20200113 無題

僅かばかりの暖かさがあったかと思えば、
数日前の寒さを遥かに凌ぐ寒波に見舞われた。
外を歩けば、噎せ返るくらいに無味乾燥の冬が僕を包んだ。
隔世遺伝した祖母譲りの末端冷え症が僕を苦しめる。

週明けを控えた僕を挟んで、
冷え冷えの外気と冷え冷えの感傷が混ざり合っている。
コンビニエンス・ストアで買った缶ビールは空っぽになってしまった。
ふやけた日曜日を見送って、月曜日に、「また来たか」と挨拶をする。

今日も明日も区別はない。毎日は毎日のままで。
人肌恋しいとは言わないけれど、
僕はなんて寂しい人間なのかと思ってしまう。
毎日は毎日のままだから。

学生時代に付き合っていたあの子は、「死にたい」とよく言った。
それ以降のあの子もあの子もあの子もあの子も。
僕は終ぞ死にたいと思ったことはないけれど。
嫌厭のあいつが脳裏を掠めれば、
「死んでくれ」と怨嗟を吐きそうにはなるけれど。

明日もくたばり損なって生きていくのだ。

映画観ます。