見出し画像

ペルー・ボリビアの2週間旅(前半)

行先未定の旅は人生だけで十分。
小心者による、オーガナイズされたバックパック旅!!

概要

大学の卒業旅行として、友人と男2人旅をしてきました。計画・準備からすべて自分たちで組んだので、今後同様の旅行を計画する方の参考になればと思い記録しておきます。

訪問地:ペルー(リマ、クスコ、マチュピチュ遺跡)、ボリビア(ラパス、ウユニ塩湖) 
期間:2023年2月22日〜3月8日(2週間)

旅行日程

2週間の大まかな行程は以下の通りです。概ね計画どおりに進みました。
※以下、日付・時間はすべて現地時間。

1 2/22 東京(成田空港)からロサンゼルスへ飛行機移動。到着後、観光。
2 2/23 日付が変わると同時にロサンゼルスからリマへ飛行機移動。
3 2/24 日中はリマを観光し、夜の便でクスコへ飛行機移動。
4 2/25 クスコからマチュピチュ村へバスと電車で移動。
5 2/26 マチュピチュ遺跡観光
6 2/27 マチュピチュ村を去りクスコへ帰還。
7 2/28 日中はクスコを観光し、夜の便でラパスへの飛行機移動を開始。
8 3/1 朝、ラパスに到着。ラパス観光。
9 3/2 ラパス観光。移動日
10 3/3 朝、ラパスを発ちウユニへ飛行機移動。
11 3/4 ウユニ塩湖観光
12 3/5 午前中にウユニを発ちラパスへ帰る。
13 3/6 早朝深夜にラパスを発ち、トロントまで飛行機移動。
14 3/7 トロント観光後、昼過ぎには東京行きの飛行機に搭乗。
15 3/8 東京(成田空港)到着

以下、訪れた場所や宿泊施設の情報、抱いた感想などを簡単にまとめていきます。日記的な内容も多く含むので純粋な情報収集という観点からは読みにくいと思いますがご容赦ください。

※情報の正確性は保証しかねますので、旅行計画を立てられる際は各自でお調べになってください。
※前半・後半の二部構成になります。前半は旅立ちから2月27日まで、後半は2月28日から最終日までの内容を掲載します。後半には、南米旅特有の必要な持ち物など、いくつか「おまけ」項目も掲載します。

【DAY1 2/22】
ロサンゼルスでトランジット観光

東京からリマへのルートは複数ありますが、直行便は無いため必ず第三国を経由する必要があります。今回は、東京(NRT)→ロサンゼルス(LAX)→パナマシティ(PTY)→リマ(LIM)というルートで南米に上陸を果たしました。
なお、今回の旅行では可能な限り安価な便を利用したため、乗り継ぎ(トランジット)時間が長時間の便や、深夜便などが今後も多く登場します。

15:30に成田空港ターミナル1 にて集合。
友人が旅の行程などをまとめた「旅のしおり」を2人分作って持ってきてくれていました。このサプライズにはテンションがあがりますね。

サプライズで製本してくれていた、30ページ以上にわたる「旅のしおり」

今回の旅は2人とも預入荷物は持たず機内持ち込み手荷物だけで移動するバックパック旅だったので、チェックインもサクッと済ませて搭乗です。チェックイン時に、3回以上のワクチン接種証明書が確認されました。


【利用便】
UA033(ユナイテッド航空-エコノミー) 
2/22 17:55 日本-東京(NRT)発
2/22 10:55 米国-ロサンゼルス(LAX)着


東京を夕方に出発し、ロサンゼルスには同日昼前に到着です。入国手続きを終えたのは11:30でした。つぎの乗り継ぎ便まで半日ちかく時間があるので、空港近くを観光することにしました。

空港の無料シャトルバスでCity Bus Centerへ移動します。このシャトルバスは広大なロサンゼルス空港のターミナルや市バスのターミナルを結ぶもので、観光客だけでなく空港職員なども多く利用するバスです。乗り場も便も多数あるので、地上階外に出ればすぐに見つかると思います。

