20200220 無題

 僕の空きっ腹を満たす継母のような台湾飯店での夕餉は、死海の如き塩分濃度であった。
 僕の口腔、取り分け上顎に関しては自身とキアヌ・リーヴスの差異くらいはある浸透圧の所為で収斂してしまった。茄子の漬物宜しくきゅっきゅとしている。
 灼熱の唐揚げでぼろ布となった裏頬の痛みが、そいつを喰らったという事実を思い出させるのだ。

映画観ます。