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30代以下の女性が選ぶ「画力がある漫画家」ランキングTOP21!

さて今回は「「画力がある漫画家」ランキングNo.1が決定!」という記事を見つけましたのでそちらをご紹介したいと思います。

普段はあまりこういうサイトは見ないのですけど手塚先生がランキングしていたので取り上げるしかないかと…

こちらのランキングは「ねとらぼ調査隊」というサイトの
「30代以下の女性が選ぶ「画力がある漫画家」ランキングTOP21! 「手塚治虫」を抑えた1位は?【2022年最新調査結果】」
という記事になります。

タイトルですでに「手塚治虫」って出ちゃってるのでこれは見るしかない。

調査対象は「30代以下の女性が選ぶ」ということで、かなり限定的な調査でありますがある意味では興味深いランキングが期待できそうです。


それでは順に行きましょう。



まずは14位からなんですね。
トップ21位で14位からということは初っ端から同率がかなりいるってことで…。

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第14位:タイザン5
今話題の「タコピーの原罪」
Twitterのトレンド1位連発の注目のマンガでありますが家に1巻ありますけど読んでません(笑)
なので内容分かりません。
さらりと見た感じでは絵のタッチは上手いというより味のあると言ったイメージですかね。
非常に情感的な作風で分かりやすいシンプルな構図が多い印象なので没入感の強い作風だと感じます。(繰り返しますが読んでません)
あとスマホ世代なので、もしかしたらスマホで読まれることを意識した構図、なのかも知れません。
スワイプしたときに感情を揺さぶるような作りになっているというのを
どこかで聞いたことがあるのでその側面もあるのかも…。
いきなりランクインしてくる辺り非常に旬な作品ですね。


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第14位:岸本斉史
なるほど。ナルトって不思議な作品で「絵が上手い」という人と「ヘタ」っていう人が真っ二つに割れた作品ですよね
これはボク、以前から思ってたんですけど、岸本先生ってデッサン上手いんですけど見にくい時があるんですよね。何の絵を描いたのか分からない。
だからそれを見て「ヘタ」って思われる人が多いんじゃないかなって思うんです。ベタとトーンの使い方だと思うんですけどね。
絵の上手さってシンプルに「見やすさ」にも直結しちゃうので勿体ないなぁって思うときがありました。


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第14位:久保帯人
この画風も賛否分かれますよね。
岸本先生と同じで見にくい時あります。
カッコよさと手抜きの見分けがつかなさ加減がそうさせてるんだと思いますけど受け手にかなり左右される画風だと思います。


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第14位:荒川弘
非常に女性的な作画です。
良くも悪くも女性受けしそうな画風でシンプルな強みがあります。


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第14位:荒木飛呂彦
これまた特徴的な作風が並びましたね。
荒木先生こそ賛否ありますよね。めちゃくちゃ上手いんですけど見る人によっては汚い。キモイ。何かいてあるのか分からない。っていうように強烈な個性を持った作風です。
この世界観的にはひとつのデザインの域にまで到達しちゃった唯一無二の絵ですよ。これぞ個性といった感じ。


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第14位:清水玲子
ごめんなさい。ボク存じ上げない作家さんでした。
拝見させていただきますと萩尾望都先生の系統ですね。
なるほど、美しいです。美しさと強さを兼ね備えたハイブリッドな画風ですね。初めて見ましたけど素晴らしい作家さんです。知りませんでした。


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第14位:村田雄介
こちらも一級品の作家さんですね。
現在より「アイシールド21」の時の方が個人的には好きですし
登場してきた時はかなりの衝撃がありました。


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第14位:武内直子
はいご存じ。セーラームーンですね。
単なる少女漫画・アニメの域をはるかに超えたブーム・社会現象を起こしましたからね。影響力がケタ違いです。


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第11位:青山剛昌
コナンくんって
上手い、ヘタというより非常にマンガ的表現の上手な作家ですよね。
すごく「マンガ」って感じのする作家です。
何言ってるか分からないかもしれませんが(笑)
子供から女性に人気のある作家というのも分かります。


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第11位:藤子・F・不二雄
もうこれは語る必要もないでしょう。
上手いとかヘタの次元を超えてます


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第11位:堀越耕平
『僕のヒーローアカデミア』ボク読んだことないんです。
なので語る資格ありません。分かりません。
パッと見の印象は村田雄介先生と同じニオイを感じます。


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さてここからトップ10入っていきますが

第8位:CLAMP
すいません。存じ上げない方ですね。
調べてみるとどうやら複数おられるようで、女性漫画家集団みたいです。
4名いらっしゃる。
ほう4名で描いているんですね、すごいですね。
どういう風に棲み分けされているんでしょうか…それが気になる。
藤子先生お二人でも画風違うのに4名ってすごいです。


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第8位:芥見下々
旬ですね。これも自宅にあるんですけど読んでません(笑)
娘が必死に読んでます。
今度読んでみようかな。


