOHASとかヒッピーのコミュニティーの中では当然のような存在で持続可能な社会の構築には絶対に必要な物であると語られていた。
ヒッピーのおじさんはこれを吸うと病気が治ると言っていた。
大学の休み時間やパーティー。休みの日の公園では当然のように吸っている人を見かけたし、だからと言ってそういう人をドラッグジャンキーみたいに社会は扱っていなかった。
友達のホームステイ先のお母さんが昼間っから吸っていて料理をしながらニコニコでリラックスするために吸うのよ。っていう感じのノリだった。
誘われるのを断ると、日本は北朝鮮みたいな国だから仕方ないよな。情報が無いんだよな。みたいな事を言われ憐れまれた。
私がいた時代はまだ違法だったがこんな状況でした。現在は完全に合法化されたのでもっと表に出てきている事でしょう。
LSD ホフマン博士
ヒッピーの代名詞とも言える合成薬物でアシッドやエルなど色々な呼び名で呼ばれている。これもかなり出回っているはずだけれど使用している事を目撃した事は一度しかない。
ヒッピーの中でも意見が分かれていて、これを神格化している人もいれば良くないと言って嫌う人もいた。
アメリカ政府の軍事利用計画もあり世間のイメージはとても悪い。
ただ音楽の世界でLSDが与えた影響は大きくアシッドジャズ、アシッドロックのように一時代を築いた事実は忘れてはならない。
マジックマッシュルーム 幻覚キノコ
寒い国のカナダでキノコに出会う事は無かった。温暖な地域ではシャーマニズムに利用されてきている。キノコに詳しくないと本当に死ぬかもしれないので注意が必要だ。
ヒキガエル
ヒキガエルを靴箱で飼っている友達がいた。頭を叩くと耳の後ろから液体(毒)を出す。この毒を摂取して楽しもうとする人がごく僅かだが存在する。
用法容量など無い極めて危険な行為だ。だがヒキガエルは子供でも飼えるしほぼ無料でハイになれるとしてコッソリ飼っている人がいる。
ペヨーテ サボテン
インディアン居住区に住む友達から、儀式に参加しないかと誘われた。
伝統的な歌を聞きながらコップに入ったドロドロの液体を飲んだ。その時の私は本当に何も知らなかったんだ。 気持ち悪くなって嘔吐してぶっ倒れた。夕方に目が覚めてゲロまみれのまま車で家に帰ったのを覚えている。
後日聞いたところあの液体はサボテンだったとの事。死ぬ事はないと言い切って笑っていたけれど恐ろしかった。好奇心旺盛なのも考えものだなと反省した出来事だった。
酒 アルコール
こちらも日本とは認識が違っていた。薬物として捉えられていてアルコール依存症が大きな社会問題になっていた。アルコールのデメリットが盛んに語られていて、街にいるホームレスは酒の瓶を抱えている。とはいえ酒を飲まないってわけじゃ無くパーティーでは飲みまくる人が多く、週末の飲み屋街は酔っ払いが道に溢れていた。
余談だが飲酒運転の基準も緩くて少しくらい飲んでいても警察は何も言わなかった。寒い国だから少しくらい飲まないと死ぬんだと言っていた。
日本に比べて、外国では薬物に触れる事がとても多い。都市部を経由せず、日本の片田舎からいきなり外国に来たような何も知らない留学生を狙って薬物でふらふらにして誘拐するという事件も聞いた事がある。
日本は世界で1番治安が良いと言われる国だという事を忘れずに、日本の当たり前が外国では通用しない事を肝に銘じて勉強して警戒して外国に行って欲しい。
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