7月12日 日記

 目が覚めて、身体がまだ怠いことを確認して、唸りながらベッドを転がった。この「唸る」ことのエネルギーがどこから来ているのか分からないが、おそらく孤独感だと思う。昔から唸る癖がある。
 朝ごはんを食べて、コンビニに行くために自転車に乗る。朝なのに暑い。自転車に乗る時間は瞑想の時間なので、夏を肌で感じながら、後ろに流れていく景色に気づきながら、ペダルを踏む。コンビニに着くと、自転車置き場のところに、カップ酒を飲みながら座っているおじいさんがいる。おそらくホームレスだ。僕もホームレスになりたいなあと思いつつ、おじいさんの生気のない目を見ると、過酷なんだなあと思い返して、コンビニに入ってジュースを買った。
 
 「ブッダとクリシュナムルティ」を読む。世界的権威のある仏教学者が、「ブッダの教えとあなたの教えはほとんど同じだ。あなたはブッダの教えを現代風に説くのが上手だ」と発言するのだが、クリシュナムルティは「なぜ比較するのですか?なぜブッダがこの場に必要なのですか?私たちだけで探究しましょう」と二人の対話が続く。クリシュナムルティの「今、ここにいる個人と、全的に会話をする」という態度にとても好感が持てる。
 
 掲示板を見ていると、歌を聴いてくださいという投稿があったので、送る。自殺未遂を三回したことがあるらしい。弾き語りで、「死んでしまったのだろうか」「魔法少女とチョコレゐト」などを聞かせてもらった。眼を瞑って、瞑想しながら聞くと、聞く主体はなく、誰のモノでもない身体感覚と、可愛らしくて透き通る歌声と、蝉の声だけがあった。

 少しだけゲームをして、また本を読む。疲れたら、眼を瞑って空っぽになる。
 なんてことのない一日が過ぎる。生活があり、時間がある。生きることは、いいことだと思う

勉強したいのでお願いします