20分ほどでCity Bus Centerに着きます。ここから市内を走るバスがたくさん出ているので、自分の目的地にむかうバスに乗り込みましょう。
今回はサンタモニカビーチを目指して、Big Blue Bus(青い長いバス)に乗車。乗車時に運賃(おとな運賃 1.25$)を運賃箱へ払います。

様々な人種の方々が乗り込んできて、アメリカイズムを感じざるを得ない

アメリカが車社会なのは有名ですが、ロサンゼルスもその例に漏れないため道路は基本的に混んでいます。30〜40分ほど揺られてサンタモニカビーチに到着です。

有名なサンタモニカ・ピア。GTA5だと「デル・ペロ・ピア」として登場
アメリカの映画や小説に触れていれば一度は目にするRoute 66の終着点

サンタモニカピアや付近のビーチはロサンゼルスのド定番観光地のひとつで、観光客で賑わう平和なエリアです。時間が限られたトランジット観光にオススメです。

お昼ご飯は米国らしくマクドナルドでハンバーガーを頂きました。米国のマクドナルド店舗ではタッチパネルによる注文が可能なことが多いので、店員さんと英語で話すことに自信のない方や海外初日は慣れ親しんだ味で安心したい方にオススメです。(セット 11.01$)

昼食後、近くのバス停から乗り込み、名門UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に50分ほどかけて移動しました。(おとな運賃 1.0$)

同校のシンボル、Royce Hall。広大なキャンパスは落ち着いた雰囲気で最高
数年前に一度訪れたことがあったので大変懐かしかったです

ロサンゼルスが目的地の旅行であれば、ぜひ訪れて頂きたい一押しスポットです。熊のモニュメントの近くにある大学構内のお土産ショップ(UCLAの生協的なやつ?)で、UCLAグッズもたくさん売られています。

UCLA前にはバス乗り場が沢山あります。その中からCity Bus Centerに向かう路線を選び乗車。さらにバスセンターで乗り換え、のべ1時間弱でLAXへ戻りました。

チェックインを完了し、出発ロビーのケンタッキーで晩御飯をいただきました。(セット 10.49$)

【DAY2 2/23】
乗り継ぎを経てついにリマに到着


【利用便】
CM303(コパ航空-エコノミー) 
2/23 00:02 米国-ロサンゼルス(LAX)発
2/23 09:43 パナマ-パナマシティ(PTY)着

CM131(コパ航空-エコノミー)
2/23 11:58 パナマ-パナマシティ(PTY)発
2/23 15:33 ペルー-リマ(LIM)着


日付をこえると同時にロサンゼルスを出発し、パナマシティで乗り継ぎでした。時間がなかったので今回は空港から出ていませんが、時間に余裕があればパナマ運河を見たかったです。

パナマからリマまでの便で隣になったペルー人の男性が優しい方で、いろいろと話をしてくれました。旅のしおりを見せて計画を話したところ「めっちゃオーガナイズされててスゲえな」と感心してくれました。計画を立てるのが好きな身としては「オーガナイズ」の言葉が嬉しかったので、冒頭にも引用しました。この方は他にも、当時ペルー国内を騒がせていたデモの最新情報やオススメのペルー料理など現地民による生の情報をいくつも教えてくださり、このおじさんには大変感謝でございました。最後に愛する娘たちの写真を見せてくれましたが、みなさん元気にしているでしょうか。

リマのホルヘ・チャベス国際空港につき、入国手続きと両替(ふたりで計100$を両替し346.3ソルになりました。旅を通じてクレカ払いを中心に過ごしましたが、結果的にこの両替額はちょうど良かったです)を終えたのは、ちょうど16時頃でした。

出発ロビーにはタクシー会社のカウンターがいくつか並んでいます。今回はその中から「グリーン・タクシー」という会社を利用し、予約していた宿に向かいました。カウンターで目的地を伝えると運賃計算がなされ、事前に支払いを完了させることができます。流しのタクシーやUberよりは割高ですが、初日ということもあり安心安全を優先しました。
支払いを済ませるとドライバーがカウンターに迎えにきて、そのまま乗車です。

