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無様散太郎
2020年1月31日 00:41
ここ最近、僕は通勤途中に決まったお婆と擦れ違う。それも、“必ず”が過言ではない頻度で。 僕と彼女の運命は何色の糸で結ばれているのだろう? 燕脂色だといいなぁ。なんだか渋いよなぁ。 僕らは人工小河川沿いの堤防が、誰が眠っているかも知らない土手下の墓地の脇へ差し掛かると邂逅をした。そのお婆は決まった出で立ちをしている。 僕は彼女を心の中で、平地トレッキングお婆と呼んでいる。 きっと、彼女は