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【#運営担当者インタビュー】社内ビジネスコンテスト ZEN Vanguardの裏側

2023年、ZENKIGENでは初めての試みとなる社内ビジネスコンテスト「ZEN Vanguard」を開催しました。第1回の8月からわずか3ヶ月で第2回が開催されるという、社内でも反響の高い取り組みになりました。今回は各回の担当者である中橋さん(第1回)と岡村さん(第2回)に、開催までの経緯や想いなど、「ZEN Vanguard」の裏側について伺いました。


「新規事業を継続的に生み出す文化」をつくる

ーまずは「ZEN Vanguard」開催に至った経緯を教えて下さい。

中橋:そもそものきっかけは、「ZENKIGENは新規事業が継続的に生み出される会社にしたい」という代表 野澤の強い想いでした。野澤が以前に在籍していたサイバーエージェントやソフトバンクでは、新規事業を生み出す仕組み作りがあり、ZENKIGENでもそのような仕組みを作っていこうというところから「ZEN Vanguard」プロジェクトが始まりました。Vanguardは「先駆者」を意味し、ZENKIGENから先駆者となるようなアイディアを生み出していきたいという想いで、この名前にしました。

私自身は「ビジネスを学びたい」という想いを強く持っており、常々社内に発信していたこともあって、推薦してもらったことから担当となりました。

ーZENKIGENとして初となる試みですが、どのようにプロジェクトを進められたのですか?

中橋:まずは、メンターとして一緒にプロジェクトを進める佐藤さんと「プロジェクト憲章」を作るところからスタートしました。背景や目的、目標、前提、プロジェクトの範囲、ToDoなどを細かく書き出し「ZEN Vanguard」の内容を詰める作業です。

特に「ZEN Vanguard」をどのような場にするかについて議論をしましたね。新規事業が「生まれる場」なのか、「生まれる文化をつくる場」なのか。第1回ということもあり、文化をつくることを重視するという方針に決め、新規事業を考える機会の提供を第一目的として設定しました。

ー第1回を実施した手応えはいかがでしたか?

中橋:多くの人に参加してもらえるような申し込み時のハードルの設計、朝会やSlackでの周知にも力を入れたおかげか、目標だった応募数20件は無事に達成することができました。

事業部やエンジニアの方々、そしてコーポレート部門など、本当に色々な部署から参加してもらうことができたので、新規事業を考える機会を提供するという当初の目的は達成できた実感があります。

優勝したのは新卒採用をテーマにしたAIサービスの企画で、起案者がテーマに選んだ課題にかける想いの強さに加え、デモの高い完成度が評価されました。

うれしい誤算ですが、想定よりも完成度が高い企画が出てきたことで、事業として進めていくことができる予算を確保しておくことまで視野に入れる必要が出てきました。予算確保のためには、来期の予算策定前の11月中に実施すれば間に合うということから、「ZEN Vanguard」を軌道に乗せるため矢継ぎ早に第2回の開催が決まりました。

文化づくりの場から、生み出す場へ

ー第2回は岡村さんが担当されていますが、どのような経緯からですか?

中橋:「ZEN Vanguard」は、新規事業が継続的に生み出される文化を根付かせることを目的としていますので、もし私や佐藤さんがいなくなってしまった時に、その文化がなくなってしまうようなことがあっては意味がありません。人に依存しない仕組み化を目指すためにも、早期バトンを渡す必要があると考えました。そこで候補として挙がったのが岡村さんです。

岡村:最初に声をかけられた時は驚きましたが、第1回の目的やプロジェクトの裏側を聞き、とても良い機会だと思いました。新卒のDX研修内でプロダクトを作る取り組みがあり、そこでプロジェクトマネージャーとして、プロジェクト憲章作りから経営へのプレゼンテーションまでを一貫してやり遂げたことを、ここで改めて実践できる機会になるなという想いもありました。

ー第2回の開催に際して変更した点などを教えて下さい。

岡村:第1回と第2回の違いは、量よりも質に焦点を当てたことです。第1回ではエントリー期日間近に提出するケースも多く、他の人がどんなエントリーをしていて、どんな考えや想いで企画しているのか見ることができない状況でした。第1回で審査員を務めた方からの提案を受け、エントリー前に壁打ちを行う機会を提供し、質の向上を図りました。壁打ちは役員などの協力を得て行い、経営的な視点や経理的な視点からアイデアに対するフィードバックを受けながら進めました。

中橋:第1回について審査員を交えて振り返りを行った際、すぐに新規事業を生み出していくためにはどうすれば良いかという視点からのディスカッションもありました。外部の方を審査員として招き、どんな提案をすれば一緒にやりたいと言っていただけるのかという視点も踏まえプレゼンすることで、より実現可能性の高い企画が生まれるのではないかという意見から、第2回では外部から3名の審査員を迎えることにしました。

ー運営方法をブラッシュアップしたことでどのような成果がありましたか?

岡村:外部の方の参加により新たな気付きも得られました。企画に対して「ZENKIGENらしい」というフィードバックがありました。社内にいると意識することはありませんでしたが、発表者が強い想いを持ってプレゼンすることが、外から見た時にZENKIGENらしく見えるんだと気付くことができました。ほかにも、AIを活用したプロダクトを提供しているために、AIを活用していることが前提の企画が多かったのですが、「AIに頼りすぎている」との意見から、「AI」やその他技術に関しての理解を深めることの重要性を考えるきっかけをいただけたと思っています。また、審査員にとっても刺激的だったという感想をいただくこともできたので、ご参加いただけてとても良かったです。

優勝した企画はお客様が抱えている声や悩みに対する解像度が最も高かった点が評価されました。第2回は来期の予算獲得ができるかどうかが大きなポイントです。優勝チームを含む高評価を受けた企画は、現在予算獲得に向けて動いています。これから予算を獲得し、実際に企画が動き始めるまでが第2回目の成果だと思っています。

文化を根付かせるためにバトンをつなぐ

ー今後についてのお話を聞かせて下さい。

中橋:新規事業を考えること自体が、普段から課題に感じていることを改めて考える、とてもいい時間でした。応募してくれた人からも、改めて考え直す良い機会だったよっていう感想もたくさんもらいましたし、同じことを感じてくれてたんじゃないかなと思います。そういう機会を提供することができたのは個人的に良かったと思いますし、ZENKIGENにとって必要なことだと考えています。

また、私が岡村さんへバトンを渡したように、岡村さんから次の人に渡しても良いと思っています。誰もが運営できるようにすることで、持続的な文化が築かれると期待しています。

岡村:新規事業が継続的に生み出される文化が定着するまで「ZEN Vanguard」を継続する方が良いと思っていますが、将来的には「ZEN Vanguard」を開催せずとも、普段からアイデアが出てくるようになり、マネージャーを飛び越えて、役員陣に直接プレゼンするような人が当たり前に現れるようになることが理想ですね。そこまでいってこその、文化づくりだと思っています。みんなから自然偶発的にアイデアがポンポン生み出される組織になって行きたいですね。

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