空港を一歩でた瞬間に砂っぽさと暑さを感じました。途上国の道路事情としてクラクション大連発の大渋滞を見ることが多いのですが、ここリマもその通りでした。道路に物売りがいたり道路に野犬がいたりする様は砂っぽさも相まって、この旅の1ヶ月前に訪れたカイロ(エジプト)を彷彿させます。

タクシーに揺られること約40分、予約していた「お宿桜子」に到着です。外見は宿っぽくないので、ドライバーさんが心配して先に一度降りて本当に宿かどうかを確認してから降ろしてくれました。


【お宿 桜子】
公式HP https://oyadosakurakolimaperu.jimdofree.com/ (一泊 13$/人)

個室もありますが今回は安価なドミトリー形式の部屋を予約しました。
いわゆる日本人宿なので現地の情報収集などには向いています。オーナーの方も優しいですし、初南米のスタートに日本人コミュニティに属することで多方面での安心感を得られた点は最高でした。
一方、設備は値段相応(シャワーが一部でない等)で立地も治安が良くないエリアであるなどハード面では好みが別れる宿だと思います。

桜子の文字は無いので、外見からはここで合っているのか不安になります
1Fのプールを抜けて2Fの宿に向かうというユニークな動線
ドミの様子。こんな感じでベッドが並んでいます

なお、リマで治安が良い代表エリアに「Miraflores ミラフローレス地区」があります。そちらには綺麗な高級ホテルも多く立ち並んでおり、連日観光客で賑わっています。グリーンタクシーのドライバーさんも「観光客はみんなミラフローレスのホテルに行く。旧市街方面に宿泊する貴方たちは珍しい」とおっしゃていました。


宿泊時は、我々の他に宿泊客(いずれも日本人男性)が3人いらっしゃいました。宿のオーナーの方も含め、日本語で現地の最新情報を交換できるのはこの宿に泊まる大きな利点かと思います。

オーナーさんが付近の危険なエリアやオススメのお店などを教えてくれます。我々もそれに倣って、宿から歩いて5分ほどのお店へ夕飯を食べに出かけました。

食べたのはペルーの国民食だという「Pollo a la brasa ポジョ・ア・ラ・ブラサ」という鶏肉料理です。鶏肉のサイズは、1羽まるまるから1/8まで選ぶことができます。付け合わせのポテトを考えると、一人当たり1/4や1/8で十分お腹いっぱいになります。初のペルー料理、とても美味しかったです!(1セット 14ソル)

セットで付いてきた「Chica チーチャ」という紫色のジュースも美味しかったです

近くのスーパーで水(1本 1.6ソル)を買って宿に帰還。お店でもスーパーでも店員さんに英語は通じませんでした。我々のようにスペイン語が分からない民は、ジェスチャーや翻訳アプリでファイトしましょう。

明日からのクスコ〜マチュピチュに備え対高山病薬ダイアモックスを半錠ずつ飲み、21:30就寝しました。蚊の羽音で夜中に一度目が覚め、「南米の蚊に刺されて大丈夫か!?」と少し怖かったですが今日現在なんともないので多分大丈夫です。

【DAY3 2/24】
リマ市街観光とクスコへの移動

桜子で手作りの朝食をいただいた後、荷物をまとめて09:00には宿を出発です。起きた直後は、昨晩と似たような湿度の高い不快な暑さを感じましたが宿を出る頃にはカラッとした清々しい天気になっていました。

さて、今回の旅先ペルー・ボリビアでは市街の移動にUberタクシーをよく利用しました。さまざまな事情で日本での普及は遠い未来になりそうな同サービスですが、海外では一般的になっており、この2カ国においても街中を走るタクシーに比べて安全であることから我々のような観光客にも重宝されています。

