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出来ないばっかり

思い返せば、小さい頃から謝罪が口癖だった

小さい頃からお母さんに、ごめんなさい
今になってもお父さんに、ごめんなさい
先生に、ごめんなさい
友達に、ごめんなさい

働くようになってからは
申し訳ありません
すみません
気をつけます。
ご指導ありがとうごいましたもう2度と致しません。

しょうもない嘘をたくさんつく
本当はお菓子を食べたのに食べてないという
勉強してないのにしたという
大丈夫じゃないのに大丈夫という
みんなが大丈夫だということを大丈夫じゃないという
なんで電話に出てくれなかったのと聞かれた
本当はわかってて無視したのに寝てたと言った

友達に「お前は本当に馬鹿だ
何もできない」
良く言われる

ある子のためにバイトを増やしたことを教えたら
「今のままでも迷惑かけてばかりなのに?新しいバイトなんてできないでしょう」
そうわらわれて悔しくて悲しかったのに笑って全部を誤魔化した
その子も笑ってた。

その子は何も悪くなくて、言い返しもしないで被害者ヅラで悲しんでる自分が悪いことは明白だった

よく見せようとして裏目に出て謝罪
謝罪謝罪謝罪謝罪

嫌われたくなくとどっちもの言葉を受け入れると嘘つきだと言われ謝罪
自分の身がだいじで誰かを傷つけ後悔

言い始めたらキリがない。
変わりたいと思った。

社会に出て謝ることは今までの10倍ほどに増えた

わたしは簡単な計算ができない。落ち着きがなくずっとソワソワし無駄な動きが多い。
3回聞き直さないと行動にうつれない。
体調が良く崩れた。心も崩れた。甘えだと言われればそうかもしれなくて何も言い返せなかった。仕方のないことだと思った。わたしはダメな子だから。
出来損ないだから。五つ離れた優秀な弟にいつまで経っても馬鹿にされる。
大事に守ってきた存在にこうまでひどく言われてもわたしは馬鹿で稚拙だから
言い返すことができなかった。学校に行ってない弟に慰められた。救われた。
だけどただただ辛かった

頭の中ではたくさんのことを考えてたくさんの言葉が生まれるのに二酸化炭素と共に消えて何もなくなる。頭が煙に飲まれて白く汚れて全ての言葉が霧散した後のわたしはただ馬鹿づらした顔をしていて。

言い返すこともままならな自分の中に落ちるだけで交わせない。だから勘違いされたままミスをわたしのせいにされたまま、罪をなすりつけられたままヒソヒソとわたしの悪口をすぐそこでしているのを聞いてないふりしてまた

「今日もたくさん迷惑かけて申し訳ありませんでした。明日もどうかよろしくお願いします」

と言う。大好きだったんだけどなとTwitterで愚痴る。自分が反論しなかった、それが言われ続ける原因なのに被害者ヅラして書き込んだ様は滑稽でしかない。

今日も簡単な計算ができなかった。両替するための簡単な100×50×3ができなかった
いつも優しいおじいさん店員にため息をつかれた。恥ずかしくて死にたくて消えたかった。今しようと思えばできるのにいざというとき頭がまっしろになって考えようとするとストッパーがかかってこれ以上何も考えられなくなる。

その後両替した後の領収書について連絡が来た。どうやら領収書はレジ横にテープで止めておかなくちゃいけないらしい。何度も聞いてると思いますが、と言われた。
わたしはそうしなければならないことを初めて知った。
また申し訳ありませんでした。
そういった。

謝って自分の弱さを全部謝罪せいにして、弱さを隠した。私は弱い、できそこない

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