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第8位:諫山創
これは読んでました。面白い。近年でいえば最高傑作に近い面白さです。
これね、こんなこというと怒られるかもしれませんけど
諫山先生って決して「絵が上手い」わけじゃないんですよ。ごめんなさい。
ただすごく特徴的で個性的、歪なデッサンが逆に「巨人」の怖さ、キモさを際立たせているんですよね。
ある種のマジックです。
これ別の作家さんが描いていたらこんな世界観になっていなかったと思います。そういう意味では抜群に上手い描写、唯一無二の世界観を持った作家さんで画力という枠組みでは語れない画力を持っています(笑)


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第6位:吾峠呼世晴
これも同じですね。ちょっとコメントに困るんですけど…
特徴的といいますか個性的といいますか…。
でも実は細かく見てみると吾峠先生ってデッサンがお上手なので決してヘタではないんですよ。
ただ見にくいんです。
これもナルトの岸本先生と似てるところがあってベタとトーンがあまり上手ではないので見えずらくなっちゃってる気がします。

正直、時任無一郎が体半分に斬られたところなんか半分になったって分かりませんでしたから(笑)
今の若い読者層の方はすごいなぁって思いました。


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第6位:矢沢あい
NANA流行りましたね。
これもあまり存じ上げないので何も語ることはありません。


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第4位:井上雄彦
言うに及ばず。この手のランキングになってくると必ず出てきます。
もはや常連


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第4位:鳥山明
同率4位ですか。ちょっと意外、ベスト3に入ってくると思ったんですけどね。もはや鉄板、画力の代名詞的作家であります。
何も語る必要もなし。


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第3位:小畑健
なるほど。きますね。
美しいですからね。キレイで美しい。それでいて見やすいというのが小畑先生の最大の特徴ではないでしょうか。
荒木先生とか北斗の拳の原先生とかもキレイなんですけど、どちらかと言えば線が太いんですよね。Gペンの持つ筆圧を調整して描かれていると思うんですけど基本的に線が太め。
一方、小畑先生もGペン使っておられると思うんですけど細い丸ペンの使い方が巧み
その辺りのラインの美しさが他の作家さんにはない美しさを際立たせていますよね。今はデジタルに移行しているところがあるので一概に一括りにはできませんが以前までの画風にはそのような違いがありました。


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第2位:手塚治虫
さぁやっと来ました。ちょっと違う意味でびっくりしましたね。
まず30代以下の女性にそれほどの認知があったことに驚きです。
どこにそんな触れる機会があったのか分かりません。
ネットなんですかね。youtube?
これまでのランキングを見てみるとやはり女性特有の趣向として
カワイイとかキレイとかそういう方向性の絵柄が好まれているので
そういう意味では手塚先生のランキングは頷けます。
アトム、レオ、ユニコとか
キャラクターの可愛さだけ知っててマンガは読んだことがないなんて可能性もないこともないですが(笑)
それでもこのランキングは純粋にファンとしては素直に嬉しいですね。


さてそれでは気になる1位はなんなんでしょうか

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第1位:尾田栄一郎
なるほど。名実共にナンバーワンということですね。
申し分ない結果でしょうね。


この記事は元々はヤフーニュースで知ったんですけど
ヤフコメではこのランキングについて結構辛辣なコメントが出ていました。

「ワンピあり得ない」とか

「画力がある漫画家No.1が、、、ワンピースの作者だなんて残念すぎる。」

「回答者が質問の意図がわかってないと思います。」

とかまぁ色んな意見が出てました。
そもそも画力ってものを、何を基準に選定するかにもよるので、
そんなこたぁ最初から分かってるんですよ。
そこをグダグダ言うなって話しですよ。

30代以下の女性(対象者)がグダグダ言うなら分かるんですけど
それ以外の外野が言っちゃうと収集つかなくなるんでね…
絶対どんなジャンルであれジェネレーションギャップって存在しちゃいますから反対意見が出て当然です。
ちなみに尾田先生ってめちゃくちゃ上手いですからね。
逆に残念って言ってる人こそ何基準なのか聞いてみたいくらいです。マジで


それ言いだしたら
デッサン力、デフォルメ力、
純粋に作家本来が持つ技量をランキングにしたわけじゃないですし
絵の魅力って見やすさであったり独自性に創造性、構図に構成力
様々な要素によって成り立っているんで
一概に「上手い」「ヘタ」と二分化できるものじゃありません。
そもそも手塚先生はデッサンなんか狂ってる方が面白いと言ってるくらいですから「絵」の上手さの感じ方って人それぞれなんですから。

そこには当然個人の好みも出てきますし
ストーリーに乗ったときの没入感、セリフによっても感じ方、見え方が変わってきますし、魅力的と感じる画風なんて本当に人それぞれであります。
何を以て素晴らしいと感じるかは超絶な個人差ですから。

だからこういうランキングは、ひとつの物差しとして
楽しんでみることが一番。世間にはこういう意見があるんだなぁと自分とは違う視点で見つめてみて、「ちょっと読んでみようかな」って新しい発見をする場として利用してみることがいいと思ってます。


普段このようなランキング見ないのですが手塚先生がランキングしていたので取り上げてみました。


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