南米特有の色遣いが素敵なウォールアート

というわけでリマでuberデビューを果たした我々は、桜子から30分弱で「The Plaza de Mayor(マヨール広場)」に到着しました。(Uber 30.4ソル) ここは別名を「Plaza de Armas (アルマス広場)」といい、リマ旧市街の中心地だそうです。歴史的な重厚感ある建物に囲まれながらも圧迫感を感じない、整備された素敵な広場です。ベンチに座ってぼーっとするだけでも楽しく、お気に入りスポットとなりました。

観光地として綺麗に整備されています

広場の周囲も人通りが多く、雰囲気がよいところでした。訪れた当時はペルー国内のデモ直後だったこともあり警察官が多く、治安も問題ありませんでした。

リマ市役所職員の観光ガイドだという方が、広場周辺のオススメの巡り方を教えてくれたのでそれにならって周囲を散策しました。ツアー等に勧誘されるわけでもなく、親切に教えてくれる素敵な方でした。

ぬける青空に白璧の塔が映えてます
屋台もタクシーもバスも道路にぎちぎち

2時間ほど周囲を観光したのち、今度は新市街ミラフローレス地区に向けて出発しました。タクシードライバーのお兄さんが気を遣ってか日本語の歌をかけてくれました。きこえた歌詞を頼りに調べても全く知らない歌でしたが…。(Uber 15.9ソル)

随所に広場・公園、ベンチ、ゴミ箱がみられます。
土地の使い方も贅沢で、懐が深くおおらかな街だなという印象でした

40分ほどで、ミラフローレス地区の「El Parque del Amor(恋人たちの公園)」に到着しました。太平洋とそれに沿う崖上の街並みが一望できる絶景ポイントということですが、個人的には後程おとずれた商業施設の方からの景色が素敵でした。

名前に恥じないアツい像!アモーレ!!

昼食は公園から歩いて10分ほどのレストラン「Miramar」でペルー料理をいただきました。知らずに入ったのですが、現地の方々が並んで待つほどの人気のレストランのようでした。

公式HP https://www.cevicheriamiramar.com/2018/01/carta-miramar-miraflores.html
接客も立地も味もよかったのでオススメです

2人で昨日も飲んだ「Chica チーチャ」(4.5ソル/杯)と共に、「Chupe de pescado」(30ソル)・「Ceviche de Mercado」(32ソル)をシェアして頂きました。どちらも日本食にはない味でしたがとても美味しかったです。特に後者はレモン汁が効いてさっぱりと美味しく、ポテトや肉量など脂っぽいものばかり食べてきた口には大変ありがたいものでした。

魚介系のスープ Chupe de pescado
酸味の効いた魚介類のマリネ Ceviche de Mercado

昼食後、崖の上にたつショッピングモール「Larcomar」を訪れました。太平洋に面した吹きっさらしの構造も面白いし、そこからの眺めもいいのでオススメです。

立地と構造がかっけえ商業施設「Larcomar」
テナントの映画館でアニメ『五等分の花嫁』の映画が上映されていました

その後は周辺のミラフローレス地区を散策しました。高級住宅街が多く治安の良いこのエリアは、今回の旅で訪れた南米都市の中で最も近代的で歩きやすいエリアでした。旧市街よりも観光客人気が出るのも頷けます。

道路、高級マンション、歩道橋、公園、プール(右端)が立体交差するかっけえ街
広い歩道と木陰の公共ベンチの構図は、どこか国立(東京都)を思い出させます

こうして、駆け足でしたが旧市街と新市街の要所を巡った我々はクスコに移動するためリマ空港に帰ってきました。ミラフローレスから空港まではタクシーで40分前後です。(Uber 55.4ソル)

