投資信託ってなに?

分散投資

今日は投資信託(ファンド)についてお話します。資産形成を行う人は必ず投資信託のお世話になります。特に初級者は投資信託一択です。
私のように原油の先物取引から資産形成の世界に足を踏み入れてはいけません(笑)

では投資信託とはなんでしょうか。
簡単に言うと、小口でお金を集めて、まとめて投資をする「装置」、です。
例えば分散投資のところでお話したように〈https://note.com/zenigebayaro/n/ne73d544fcd6d〉
自動車メーカー4社に分散投資したいと思ったときに個人でやろうと思うと

トヨタ➝6,635円×100株=663,500円
日産➝375円×100株=37,500円
ホンダ➝2,412円×100株=241,200円
マツダ➝601円×100株=60,100円(4月12日現在)

かかります。
(ここで出てくる「100株」は株を買うための最低株数、売買単位です。今までは1株や50株、1,000株等バラツキがありましたが、2018年10月より100株に統一されています。)

そうするとたかだか4社に分散投資するためには約100万円の元手がないとできないということになります。
4社だけではなくなるべく広く、日本全体の株に分散投資したい、と思うとかなりの資産がなければ分散投資ができないのです。

そこで登場するのが「投資信託」です。
100万円を100人から1万円ずつ集めることで、本来なら100万円なければできない分散投資が1万円からできる(もちろん価値は1/100ですが…)、とても便利なツールが投資信託です。

投資信託の種類

投資信託は上記の様に複数の人から資金を集めて分散投資をする装置です。ですから多くの投資信託が世の中にはあるわけです。最低投資金額がウン億円である「ヘッジファンド」も投資信託の一種です。
ですが、一般の人が気軽に証券会社から買えるものをみると、投資先によっていくつか分類できるでしょう。

・株式(国内外)
・債権(国内外)
・不動産(国内外)
・石油などの商品(コモディティ)
・上記を組み合わせた「バランス型」

長期で資産形成をする場合、私は株式の投資信託をオススメします。

投資信託の費用

こんなに便利なツール、投資信託。
ですが、気をつけるべき点もあります。それは費用です。
それぞれの投資信託を作り出し、運営してる人達に報酬を払うのは当たり前。物事はただではないのです。まずはここはおさえましょう。
「ただでは投資信託を利用できない」
ではどんな費用がかかるのでしょうか。代表的な費用は次の3つです。

・購入手数料(入口)
・信託報酬(運用中)
・信託財産留保額(出口)

●購入手数料
購入するときに販売している会社に払うものです。営業マンから買う場合は必ずこの手数料がかかりますが、実はネット証券等を活用することで購入手数料がゼロになる事が多くなってきました。購入手数料無料の事を「ノーロード」と言うことが良くあります。「ノーロードファンド」と言うと「購入手数料無料の投資信託」と言うことです。
●信託報酬
投資信託を運営する会社に支払う報酬です。これは投資信託毎に異なります。高いものから安いものまで様々です。よく見極めましょう
●信託財産留保額
解約するときに一定割合で支払う費用です。これもかかる投資信託、かからない投資信託があるので事前に確認しましょう

投資信託の費用は、運用のパフォーマンス、結果にダイレクトに響いてきます。
特に信託報酬は保有している限り毎年かかってくるものです。
例えば信託報酬が3%かかると、毎年3%マイナスの運用成績からスタートしているのとおなじです。スタートライン(運用成績プラマイゼロ)に立つのにまず+3%の成績を出さなければならないのです。銀行の金利が0.001%の現在、3%の利益を出すのがどれほど大変か…

投資信託を始めるにあたり、かかる費用はとても大事です。
・購入手数料は無料のものを選ぼう!
・信託報酬はできる限り安いものを選ぼう!2%を超えるものは検討範囲外!
最低限目安として考えるといいと思います。

○投資信託は少額の投資資金から広く分散投資するための「装置」である
○数ある投資信託の中で少額、はじめの一歩なら株式の投資信託がおすすめ
○投資信託を選ぶ際は手数料を吟味せよ

次回は手数料が大きく違うインデックスファンドとアクティブファンドについてお話しします。

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