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無様散太郎
2020年1月3日 00:03
昔のメモ帳が発掘されたので供養の為に。よろしければご一読ください。 ◯ 秋の残滓を探した。この街の何処を探しても、それらの行方は杳として知れなかった。小さい秋探しは難航を極めている。僕はいじらしくも不格好な姿勢で冬に抗っていた。運動も季節も音痴だった。しかしながら、僕は秋といった季節に微塵の執着も持ち合わせてはいなかった。ただ、これから訪れる肌を突き刺す冬を思えば、怯懦にも似た焦燥感が丹