空港内のファストフード店「la lunch sangucheria criolla」で早めの夕飯にサンドイッチ「chicharron」をいただいて出発です。(19.9ソル/個)

chicharron 豚バラ肉の炒めたものがサンドされています

【利用便】
LA2029(ラタム航空-エコノミー) 
2/24 18:50 ペルー-リマ(LIM)発
2/24 20:05 ペルー-クスコ(CUZ)着


クスコ空港(正式名称はアレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港)は標高が3,310mもあるので、標高34mのリマ空港から来て降りると、はっきりと空気が薄いことを感じることができます。ダイアモックスを一錠ずつ飲む・ゆっくりと歩くということを意識して高山病にならないように慎重に移動しました。

空港からホテルまではタクシーで30分ほどで到着しました。(Uber 20.9ソル) 暗く雨も降っていたので外の様子ははっきりと見えませんでしたが、さっきまでいたリマ新市街に比べて明らかに街明かりが少ないことはわかりました。


【Amaru Colonial Hotel】
公式HP https://www.amarucolonial.com/ (一泊 21.07$/人)

今回の旅を通じて最も気に入ったホテルでした。客室数は少ないですが、部屋は広く清潔でシャワーも熱く勢いがあり、緑あふれる中庭も憩える場でした。フロントの方も優しく、立地も良いのでクスコを訪れる際に利用を強くオススメします。

ホテルの外観。石造りの古いホテルかと思わせといて中はモダンという、にくい構造
中庭を囲むように客室が配置されています。2階建でこじんまりとしていてかわいい
朝食はビュッフェ形式。卵料理(スクランブルエッグ、目玉焼きなど)を一品その場で作ってくださいます。用意されていたパンもヨーグルトもフルーツも美味しかったです

ロビーで高山病予防に良いとされるコカ茶を一杯いただき、熱いシャワーに感激しすっかり温まったところで、23:30頃にはぐっすり眠っていました。

【DAY4 2/25】
マチュピチュ村へ移動

06:30起床。天気は曇り。リマより肌寒さを感じますが長袖一枚でも耐えられる日本の初春のような天気でした。自分ではあまり感じていませんでしたが無意識下での時差ボケも治り、快適なホテルも相待って日本を発ってから1番ぐっすり眠ることができました。

美味しい朝食をいただいて出発し、歩いて15分ほどで「Inca Rail インカレイル」のオフィスに到着しました。


【Inca Rail】
公式HP https://incarail.com/en/

クスコからマチュピチュ村(現地語で、アグアス・カリエンテス)まで行き方は複数ありますが、今回は事前予約可能で1番確実だと思われた、インカレイル社のバス(クスコ→オリャンタイタンボ)と鉄道(オリャンタイタンボ→マチュピチュ村)が一体となったプランを利用しました。

クスコにあるインカレイルのオフィス。内装も綺麗です

オフィスで手続きを済ませてバスの出発まで、無料サービスのコカ茶を飲んだりしてのんびり過ごしました。我々をふくめ観光客が10名ほどそろったところで予定通り、8:50にオリャンタイタンボ行きのバスが出発です。運転手の他にガイドの方がバスに1名乗り込み、英語とスペイン語でアナウンスをしてくださいました。

コカの葉は「麻薬及び向精神薬取締法」に抵触するため日本には持ち込めません。ペルーではコカ茶もコカキャンディもそこら中で売っています!楽しみ尽くしましょう!

バスはバンですが、特別ゆれたりするわけでもなく11:00頃にはオリャンタイタンボに到着しました。途中、展望台のようなところで10分ほどのトイレ休憩があるのですが、そこからの山々の眺めがとても美しく、マチュピチュに向かっていることが予感されました。

オリャタイタンボではインカレイルのオフィスに降ろされます。お手洗いを済ませたり、周辺のお土産店をみて待っていると、伝統衣装を身に纏ったインカレイルのスタッフが、駅まで民族音楽にあわせて踊り歩きながら案内してくださいました。

列車に乗り込む様子。オフィスから駅までは歩いて3分くらい

座席はすべて指定席で、時間通り11:30ちょうどに出発しました。列車は外装も内装も綺麗で快適でした。途中、スナック類の販売や寸劇などがあり、1時間半ほどの乗車時間もあっという間に感じました。

