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#59 「人食いバクテリア」劇症型溶連菌、今年最多を更新 977人

今年1月から6月2日までの患者数977人で過去最多を更新

国立感染症研究所(感染研)は、「人食いバクテリア」劇症型溶連菌の感染者数は2014年が273人、その後、急激に増加し、昨年は941人となり、今年は6月2日時点ですでに977人となっており、過去最多に達したと速報値を発表しました。

溶連菌にはいくつかの種類があり、劇症型としては、A群、B群、C群、G群があり、毒素量が多く感染が広がりやすいとされる株(M1UK系統株など)があります。患者の年齢構成は、加齢とともに増える傾向を示しているそうです。感染研によると、今年1月1日以降全国でM1UK系統株の発症県が43例あり、千葉県、神奈川県、茨城県、埼玉県、長野県など関東圏での検出が目立っているそうです。

一般的な溶連菌感染症は子供を中心に新学期が始まる時期と冬に流行する傾向がありますが、劇症型への移行は、そのメカニズムが解明されていないため、大人であっても、時期を問わず、感染が確認されているそうです。徳洲会グループによると「この病気は急速に進行する特徴があります。白血球毒素が白血球を減少させ抵抗力を弱めてしまいます。発症リスクが高いのは、がん、糖尿病、慢性心疾患、慢性呼吸器疾患のような基礎疾患を持つ高齢者は、特に、注意が必要です」とのことです。介護施設の職員、入所者様に対する十分な注意が必要だと言えます。

※症状や予防法については来週の公開を予定しております

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