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サッカーで何を学ぶのか?失敗を気にせずに失敗から学ぶ事の大切さ

 クライフが以前岡田前サッカー日本代表監督との対談の中でこう言った。    

 サッカーはスポーツだ。人々は楽しく遊びながらサッカーを通じて人間的に成長しなければ意味がない。
 上手な子が下手な子とプレイして助けてあげたり、失敗から学ぶ事が大切なんだ。現代のトップチームは経営を意識しすぎて結果に固執してしまっている。

 私は驚いた。美しく勝利せよ!と言ってバロンドールを3度受賞し、バルセロナの監督までやった彼がサッカーは所詮スポーツだと言い切っていたからだ。
 岡田監督との対談の数ヶ月後に亡くなってしまう彼はある種の悟りに達していたのかもしれない。

 確かに、サッカーは失敗の多いスポーツだ、チャンピオンズリーグの決勝でさえ完璧な攻撃がビシバシ決まる試合というものは無い。
 もちろん完璧な守備の賜物ではあるが、キックの失敗は多く、成功した時に得点が生まれるスポーツだ。 

 “脳“から一番遠い所にある“足“を使って行うスポーツだから思い通りに行く事が少ない。よく見ると試合中は失敗の連続だ。

 だからクライフの言う通りサッカーというスポーツから学べる事とは、“失敗しても気にしないで次に挑戦するメンタル“と“失敗を教訓として学ぶ“事の大切さではないだろうか?

 昨今の日本社会は失敗に対して非常に厳しい。誰かがどんな失敗をしているかを探したり。小さい子のサッカー教室でもコーチは失敗を見つけて失敗した子に伝える事しかしない。

 人間は失敗をするから味がある。私は日本がもう少し寛容な社会になる事を望んでいる。

 シュートを外してもナイスシュート!と言ってあげたい。良いプレイを見つけて褒めてあげたい。

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