電車ではなく気動車。いわゆるディーゼルカー
天井にも窓がついており外の景色を楽しみつくせます

13:00マチュピチュ駅に到着。お腹が空いており駅前でたまらずサンドイッチとドーナツを買って食べました。(26ソル/2個)風もなく気温もちょうどよく、心地よい高原の薫りが鼻をくすぐります。

もう一つの鉄道「ペルーレイル」でも駅は同じです
駅を降りると広がる庭は、鮮やかな花々で彩られていました

駅の敷地をでると、目の前にはお土産店が並ぶエリアです。それを抜けると、マチュピチュ村のメインストリートにでます。中心に川が流れ、その周辺にホテルや飲食店が立ち並ぶ構図は、さながら日本の温泉街のようです。

小さいけれどカッケェ村でした。絶対また行きたい

駅からゆっくり歩いて10分強で、ホテルに到着しました。


【Mistico Machupicchu Eco B&B】
Booking.com予約ページ https://onl.sc/ALm7mw1  (一泊 23.65$/人)

村を貫く通りの端にあります。1階はアクセサリーショップで、2階以上が宿になっています。
部屋はログハウスのような内装で、小さなテラスもついていました。川沿いの宿で、きこえてくる音は完全に温泉街のそれです。シャワー等の設備も概ね問題ありませんでした。(原因は不明ですがお湯が出ない時間帯もありました...)
また、今回は2連泊したのですが、間に清掃にはいってベッドメイキングもし直してくださりました。こじんまりとしている、オススメの宿です。

宿の入り口。少しわかりにくいです
部屋の様子。窓から聞こえる川の音が落ち着きます

部屋につくと疲れていたのか友人も私も爆睡してしまい、起きたら20:30になっていました。本当は遺跡までのバスチケットを前日の今日に買っておこうと思っていたのですが、明日に回します。

シャワーをあび、明日の遺跡観光に備えて22:00には眠りにつきました。

【DAY5 2/26】
念願のマチュピチュ遺跡!

05:30起床。窓の外がゆっくりと明るくなっていくのを横目に支度を進めました。雨が降っていないことに一安心です。

06:00にいったん宿をでて、遺跡までのバスチケットを買いに行きました。(片道12ドル・往復24ドル/人)
販売所は川沿いのみちから路地へすこし入ったところにあります。観光客も多いですし標識も出ているので、すぐに見つけられると思います。

バス乗り場の様子。チケット売場もすぐそばにあります

近くのお店で水とコカキャンディーを買ってホテルに戻り、朝食を食べました。パンにスクランブルエッグにバナナですっかりお腹も満たされました。

コカキャンディ。これも日本には持ち込めない可能性が高いです

身支度をして(バスチケットと、印刷した遺跡入場チケットを忘れずに!)、ホテルを出発し、先ほどのチケット売り場の直ぐ近くにやってきたバスに乗り込みました。バスは次々とやってくるので、焦る必要はありません。

バスに揺られること30分、ついにマチュピチュ遺跡の入場口に到着です。有料のお手洗いもあるので、心配な方はここで済ませて入場しましょう。
入場口でもガイドの勧誘を多く受けます。日本語ペラペラの方もおり、驚きました。
入場口でチケットを確認されます。学生料金で購入した方は学生証も確認されます。

入場すると、目の前にはとても雄大な景色が広がっています。この日は天気も気温も最高に良く、また空いていたこともあり、最高のマチュピチュ観光日和となりました。

憧れのマチュピチュ遺跡に足を踏み入れられるなんて!!

