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日本人が足りない教養 ~日本人が知らない宗教の世界①~

宗教を信じなくても知っていると世界が広がる

 皆さんは「宗教」と聞くと「我々日本人は関係ない話。」「未だに神様を信じているなんて理解できない。」「得体のしれない団体?」など、いろんな意見をお持ちでしょう。それら宗教に対するイメージは我々日本人にとって、ほとんどマイナスイメージ。そして、よくわからない存在で少し怖いって方はいらっしゃるのではないでしょうか?

 しかし、なぜ異なる宗教間で戦争や紛争が起きるのでしょうか?また、世界政治で大きく宗教が関わってくることがあるのはなぜでしょうか?宗教を信じなくとも、この宗教はこういう教えで、こんな歴史をたどってきたということを知っているだけで、ニュースがわかるようになり、世界の見方が広がり、世の中が少し楽しくなるかもしれません。

日本人の「ユダヤ教」「キリスト教」「イスラム教」のイメージ

 先にお話しをしておくと、私はユダヤ教徒でもキリスト教徒でもイスラム教徒でもありません!どの宗教が良い悪いという意見を述べるつもりもありません。また、宗教の専門家でもありません。ただ、私が本やインターネットで知った情報のうち基礎となる部分を概要としてご紹介していきます。

 私も自分で調べるまでは、宗教に関しての全くの知識ゼロ。「キリスト教」と聞くとヨーロッパやアメリカとそのほかちらほら信じている人がいて、世界的にも多そうというイメージ。
「イスラム教」と聞くと中東の人たちが信じていて、ターバン巻いていたり、紛争を起こしてちょっと物騒みたいなイメージ。「ユダヤ教」に関しては、お手上げ。なんだかわからないけど、ナチスドイツに虐殺された不幸な人たちというイメージでした。日本人の大多数もそのくらいの認識ではないでしょうか?「最後の晩餐」「禁断の果実」「モーセの十戒」「ジハード」「信じる者は救われる」「アッラー」「ユダヤの商人」「アダムとイヴ」「スンナ派シーア派」「十字軍」「聖地エルサレム」などニュースや昔ならった世界史の授業で単語は知っているけど、意味は分からないし、関係性がわからないという人は多いのではないでしょうか?

「ユダヤ教」「キリスト教」「イスラム教」これら3つの宗教は同じ神を信じる宗教なのです!「えっ⁉」と思う人もいるかもしれませんが、これを知っているだけでも、もしかしたら日本人の中で宗教に関する知識は上位の方かもしれません。

 「ユダヤ教の旧約聖書」が一巻、「キリスト教の新約聖書」が二巻、「イスラム教のコーラン」が三巻⁉

 もし知識ゼロの頃だった私がタイトルをみたら「んっ?どーいう意味???」という反応だったでしょう。1~3巻というこの考え方はイスラム教徒の人たちの考え方ですが、まず簡単に3つの宗教の流れを見てみましょう。

歴史的な流れを見るとユダヤ教ができたのが、約3,000年前といわれており、そして皆さんご存知の通りキリスト教が約2,000年前に誕生し、イスラム教が約1,400年前に誕生しています。

簡単に3宗教の流れをざっと見ていきましょう。

第一巻〜ユダヤ教の始まり〜

 ある時、エジプトで迫害されていたユダヤ人は「モーゼ」を指導者とし、「カナンの地(現在のパレスチナ地方)」を目指します。そのエジプト脱出の際にモーゼは神と10箇条の約束を授けられます。これが有名な「モーゼの十戒」です。この十戒を授けられたことにより唯一神(ヤハウェ)とユダヤ人の間に契約が結ばれました。
やがて、神と契約をしたユダヤ人は約束の地であるパレスチナでイスラエル王国を築きました。
ユダヤ教では生活における様々な規定が決められており、ユダヤ人達はこの規定を厳格に守る事を重視しています。
また、ユダヤ教の中では最終的には世界の終わりが来ると考えられています。しかし、世界が終わる最後の審判の時に“救世主"が現れて、神を信仰するユダヤ人だけは救済されると考えられています。

次回は「キリスト教」の誕生

今回はユダヤ教の始まりについてご紹介しました。次回は我々には1番馴染みのある「キリスト教」がどのように生まれたかについてご紹介する予定です!

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