遺跡内を案内板にしたがって歩いていると、ところどころで管理人の方が修繕や監視をされてるのを見かけます。迷子になることはないので安心して探索できます。

奥に見える高い山がワイナピチュ

09:00にワイナピチュ登山を開始しました。登山口には管理人の方がおり、そこでチケットを確認され、ノートに名前・国籍・入山時間を記入するよう指示されます。

登山口。ワイナピチュ登山権付きのチケットを買っていないと登れません

想像を超えた急登が続き、運動不足の我々にはきつい登山となりました。コカキャンディを舐めたりと、小休憩も挟みつつ登り続け、40分ほどで山頂に到着しました。

標高は2,667m。なお、日本の南アルプスには同じ標高の新蛇抜山(しんじゃぬけやま)という山
があるそうです

景色は言うまでもなく最高で、眼科には険しい山々に佇む遺跡を一望することができます。これを最初に発見された方の驚きと感動はどれほどのものだったのでしょうか。

山頂から遺跡を臨む。光景に圧倒されます

山頂はこじんまりとしていますが、今回は遺跡も山も空いていたので、のんびりすることができました。40分ほど滞在して下山開始です。下りも急なので慎重に降りましょう。

帰りも40分ほどで先ほどの登山口に到着しました。入山時に記入したノートに下山時間を記入して、ワイナピチュを後にしました。

一本道で登山客も何人かいるので迷うことはないかと思います

下山後も遺跡を巡ったのですが、案内図通りに歩いてきたところ、遺跡を見渡せる場所を経ずにすぐに出口についてしまいました。スタッフの方に確認したところ、逆走や再入場は不可ということで、その場で入場チケットを再度購入し、改めて入りなおしました。(サーキット2 161ソル/人)今回は空いていてチケットが余っていたので購入できましたが、混んでいたらこうもいかないのかもしれません。余計な出費となりましたが、買えるだけラッキーだったのかもしれません。

サーキット2の案内に沿って歩くと、ザ・マチュピチュとも言うべき光景を見ることができる場所に到着しました。

野生のリャマも数匹みかけました

途中で雨も降りましたが直ぐに止みました。マチュピチュは天気が変わりやすく、雨が降らない日は殆どないそうです。私たちが滞在している間は殆ど雨に降られなかったので、運が本当に良かったようです。

写真でみるよりも圧倒的に本物が凄いので、ぜひ現地へ!

遺跡を堪能しつくした我々は帰りもバスに乗り、14:30頃ホテルに帰ってきました。掃除していただいた部屋で1時間ほど休憩しました。

15:40、ホテルを出発し、近くのランドリーに服を預けました。(20ソル/2人分(服の量により変動あり))

ランドリーのおばさんは英語が通じず少々大変でした

そして、村のはずれにある温泉(屋外スパ)へやってきました。温泉街みたいだな〜と最初から思っていたのですが、まさか本当に温泉があるとは…!
実は、マチュピチュ村は現地語で「Aguas Calientes アグアスカリエンテス」と呼ばれており、その意味は「熱い水」。温泉があるのは必然です。

このスパの利用には水着が必須なのですが我々は持って来なかったので、入場前にスパの目の前のお店で水着をレンタルしました。(5ソル/1着)

スパの入り口で入場料金を支払います。(20ソル/人(外国人料金))
更衣室で着替え、履いてきた靴などの荷物は受付に預かってもらいます。

大自然に囲まれた屋外スパへの入口

スパは観光客はもちろん、現地の老若男女で大変賑わっており、遺跡よりも混んでいました。
浴槽はいくつかありますが、温度は36~37度とどれもぬるま湯。匂いもやや独特でしたが、久しぶりの湯船には癒されました。ただ、清潔感はないので綺麗好きの方は厳しいかもしれません。

村を流れる川では子どもたちが遊んでいました
村の至る所にあったゴミ箱

遺跡観光の汗をすっかり流し、17:30前にホテルに戻りました。水着はかりたお店にすぐに返却しました。

この日の夕飯は、評価の高かったイタリアンレストラン「Incontridel Pueblo Viejo」でいただきました。どれも美味しく量十分にありかなり美味しかったです。店内の雰囲気も接客もすばらしく、強くオススメするレストランです。(232ソル/2人)

何だったか覚えていませんがとにかく全部美味しかったです

夕食後、帰りにランドリーに寄って預けた洗濯物を回収しました。20:00近くですっかり暗くなっていますが、村に危ない様子はまったくなく、つくづく治安の良さを感じました。

夜の村の様子。野犬もおらず静かで落ち着いた雰囲気

ホテルにもどり、今日の写真を見返し、登山の疲れもあったので早めの就寝となりました。

【DAY6 2/27】
マチュピチュ村からクスコへ帰還

07:30起床。程よく疲れてぐっすり眠れたので、目覚めは最高でした。

昨日と同じ朝食をいただき身支度を終え、10:00チェックアウト。オーナーのお兄さんが優しい素敵な宿で、最後もわざわざ玄関まで見送りに来てくれました。

クスコに向かう列車は14:30発だったので、それまでのんびりと村を散策したりベンチに座っておしゃべりして時間を過ごしました。村では子どもたちが走り回って遊んでいたり、道端で大人たちが立ち話をしていたり、ゆったりとした時間が流れていました。

村の中心にあるこじんまりとした広場、Manco Capac Square

また、今回の旅を通じて、好奇の目が最も向けられなかった街でもありました。マチュピチュ遺跡やクスコなどでは、比較的珍しいアジア人であり、さらに私は髪を銀髪に染めていたことも重なって目立ちまくり、写真撮影を頼まれることが多くありました。しかし、この村の住人は観光客慣れしているようで、子供からも大人からも特段好奇の視線を感じることはなく、それもこの村の居心地の良さに一役買っていたのかもしれません。

海外の街で「住みたい」と思ったのはここがはじめて。必ず再訪すると誓った
山奥にディーゼル車が基地がある光景。日本だとなかなか見られない

12:00、昨晩と同じレストラン「Incontridel Pueblo Viejo」で昼食をとりました。ランチも美味しく、最高におすすめのお店です。(110ソル/2人)

駅前のお土産市場を眺め、13:30に駅に到着。出発まで駅前の広場でのんびりと空を眺めていました。村の隅々まであるきましたが、穏やかでとてもよい村でした。

村の学校では子どもがサッカーをしていた。標高が高いのに凄まじい体力
駅前のお土産市場。
店ごとの商品ラインナップに違いは殆どないように見えたが、やっていけるのだろうか…

時間通り14:30に列車は出発し、私たちは村を後にしました。クスコまでの帰路は、往路のまんま反対で、16:00オリャンタイタンボ到着。すぐにバスに乗り換えて18:15クスコのインカレイルのオフィスに到着し解散となりました。往復共に時間通りの運行で、インカレイルのおかげで長時間の移動も快適に過ごすことができました。

列車はウルバンバ川沿いを進む。民家も点在する
インカレイルのオフィス近くの交差点。石畳に雨が映える

18:40、前回と同じくAmaru Colonialにチェックインしました。(一泊21.32$/人)
部屋は前回と違いましたが、今回もヒーターやシャワーなどの設備はしっかりと使えて清潔で可愛らしい部屋でした。

荷物整理をして、19:40に宿をでてクスコの夜景をみに散歩をしました。宿から10分ほど歩いて「San Blas View Point」という街の高台にあがると、そこからはクスコの夜景が一望できました。日本の残業によって成立している白い高層ビルの夜景とは違い、黄色の光が家家から溢れ出ているあたたかい夜景は、心を穏やかにしてくれるものでした。

San Blas View Pointは観光客や現地のカップルで賑わう
クスコは坂が多い!標高も高いので息がすぐにきれる
街灯も暖色で街全体がおだやかな色味

街の中心であるアルマス広場にも足をのばしたのですが、この時間でも警官が立っており、安心して観光できました。よっぽど危ない路地やエリアでなければ、この時間は十分安心して観光することができます。

石畳の道路にみられる車椅子サインと横断歩道のディテール
アルマス広場を囲むアーチをもつ建物
クスコにも鮮やかなウォールアートを見ることができる

21:00にホテルにもどり、温かいシャワーを浴びて今日も早めの就寝となりました。

つづく…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?